節約モード（低速モード）での動画ストリーミングサービス利用比較

前回の記事、「節約モード（低速モード）での音楽ストリーミングサービス利用比較」がとても好評だったので、今回はその第2弾です。

動画を見すぎて通信制限がかかってしまった…という話をよく聞きます。
節約モードで動画を見ることができれば通信データ量が減らなくて最高ですよね！？ 動画も見放題！

ということで今回は、「動画ストリーミングサービス」の比較をしてみることにしました！


まずは前回同様、「節約モード」のご紹介から。

節約モードとは

mineoスイッチのことをご存知ない方のため、簡単に説明します。

mineoスイッチが「節約ON」の時は、通信速度が最大200kbpsに制限され、データ通信量が減りません。つまり、使い放題！

節約モードでもLINEやTwitterなどのテキストがメインのアプリは違和感なく使っていただけます！
逆に画像や動画などが多い、通信データ量の大きいアプリは、節約モードで使用するとストレスが大きいかと思います。（人によって感じ方は違うので、常に200kbpsでも問題ないという方もたくさんいらっしゃいます！）

スイッチのON/OFFは「mineoスイッチアプリ」もしくは「mineoマイページ」で切り替えすることができます。
ちなみに、スマホアプリはウィジェットにも対応しているので、スイッチのON/OFFも簡単です。

「mineoスイッチアプリ」のダウンロードはこちらから！
【iOS版】mineoスイッチ
【Android版】mineoスイッチ

節約モードでの動画ストリーミングサービス利用比較

さて、今回は「節約ON」の状態で、各動画ストリーミングサービスを快適に使えるのか確認しました。

【比較したサービス】

今回比較したのはこの5つの定額制動画ストリーミングサービス、「Amazon Prime Video」「Netflix」「Hulu」「dTV」「U-NEXT」、そして言わずと知れた動画共有サービス「YouTube」です。定額制動画ストリーミングサービスについては国内シェアの高いものを選びました。

【環境】
利用端末：iPhone 7
利用プラン：mineo ドコモプラン
利用時間：平日夕方


【比較内容】
「節約モード」で動画を見ることができるかどうか、です。
動画が再生開始されるかどうか、再生が途切れることがないかを確認します。
※低速モードなら通信データ量は関係ないので、通信データ量は測定していません。

また、動画再生開始時だけ節約OFF（高速状態）にしておき、再生が始まったあとに節約ONにすることで動画を見ることができるかどうか、についても確認します。


それでは、結果発表です！
※ここに記載する情報は、すべて独自に調査した結果であり、その内容を保証・サポートするものではありませんので、予めご了承ください。
※そのときの通信状況によっても結果は変わります。

YouTube

まずは定番の動画共有サービス「YouTube」からです。

・20秒～30秒くらいで再生開始される
・2分ほどで途切れ、再生までに30秒ほどかかる

動画を見ることはできますが、「ストレスなく」とは言えない結果となりました。
動画再生開始後に再生を一度止めて、しばらく待って十分に読み込んでから再生を再開すると、途切れなく見ることができていいですね。

iOSのYouTubeアプリでは、モバイル回線での閲覧時には画質の設定はできず、自動設定となります。
Androidでは画質設定が可能ですが、最低画質の144pでも上記と同様の結果でした。

Amazon プライムビデオ

次は、いろいろとおもしろいオリジナル作品も配信しているAmazonプライムビデオです。

・節約モードでの再生開始したときに3分程度で再生開始されるが、すぐに再生が止まる
・節約OFF（高速状態）で動画の再生を開始し、再生開始後に節約ONにすると再生が止まり、再生再開されない

プライムビデオは節約モードでは使えない、という結果となりました。

最低の画質でも1時間に約0.6GBのデータを使用するようです。

Netflix

日本では約2年前にサービス開始したNetflix。アメリカではシェアNo.1だそうです。

・節約モードでは再生開始をタップ後5分以上待っても再生開始されない
・節約OFF（高速状態）で動画の再生を開始し、再生開始後に節約ONにすると途切れなく再生され続ける

再生開始後に節約モードにすれば、ストリーミング再生ができてしまいました。

画質の設定が「低」であれば、「1GBあたりの視聴時間：約4時間」とのことなので、1時間に約0.25GBのデータを使用するようです。

Hulu

続いて、数カ月前に国内公式サイトのドメインがhulu.jpからhappyon.jpに変更され話題となったHuluです。

・節約モードでは再生開始をタップ後5分以上待っても再生開始されない
・節約OFF（高速状態）で動画の再生を開始し、再生開始後に節約ONにすると再生が止まり、再生再開されない

Huluは節約モードでは使えませんでした。

画質を「低」に設定すると、1時間に約0.21GBのデータを使用するようです。
この数字だけを見ると、Netflixよりも少ないデータ量なので、節約モードでもストリーミング再生できそうに思いますが、できませんでした。

dTV

国内最大シェアのdTVです。

・節約モードでは再生開始をタップ後5分以上待っても再生開始されない
・節約OFF（高速状態）で動画の再生を開始し、再生開始後に節約ONにすると再生が止まる

dTVも節約モードでは使えませんでした。

一番低い画質のものでも「きれい」という設定ですね。画質を重視しているのでしょうか。

U-NEXT

U-mobileを運営するU-NEXTの定額制動画配信サービスです。

・節約モードでは再生開始をタップ後3分程度で再生開始され、その後も途切れなく再生され続ける
・上記が可能なので当たり前ですが、節約OFF（高速状態）で動画の再生を開始し、再生開始後に節約ONにすると途切れなく再生され続ける

節約ONの状態だけでもストリーミング再生ができてしまいました。

「最低画質」であれば、「1GBあたりの視聴時間：約12時間」とのことなので、1時間に約0.08GBのデータを使用するようです。飛びぬけて少ないデータ量ですね。
MVNO事業をしていることも影響しているのでしょうか。

まとめ

※2017年7月12日時点での結果です。今後のサービスのアップデートにより結果が変わる場合があります。

何の問題もなく節約モードで動画再生できるというわけではありませんが、U-NEXTとNetflixは「節約モード（200kbps）でも動画ストリーミング再生できる」と言ってもいいかなという結論となりました。
正直、節約モードで動画のストリーミング再生は難しいだろうと思っていたのですが、意外と使えるという結果に驚きました。

さいごに

先日の音楽ストリーミングサービスも同じですが、節約モードで使えるかどうかがサービスを選ぶ唯一の基準ではないですが、基準のひとつにしてみてもいいのかなと思います。

各動画ストリーミングサービスとして、どこまでの低画質の設定を準備するか、というのは各サービスのポリシーによる部分が大きいのだろうと想像できますが、今後モバイル環境での閲覧も増えていくと考えられるので、通信量の少ない、低画質の設定も準備してもらえると利用者としては嬉しいですね。