人間関係には“見えない通貨”がある!? 発達障害の営業マン、借金玉さんに聞いた人間関係の生き残り方とは
気さくで明るいライター・編集者。サンリオなどかわいいものが好き。
みなさんは日々の人付き合いの中で、相手とどう接しようか悩んだり、何気ない言葉が本意でない受け取られ方をして後悔したりすることがありますか? 私はしょっちゅうあります。特に苦手なのがあいさつで、人とすれ違うたびにどうしていいかわからなくなってしまいます。
そんなときに手に取った本が、発達障害を抱える営業マン・借金玉さんの『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』(KADOKAWA)です。
借金玉さん自身の経験をもとに、発達障害の方が普通のことを普通にやるためのライフハックを詰め込んだ本書。そのなかで示されるノウハウは、発達障害の当事者でなくとも役立つものばかり。
この本の中で、発達障害による困難は「仕事」「人間関係」「日常生活」の3つの場面で表れると説明されています。今回は私の悩みでもある、生きていくうえでは切っても切れない「人間関係」にフォーカスして話を伺いました。
借金玉(しゃっきんだま)
32歳。コンサータを飲んでなんとか生きる発達障害者。早稲田大学卒業後、金融機関に就職するもまるでダメ。その後一発逆転の起業で一時調子に乗るも、昇った角度で落ちる大失敗。鬱、非正規営業マン、ツイッター、ブログ、フリーライター、マイクロ起業などを経てKADOKAWA社より「発達障害の僕が食える人に変わったすごい仕事術」を上梓。やっていきたいという気持ちで生きています。やっていきましょう。
今でこそ「発達障害」という言葉を耳にするようになりましたが、症状を抱える当事者と周りにいる人が互いにどう関わればいいのか、まだ社会的に十分理解されていない状態です。この本は、当事者がどんなことに苦しんでいて、周りの人がどのように歩み寄っていけばいいのかを知ってもらうことが、目的の一つでした。それ以外にも、仕事や人間関係がうまくいかなくて悩んでいる人に役立ててもらえたらという思いもあります。
本書で扱っているものをざっくり説明すると、たとえば、落ち着いて座っていることが難しい注意欠如・多動症のADHD、自閉症やアスペルガー症候群など概して人との関わりが苦手なASD(自閉スペクトラム症)というものがあります。しかし、発達障害と言っても、一人ひとり現れる形が違うので一概には言い切れません。
そうなんです。「発達障害」とひと口に言ったところで、それぞれが抱える特性は違いますし、周りもどうフォローすればいいかわからない辛い現実がある。本書では、そうした悩みを持つ人たちが楽に生きるための具体策を示しています。
例えば、商売をする関係の中では、「お金」こそがお互いに共通して理解できる価値基盤だと思います。金銭面でうまくいく相手とはスムーズにコミュニケーションが取れますし、そうでなければ関係が悪化する。お金のやりとりがない人間関係でも、このようなものが存在していると仮定しました。
そうです。そうした人間関係では、お互いが大事にする共通の価値基盤がわかりにくいために、コミュニケーションがうまくいかない場合があるのだと思います。そこで、コミュニケーションを円滑にする見えない通貨として、「褒め上げ」、「面子(メンツ)」、「あいさつ」の3つをピックアップしました。
つまり、「この通貨を払わないと損をするぞ」ということですね。しかし、見えない通貨は、職場や友人関係などそれぞれの場所のカルチャーによって異なります。例えば、大きな声であいさつをするのが良しとされている職場での習慣を、別の職場に持ち込んだところ、まったく受け入れられないことも起こり得る。限定された場所でしか通用しない、いわば「部族の風習」のようなものなので、どんなことやものが見えない通貨なのか読み解くことが必要ですね。
いえ、むしろタイミングのほうが大事です。そもそも相手に耳を傾けてもらう必要があるので、上手に言葉を尽くすことにあまり意味はないんです。人間はどれだけねぎらってもいいので、相手が褒めてほしいと思うタイミングを見計らって、「音ゲー」のように狙い撃つことが肝心ですね。
まだ認められていない努力や苦労があると、人はどうしてもしゃべりたがるものです。なので、そのタイミングで褒めるとクリティカルに入りますね。誰かの話を聞く際は、この人は何をがんばっていて、どんなことを認めてほしいのか観察すると、タイミングがつかめるのではないでしょうか。
すぐに実践できそうですね。別の話になりますが、褒めることに限らず、文章でのやりとりで注意すべきことはありますか? 私は仕事上のメールを送るとき、怒っていると相手に思われないよう、ついつい「!」マークを付けてしまいがちです。
そこは、各部族のカルチャーにより大きく異なるので、判断が難しいですね。仕事柄いろんな業界の方とやりとりしますが、「!」マークはもちろん、顔文字を使っても良いところもあれば、そういった表現がまったく許されないところもある。ですので、相手がどんなカルチャーに属する人なのかを見極めるのが大事なのではないでしょうか。相手から凝ったメールが来たら、ちゃんとそのスタイルに合わせて返信するなど、相手に合わせるのが重要だと思います。
私の一番の悩みなんですが、あいさつがすごく苦手なんです。大学生時代、苦手すぎて一切あいさつをしなかったら、周りから人がいなくなってしまいました。今でも同僚と廊下ですれ違ったときに、どのタイミングで相手を認識して、どういうトーンや距離感で声をかけるのかが、いまだによくわからなくて……。
勘違いしている人も多いのですが、一番大事なのは「コミュニケーションはミスってもいい」ということ。あいさつも、やらないよりは失敗するほうが、全然マシです。会釈して「どうも〜」くらいのレベルで大丈夫なんですよ。
具体例としては、天気の話がなかなか優秀ですね。「今日は暑いですね」とか、「この間の台風すごかったですね」とか。会話が成立するだけで、人間は安心して警戒を解くので。このように、お互いの共通認識を確認する話題は、害がないものが多いです。SNSなどで相手の情報を調べて、共通の話題を見つけておくのもアリですね。
例えば、同僚とラーメン店に行って「このラーメン、あまりおいしくないよね」と言われたとします。ですが、自分はその店に通いつめていて、そのラーメンがすごく好きだと。そこで「僕は好きですけどね」と返すと、少し空気がピリッとして会話が終了してしまいますよね。
しかし、まず同意で受けて「そうですね。どういうラーメンがお好きなんですか」とつなげると、角が立たないし、会話も続きます。ラリーを続けたあとに「実は、このラーメンあまり嫌いじゃないんですよね」と返せば、自分の気持ちも伝わるし、衝突もしません。
間違っていることは間違っていると伝えるのが誠実だし、嘘をつくのは相手に失礼だと思ってしまう。それはとても正しいことで、相手とちゃんと向き合って会話しようとしている証拠なんです。しかし、雑談では、あまり深く考えずに、とりあえず同意で受けるようにすると、コミュニケーションがグッと楽になるのではないでしょうか。
結局、「コミュニケーションをあまり重く捉えすぎるな」ということだと思います。コミュニケーションが苦手な人に共通しているのは、目の前の相手に対して一生懸命なことなんですよ。僕も含めてですが、完璧主義の人がけっこう多いんです。それが逆効果になってしまっている。固定化された人間関係の中でスマートである必要はあまりなくて、愚直さや苦手なことを一生懸命やっているほうが得をすると思います。もっと肩の力を抜いて適当にやろうよという話をよくします。
発達障害の人は、コミュニケーションが苦手だっていうじゃないですか。それはある意味では事実なのですが、発達障害の人だけで集まると、忖度や建前がなく、言葉を尽くして本音で向き合う世界が始まります。この世界では、場をいなそうとするような、一般的に「コミュニケーションがうまい人」がすり潰されてしまうという反転現象が起こります。だから、どっちが正しくてどっちが間違っていると言うのはあまり良くないことで、両方バランスよく行けたらいいですね。
取材協力:借金玉さん(Twitter:@syakkin_dama ブログ:発達障害就労日誌)
著書:『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』
私も話をするのが得意な方ではないので、参考になります。(^^
自分の生活にも取り入れてみようと思います。
気を使いすぎて、空回り、、、
よくあります。
でも、一生懸命その人を思っています。
そして、傷つけようと思ったことは、ありません。
勉強になりました。
私にも思うところがあり、悩みを持っていましたが、少し明るくなりました。
電子書籍が出ているとのことですので、じっくり拝読いたします。
「発達障害の人だけで集まると、忖度や建前がなく、言葉を尽くして本音で向き合う世界が始まります。この世界では、場をいなそうとするような、一般的に「コミュニケーションがうまい人」がすり潰されてしまうという反転現象が起こります。だから、どっちが正しくてどっちが間違っていると言うのはあまり良くないことで、両方バランスよく行けたらいいですね。」
そだね(^-^)
みんながなるべく具合よくいくと、
いいですね。
多様で共生が広がることを願います!
みんなが優しく機嫌よく生きられたらいいですね!
人間関係は永遠の課題ですからね。
書籍もぜひチェックさせてもらいます。
「発達障害」だの何の関係もなし
小学生レベルの挨拶うんぬん、
わざわざ本にして出すようなレベルなのかしら。
「食える」だとか書名も下品なのに、
出版社を見ただけで、うわぁっとなっちゃった。
町の書店が、「意識高い系」や「情報商材屋」や「マルチ商法」とかの
洗脳集会場みたいにヤバイことになっているのに、
マイネ王とやらでも、mineoメールを悪用して、
そんな変な雰囲気にするつもりなの?
「気持ち悪いものが好き」とやらの「ライター:神田匠」さんの
知的水準では、こんな本にうっとりするのだろうけれど、
自身のチラシ裏にでも書き留めることでは?
一斉メールで送って来ないで下さい
この長い記事は、ADHD の私にとって、途中から内容が頭に入ってきませんでした。(長文が理解できません)
発達障害は個人差がありますが、私は、この記事を読み終える事が出来なくて悲しい。
すごく参考になるお話、ありがとうございます。
「発達障害」
よく耳にするようになった言葉ですが、私自身ほどんど理解できていません。
発達障害の有無に関係なく、「人が人とどう関わっていければいいのか」を導いてくれるお話だったように感じました。
人間関係には“見えない通貨”がある!?
すごくおもしろい発想ですね。
そして「この通貨は払わないと損をする」んですね。
出し惜しみせずに“見えない通貨”をだせる人間になりたい、と思います。
次回、書店に行く際にはぜひチェックさせていただきます。
Twitterでちとね(^_^;)
自分、頭皮毛根障害です。
だれでも障害は持っているものですと思っています。
面白いですね。
現代社会では発達障害でも、彼らが大多数になれば、コミュケーションが上手い人が逆に発達障害と診断される。そんな可能性すら感じます。
本当にそう思います。
それはコミュニケーションに限らず、何でもそうですよね。
力が入りすぎると大体上手くいかないもんです┐(´д`)┌ヤレヤレ
リラックスしていこう♡
早めにこのことに気付くことができれば...、という思いでいっぱいです。コミュニケーションで失敗を恐れるあまりさらにコミュニティから遠ざかるという悪循環に陥っていましたから。個人的には相手と向き合うことは自分とも向き合うことだと思います。
YES さえ言えませんが。
発達障害という肩書きを利用して儲けようとしている人
という印象を受ける。
発達障害を持っている人の事を思うとこんなタイトルは到底受け入れられないのではないかと、そう感じてしまう。
ご自身は早稲田卒業で他人とのコミュニケーションは苦手でも、稼ぐ事について頭は回り、貪欲な人と見えます。
「すごい」とか「必ず」なんて文字が付くと拒否反応が出てしまう自分がいます。
たくさんコメントいただきありがとうございます!
仰るとおり、人間関係は永遠の課題ですね…。
「何気ない言葉が本意でない受け取られ方をして後悔したりする」
なんて事は結構頻繁にあるように思います。
皆さんの経験や、普段気をつけている事などがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。
気持ちの良い挨拶を心掛けようと思います。😊
簡単な事なんですが…
興味深い話、ありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
まずは挨拶から!
やってみます。
子供が小さいうちは【挨拶→子供の月齢を聞く→天気の話】が鉄板ですが、話すことが苦手な私はそこから会話が続くことはほぼありません。
YESのタイミングも良くないのかもしれませんね。
もっと楽観的に捉えたいのですが、なかなか難しいです。
. ✳️✳️✳️✳️
. ✳️
. ✳️✳️✳️✳️
. ✳️
. ✳️✳️✳️✳️ th
#マイネ王5周年おめでとう!
発達障害って逆に頭良すぎる人達の事だったの…?!
大卒や大学中退者は見受けられません。
. ✳️✳️✳️✳️
. ✳️
. ✳️
. ✳️
. ✳️ th
#マイネ王7周年おめでとう!
. ✳️✳️✳️✳️
. ✳️ ✳
. ✳️✳️✳️✳️
. ️ ✳
. ✳️✳️✳️✳️ th
#マイネ王9周年おめでとう!
. 🟢🟢🟢
. 🟢🟢🟢🟢
. 🟢🟢 🟢🟢🟢
. 🟢🟢🟢 🟢🟢
. 🟢🟢 🟢
. 🟢
㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️
🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌔🌕🌕🌕🌕🌖🌑
🌑🌕🌕🌕🌑🌕🌕🌕🌕🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌕🌕🌑🌑🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌕🌕🌑🌑🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌕🌕🌑🌑🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌕🌕🌑🌑🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌕🌕🌑🌑🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌕🌕🌕🌕🌕🌕🌑
🌑🌑🌕🌕🌑🌔🌕🌕🌕🌕🌖🌑
🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑🌑
㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️ th
. #mineo10周年おめでとう!