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世界最小級ミニスマホ「Unihertz Jelly Star」を実機レビュー!指でつまめる小さいスマホ、日常でどこまで使える?
1980年1月21日生まれ、群馬県在住のフリーライター。現在は、PC誌やWEBメディア(ギズモード・ジャパン、Yahoo! Creators Programなど)に寄稿し、テクニカルライターとして活躍中。また、特技は掃除で、ハウスクリーニングアドバイザーの資格を保有している。主な著書に「世界一簡単な大人のLINE入門」(宝島社)や「iPad仕事術! シリーズ」(standards)がある。
こんにちは!ライター小暮です。
「世界最薄!」とか「最軽量!」とか、ケータイって昔は小さいサイズがもてはやされていましたよね。
それなのに最近のスマホはだんだん大きくなってきて、もはや板チョコサイズ……いや、もう文庫本じゃね?
そんな中で、「ミニスマホ」ってジャンルがあるみたいでして。
今時 “ミニ”を名乗るスマホ、気になりません?
今回はその中でも、世界最小級の3インチスマホ「Unihertz Jelly Star」を実際に使ってみました。
「こんなに小さくて本当に使えるの?」という半信半疑からスタートした今回のレビュー。
結論を先に言えば、想像以上にやれるやつでした。
1. ミニスマホってどんなもの?
大型化が進む昨今のスマホ市場の中、「片手で全部済ませたい」「ポケットにすっぽり入るサイズがいい」というニーズに応える一筋の光。
それがミニスマホなのです!
……と大げさに言いましたが、まぁ一言で言えば「小さいスマホ」のこと。
ミニスマホという言葉に厳密な定義はありませんし、ディスプレイが●インチ以下で〜……みたいな規格もなし。
なので、結構ふんわりとしたジャンル分けなのですが、一般的に片手で握れて操作できるスマホを「ミニスマホ」と言って良いんじゃない?って思っています。
国内外のECサイトを探せば、それこそ親指サイズのナゾ端末も見かけられますけど、国内で使うなら、技適付き(日本の電波法に適合しているもの)が基本条件。
さらに、サイズとスペックとのバランスを考えて選ぶといいですね。
ミニスマホの魅力と気をつけたいポイント
続いて「小さなスマホが気になる !」という人にむけて、その魅力や気を付けておくべきポイントをいくつか紹介しますね。
ミニスマホの魅力とは?
持ち運びしやすい/軽い/薄い
まずはメリットから。最大の魅力はやっぱり小さくて軽いこと。
ポケットの中でも存在を主張しないし、ランニングのときも邪魔になりません。
しかも、片手操作が圧倒的にしやすいのがいいですねー。
このスマホが「手のひらで完結する感覚」って、最近ちょっと忘れている人も多いのでは?
おサイフにもやさしい
最新フラッグシップ機が10万円とか15万円超えも当たり前の中、ミニスマホは価格控えめなものが多いようです。
通話とメッセージ、ちょっとしたネット閲覧が中心ならこれで十分という人も多いと思います。
サブ機としての万能さ
音楽プレーヤーやQR決済端末、スマート家電リモコンなど、「小さくて軽いからこそ便利 」な使い道も豊富。
生活の中の脇役ガジェットとしてハマるシーンもあるのではないでしょうか。
ミニスマホで気をつけたいポイント
画面が小さい
当然、サイズを削った分の代償もあります。
最たるものが画面の小ささ。文字入力や操作は繊細で、特に長文入力は結構神経を使います。
ときにはイラっとすることもあるかもしれませんね……。
バッテリーも小さめ
バッテリーの容量も少ないので、ヘビーに使う日はモバイルバッテリーが必須。
ここも要注意ポイントになるかと思います。
性能はそこそこ
比較的価格が控えめなため、性能面も控えめなモデルが多い傾向。
「ゲームや動画編集はしない!」という割り切りや覚悟も必要です。
まぁ、画面サイズ的にそれらは厳しいという別の事実もありますが……。
世界最小級!3インチスマホ「Unihertz Jelly Star」を使ってみた!
ここからは、実際に手に入れた3インチ画面のミニスマホ「Unihertz Jelly Star」をレビューしていきますね。
ちょっと聞き慣れない端末かもしれませんが、Unihertzは一風変わったユニークなスマートフォンを専門に製造している中国のメーカー。
「Unihertz Jelly Star」は技適付きなので国内で通信していい端末ですし、mineoのSIMでも問題なく通信できたことを最初にお伝えしておきます。
パッケージアンボックス:意外と気遣いあるパッケージ
高級感あるシルバーのボックスを開けると、マニュアルがお目見え。
その下から本体登場。
この下にはUSBアダプターとUSBケーブル、ストラップが入っています。
内容物全体はこんな感じです。
ざっとまとめますと…
・Unihertz Jelly Star本体(TPUケース・保護フィルム装着済み)
・マニュアル
・SIMピン
・充電用USBアダプター
・USB-A to Cケーブル
・予備の画面保護フィルム
といった内容。
驚いたのは、本体がすでにTPUケース入りで、保護フィルムまで貼り付け済み。
まるで「届いた瞬間から即戦力」なヤル気仕様。
ここまでニッチな端末ですと、ケースやフィルムを探すのは大変だと思いますし、メーカー側もそれを完全にわかっている心意気ですね。
その気遣い、好きです。
こちらは付属ケースを剥がした姿。
スケルトン感ビッキビキでクール、これは裸運用もアリ寄りのアリでしょう!
背面のLEDが音楽や通知に合わせてペカペカ光るのもオシャレですねー。
ファーストインプレッション:手のひらに収まるTHEガジェット
第一印象は「え、これスマホなの?」というほどのミニマルさ。
さすがにここまで小さな端末を使うのは初めてなので、若干の戸惑いもありました。
でも手に取ってみると、しっかり握れる安心感があって不思議と頼もしさも感じるんですよね。
デザインもスケルトンボディの透明感、LEDの光り方……どこを見ても「ガジェット魂」が詰まっていてテンションがブチあがります。
正直、開封直後に「ワクワクする」という感覚を味わったのは久しぶりでした。
操作感:片手スマホ、やっぱ便利だよなぁ
まず、物理ボタンの配置が絶妙。
片手で持ったまますべての操作が完結するのが良いですね。久しく忘れていた感覚です。
ホーム・バック・メニューのタッチキーは画面外にあり、感度も上々。
片手操作を想定した設計がしっかりしている印象。
動作もサクサクでした。Gemini(GoogleのAIサービス)も使えるので、音声入力での検索もスムーズ。
「手のひらで完結するスマホ」として、これほど快適な機種は久々です。
画面の見やすさ:意外といける
正直、3インチの画面でWebを見るのは厳しいと思っていました。
でも実際には……読めるぞ! 僕にも文字が読める!
イマドキのスマホに比べると文字が小さい事実は覆りませんが、3インチはわりと読めるサイズで、Googleドライブのファイル閲覧やメール確認も問題なし。
全体的には「窮屈だけど不便ではない」という感覚でした。
続いて、このあたりの使用感を現代のスマホの利用シーンに沿ってレビューしていきますね!
ライターが実験!3インチスマホ、どの機能まで耐えられる?
この3インチスマホを1日使ってみたところ、意外にも普通に使える部分が多くありました。
一方で、コレは辛いぞ……と感じたこともあったので、ここでは、「余裕」→「ギリ」→「辛い」の順で紹介します。
通話:まったく問題なし
耳に当ててもちゃんと声を拾ってくれるし、相手の音質もクリアに聞こえます。
「口からマイク遠いけど大丈夫?」という不安は杞憂でした。
小さいけれど電話としての本分は完璧です。
メッセージ&LINE:スタンプ文化と相性抜群
文字入力の窮屈さはあるんですが(後述します)、メッセージやスタンプの視認性は問題ありませんね。
片手でポンポン速度感の高いキャッチボールができるのは便利で、スタンプ文化のLINEとは特に相性が良いと感じました。
音楽・Podcast:有線派にも嬉しい設計
スピーカーはモノラルで正直音は「最低限」のクオリティ。でもBluetoothイヤホンをつなげば問題なし。
昨今のスマホで失われがちなイヤホンジャックが付いているのもいいですね!
USBイヤホンと違って充電しながら有線イヤホンも使えるというのは嬉しいし、これネットワークミュージックプレーヤーとして見たときに優秀なのでは?
決済:QR派なら問題なし
FeliCa(おサイフケータイ)は非対応ですけど、QRコード決済サービスアプリは普通に使えます。
実際PayPayで支払ってみましたけど、決済に問題なし。
このレジ前でサッと片手で出せるこの軽快さ、意外とクセになりますよ(「こんな小さな画面でバーコード読めんの?」と内心ドキドキしていたのは内緒です)。
地図アプリ:まさかの快適
画面が小さいから地図は無理……と思ったら意外や意外。便利なんですよ、これがまた!
片手で地図をグリグリ動かせて、昨今の大画面スマホのように両手を支配されないのが「マップ」という素早く地理を確認したいツールとの相性が良かったですね。
場所を入力する際も、音声入力で対応できるので、「小さなナビゲーション」として、持ち歩いていいかなとすら思いました。
あっ、カーナビですか? ごめん、画面が小さすぎてそれは不向きです。
SNS:見るのは快適、投稿はちょいしんどい
1画面に表示できる情報量が少ないし文字も小さめですね……。
わかりきっていたことですが、ここはやむなしかなぁ。
でも、なんだか流し見にはちょうどいいフィーリングなんです。
片手でサクサク操作できるので、電車移動などと特に相性が良かった暇つぶしでした。
ただ投稿は、キーボードの小ささ故に手間取ります。
長文投稿したい人は明らかに向いていません。
キーボード入力:テンキーまずまず、英字は“米粒タップ”
これまでチクチク言っていたキーボードさんのパートです。正直、これはかなりピーキーですよ……。
ソフトウェアキーボードのキーは小さくて、指がはみ出てしまうサイズ感。
フリック入力は、まぁなんとかなる使用感でしたけど、QWERTYキーボードはなかなかに高難易度。米粒みたいなキーを気合でタップする修行が始まります。
一応、タップした中央部のキーを認識してくれているので、想像していたよりもミスタイプは少なめでした。……とはいえ「想像よりも」なので、ミスるときは盛大にミスります。
(Wi-Fiのクソ長いパスワードとか入力するときはウォォォォォォォ!となりました。誰だよこんな長いパスワードにしたの!僕か!)
こうして、文字入力は繊細な匠の操作が求められます。
長文メールを返すこともできますけど、揺れる電車だとちょっと後回しにしたいかなぁ。
テザリングの接続は安定していますね。
通信速度は契約している回線にもより、端末は5Gに対応していないので爆速さは受け取れませんが、4Gでも通常利用に問題ないレベルの速度で快適でした。
発熱も気になる程じゃありません。
コンパクトなモバイルルーターとしてもこのサイズは魅力的かも?
でも、バッテリーはやはりというか物足りなさがありますね。
具体的にはテザリングで1時間作業して12%減っていたので、1日ガッツリの外作業にはモバイルバッテリーが必須です。
動画視聴:確認用と割り切りましょう!
動画はご想像のとおり、画面の小ささ故に細部まで見えません。
スピーカーの音質もイマイチなので、あくまでも「通知で飛んだ動画を確認できる」レベル。
まぁ、エンタメをじっくり楽しみたい!みたいな用途で選ぶ端末じゃあないことは、みなさんもう覚悟していますよね?
カメラ:メモ撮りには使えるが、夜は苦手
カメラは48MP(メガピクセル)の高画素センサー。
でも、ダイナミックレンジは狭く、暗所は潰れがち。手ブレ補正などもないので、最近のカメラが優秀なスマホを知ってしまっていると、正直ちょっと物足りませんね。
特に夜間撮影だと粒状感も出てしまいます。
また、しっかり持って撮影しているはずなのに、PCで見てみると手ブレでブレッブレということも多かった印象。
ズームもないのでイマドキの写真の楽しみは期待しちゃダメかな。
一方で、端末のカジュアルさに合うように、スッと出してスッと撮るという用途にはマッチしています。
画質を気にしないシーン。例えば、メモや板書をブックマーク的に撮影して残しておくには十分かなとも感じました。
使用感まとめ
正直なところ、「小さいスマホってどうなの?」という不安がありましたが、プレーヤーとして見た時、情報のチェック端末として見た時など、フットワークの良さがピンポイントで光るシーンも。
キーボードは正直キビシイところですけど、僕自身はスマホで長文を書くタイプではないので、意外とこの小ささはアリでしたね。
移動中やちょっとしたスキマ時間にメールやLINEをチェックしたり、SNSで情報をサッと拾ったり、軽いタスクを瞬発的にこなす相棒として、想像以上に頼もしい存在だったかなと。
なにより、指紋認証と顔認証の両対応で、ポケットから取り出してすぐロック解除→操作までが一瞬。
このスッと出してスッと使えるテンポ感の良さ!
これがミニスマホというジャンルの醍醐味なのかもしれません。
まとめ:小さいけれど、大きな魅力
大画面スマホが当たり前になった今、ミニスマホはもはや逆張りガジェットに見えるかもしれません。正直僕も、そう思っていました。ごめん。
でも、「Unihertz Jelly Star」を使っていくと、「小ささの中にこそ、スマホの本質」があるのかも? と考えが変わったこともお知らせさせてください。
片手で扱えて、持ち運びに困らず、必要なことをサッとこなせる。その感覚は、まるで昔のフィーチャーフォン時代の軽快さが、現代のスペックで蘇ったようなフィーリング。
もちろん、キーボードやカメラの弱点はあります。
でも、それを補って余りあるのが手軽さと親しみやすさ。
いつの間にか、毎日ポケットに忍ばせておきたくなる、そんなかわいげのあるガジェットになっていきました。
持っていないと、ちょっと物足りなくなる日もあって、あれ? ひょっとしてこれって恋?
そんな、小ささが恋しくなるのがミニスマホ。
繰り返し言いますが、弱点はあります。
でも、この小ささのアドバンテージが刺さる人、日常がちょっと楽しく、便利になる人も、絶対多いと思います。
ぜひ一度この世界を覗いてみてください。
きっとポケットの中に、ちょっとしたトキメキが増えるはずです。
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今でも手元にはあるんですけどね。
SIMを差し替えて使いたくなりました😊
普段はサッと出してパッと使えてお店での決済にも便利そうで、予備回線として持つのもありかな。
バッテリーの持ちが気になります。
小さいと操作は良いけど 文字入力だよね!
後は価格と相談ですね!

なぜか本体のサイズが載っていません。私的には、縦12cm、横6cm、厚さ0.7cm のiPhone SE 初代がベストと今でも思います。
当日使っていて思ったのですが、あの小ささは良いですよね〜
でも最近のスマホは機能強化の影響で、ドンドン大きくなっています。
力の強い人には関係ない話かも知れませんが、女性、子ども、高齢者には抵抗が大きいと思います。
需要はあると思うので、この人達をターゲットにした軽くて、小さめのスマホを販売してほしいです〜〜。
お金も、力も無い、ユーザーの一人として、強く要望いたします~~。
一定のニーズはあると思います〜〜〜。
軽くて可愛いコンパクトサイズですね。初めて知りました😳
小さくっても良い仕事するね。小さいからこそのメリット〜〜うんン
これから歳を重ねる。。重ねまくることを思うとニャ〜〜
使う🐾持っう🐾なら・・…今‼︎
今でしょ🐾今しかないカモ👀🦆‼️
おメメとお財布とポケットとの相談ですね。
👀👛🍀🌱🐰🌱🍀👛👀(吾輩の寒い懐の中で賑やかな会議熱いニャ🐈🍡))
サブ機としてなら問題ない性能かと思います。
これがiPhoneなら即買いしてしまっていると思います。
昔Xperiaの海外モデルで有ったと言う方がいらっしゃいましたが、国内向けが出れば欲しいかな?財布が許せばの話ですが。それをメインにしてサブでiPad miniを使うのが、私の想像するベストですね。
入力の難しさはタッチペンで緩和できるかな?
やはり実物で試してみたいです。📲
おサイフケータイも使えたので便利でした。バッテリーの持ちさえ良ければ使い続けたかったです。
確か当時はキャンペーンで、1年間は費用も無料でした。
この記事で色々と思い出して懐かしくなりました。といっても5年くらい前?スマホデビューが遅かったので…
スマホ2台持ちにして、小さいスマホだけポケットに入れて出歩くという使い方も良いなと思いました。
「テンキーまずまず、英字は“米粒タップ”」という言い回しで笑ってしまいました。書かれている通り、操作は厳しい場面が結構ありそうです。
広告の「×」とか押せないんじゃ無いだろうか……
まあ、最近のスマホが大きく育ちすぎているだけで昔のスマホは小さかったです。
IS03(au)とか3.5inchで121×63×12.6mm、初代iPhoneも3.5inchで115×61×11.6mmというサイズなので、今見ると小ささに驚きます。
横幅が85mm位になったところで流石に成長限界が訪れたのか、ここ数年は長くなる方向と折りたたむ方向にそれぞれ進化しているようですが、そんな中でもこういう小さい製品が出ているところに「世界って広いな~」とか感じてしまいました。
サムソンが3つ折りスマホを発表したけど、個人的にはガラケーで良いかなと。
私は未だにiPhoneSE第一世代をメインで使っており、今時の大きなスマホは性に合いません。早速、「Unihertz Jelly Star」を検索して、価格とマイネオのSIMカードのサイズの確認したいと思います。ありがとうございました😊
小さなスマホも需要ある(少し?)からiPhoneで欲しいです。