フリータンクに対する運営事務局の方針と今後について

「失効するパケットを自動的にフリータンクにINできないか」「パケットを無限に繰越できないか」について、以下個人的な見解です。

みなさん貯蓄が好きなのに、なぜMVNO各社パケット無限繰越の仕組みを取り入れないか？

MVNO業者の立場からすると、繰り越されたパケット量に応じて卸回線帯域を確保しなければならず、経営リスクとなるからです。

実は、MVNO業者がMNOに支払う回線使用料金は回線数(1000回線 or 2000回線単位)によってディスカウントされる仕組みです。契約回線が伸びていないのに回線帯域を確保するとなると収支が合わなくなってしまいます。

現在のところ帯域を確保しなくても法律上は問題ありませんが、溜め込まれたパケットが動画再生など断続的に使用されて回線が混雑する事態が頻発し、ユーザーの不満が積もると話は別です。
なぜなら「電気通信事業法に基づく電気通信事業者」であるMVNO事業者はユーザーの苦情にとても弱いのです。
お上(国)から指導が入ると事業自体に影響を及ぼしかねません。

同法は消費者保護に関して手厚くカバーしており、事業法第27条において契約後の「苦情等処理義務」や、事業法第27条の2において契約に際しての「不実告知等禁止」が定められています。
フリータンクを販促ツールとして使ってしまったmineoさんは、後者に触れかねず勇み足だったかも知れません。

それでも私はmineoさんを応援します。
10社のSIMを契約してきましたが、mineoさんほどエンドユーザーとの距離が近いMVNO業者は他にありません。

パケットギフトは、知人他人問わず、双方間で自由に融通しあえる素晴らしいシステムです。マイネ王は喧々諤々意見が言えて風通しがいい雰囲気が好きです。
フリータンクが皆の思いに沿う形で残ればいいですね。