- 194
- 9
- 90

不要なガジェットは売る? 捨てる? 試行錯誤で得た知見を共有します
ガジェット・ローカルネタ・卓球が好きなライター。過去に番組リサーチャーとして秘密のケンミンSHOWなどを担当。
誰もが買うときは笑顔になれるワクワクする存在、それが「ガジェット」。ですが、部屋のスペースには限りがあり、最新機種もいつか時代遅れになって、別れはやってきます。
たくさんのモノを持つのは楽しいものですが、そのために部屋が散らかってしまった場合、精神に与える損失は思いのほか大きいもの。
しかしそのとき、古いガジェットをどう処分すればいいのでしょうか? それを、筆者が実際に体験した処分・売却経験を盛り込みつつ、悩めるガジェッターたちの手引きを記しておきます。
スマホは古くても意外と高く売れる
まず迷うのが、
- 売る
- 捨てる
ガジェット好きとして、過去に数えきれないものを売ったり捨てたりしてきましたが、
- 売るメリットが手間を上回ったら、売る
- 売るメリットが手間を下回ったら、捨てる
という考え方でいいと思います。そして、ガジェットの中でも比較的買取価格が高く、売るメリットが高いのが「スマホ」です。
例えば筆者は2024年1月に不要なスマホを、デジタル家電専門店「じゃんぱら」で売りました。
その結果、以下の買い取り価格がつきました。
- iPhone SE(第2世代 64GB/アップル/2020年4月発売)11,000円
- Redmi Note 9S(Xiaomi/2020年6月発売)8,550円
- Galaxy A7(サムスン電子/2019年10月発売)2,850円
どれも発売から3年半以上経つ、低〜中価格の型落ちスマホでしたが、思った以上の値が付きました。実際はこれにクーポン増額が1,980円分プラスされ、24,380円を持ち帰れました。
また、2024年5月に、今度はメイン・サブで使っていたスマホを売却すると、こんな買い取り価格に。
- Galaxy S22 Ultra(サムスン電子/2022年4月発売)79,040円
- iPhone 12 mini(128GB/アップル/2020年11月発売)34,400円
こちらもクーポン増額が3,960円付き、総額11万7,400円を持ち帰れました。これは現在の中古販売価格とあまり変わらないほどの高額です。
そのほかにも、同じくじゃんぱらの国内版iPhoneの価格(2024年11月19日現在)で言うと、
- iPhone X(256GB) 最高18,000円
- iPhone 8(128GB) 最高8,500円
- iPhone 7(128GB) 最高6,500円
となっており、昔の端末でも意外と値が付きます。
例として筆者がよく通うじゃんぱらの買取価格を紹介しましたが、中古スマホ専門店の「イオシス」なども高額買取で知られています。自分に合うお店を見つけてみてください。
ちなみに売却前にはスマホのデータを初期化するのに加え、SIMロックを解除するのをお忘れなく。数千円の買取額アップが望めるそうです。
しかし、ガジェットにはなかなか買取価格が付かないものもあります。
例えば「イオシス」でも、さすがにiPhone 6(6sではない)以下のナンバリングiPhoneシリーズは、中古買取価格が「0円」となります(2024年11月19日現在)。
さらに、比較的新しいガジェットである「ワイヤレスイヤホン」は、AirPods Pro(アップル)など一部のモデルを除き、年数が経つとやや値崩れする傾向にあります。
4年前の人気モデルでも、最高で1,000円、1,500円程度の買取価格まで下がることも。筆者も以前に3年ほど前の機種を持っていって、軒並み数百円の評価を受けて、轟沈しました。
このほか、どんなガジェットでも状態が極端に悪いと判定された場合はグッと価格が下がります。
そのようなものは、捨てる方向で考えるのも賢明です。
まず、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアが回収サービスを行っているほか、全国の自治体の施設にも、このような小型家電を回収するボックスが置かれています。手続きはいらず、そのまま投函するだけで処理できて楽です。
例えば渋谷区の場合は、携帯電話やビデオカメラ、ACアダプターなどから、デジタルカメラ、電卓、携帯ゲーム機、電話機まで、投入口に入るような小型家電の回収を受け付けています。
ただしスマホ・携帯電話を捨てる前には、データ初期化をお忘れなく。
PCは「Windows 11」にできるかで運命が分かれる?
PCの売却に関しては、Windowsの場合「Windows 11」のアップグレードが可能かどうかで、売却価格が大きく増減すると言われます。
それは前バージョンのWindows 10のサポートが、2025年10月14日(米国時間)に終了するから。問題なく使うには、Win11にアップグレードが必要になってきます。
Win11にアップグレードできるかの目安の一つが、PCの心臓部にある「CPU」。
最もポピュラーなIntel製の場合は、「第 8 世代以降のすべてのインテルCore・プロセッサーは、Windows 11 をサポートしています」【※】と公表しており、それに沿って他のアップグレード条件もクリアしたPCが高く売れる格好です。
※ ただし、新しくメーカーから販売されるPCの場合、インテルCore・プロセッサーにおける最新版のWindows 11(24H2)のサポート要件は第11世代以降になった
しかし、Win11にアップグレードできないなど、もし買取価格があまり付かないPCがあった場合、全国700以上の自治体と連携する「リネットジャパン」に送付して処分してもらうのも一つの手です。
メーカーを問わない一括でのPC処分が可能なほか、原則的に無料。さらにPCと一緒に不用品を送るのも無料で、ゴミ清掃員兼芸人のマシンガンズ滝沢さんも何度か紹介しています。
このほか、2003年10月以降に販売された家庭向けPCには、「リサイクルマーク」が付いており、若干の手間はかかりますが、メーカーが無償で回収・リサイクルしてくれます。
あと、PCと言えばかさばるのが「外付けディスプレイ」。置いておくだけで居住スペースを圧迫してしまうため、部屋が狭い人は処分を考えるべきでしょう。
4Kディスプレイはそれなりに買取価格が付き、例えば筆者が現在愛用している32UK550-B(LGエレクトロニクス)はじゃんぱら価格で「最高8,000円」となっていますが、フルHDディスプレイとなると一気に値段が下がります。
筆者がかつて使用していた、フルHDの32MP58HQ-P(LGエレクトロニクス)は「最高3,000円」。これがランクCおよび付属品一部ありになると、「900円」まで下がってしまいます(いずれも2024年11月19日現在の価格)。
こうなると、わざわざ買い取りに出すのもおっくうになります。
フルHDディスプレイを多く抱えていた筆者は、近所の回収サービスを使ってディスプレイ3台、大型テレビ1台、プリンターなどをいっぺんに持っていってもらいました。
その際に処分を依頼したのは、東京23区内をエリアとする「グリーンズリサイクル」という不用品回収業者。家電や金属製品なら何でも5,000円(税込5,500円)という相場をはるかに下回る価格で持って行ってくれます。
調べればお近くでも同様のサービスが見つかるかもしれないので、チェックしてみてください。そのほか、「くらしのマーケット」などのサービスで不用品回収業者は一括で検索できるので、それを使うのもアリです。
カメラは10年経っていても高く売れる
ガジェットの中で、最も年数が経っても高く売れるのが「カメラ」かもしれません。
カメラは光学的なメカニズムの進化がある程度行き着いているとも言われ、10年前のカメラでも、現在のカメラと比べて画質は大きく遜色ないとされます。
古いカメラを今も現役で使うことも当たり前で、いまだに10年物、20年物、さらに昭和時代のフィルムカメラまでがよく使われています。
昨今はカメラ自体の価格が高騰しているため、むしろ買ったときより高くなっているものも多くあります。とくに富士フイルムなどは、現行品のときの倍ほどの価格で売られているものも。
なのでいくら古いカメラでも、あきらめずに売却する方向を模索してみましょう。
最近では古いコンパクトデジタルカメラの人気も上がっており、一部で「販売価格が数年前の10~20倍ほどになった」との声もあるほどなので、だまされたと思って買取の見積もりをしてみては。
電池の捨て方は種類により異なる
実は電池の捨て方は、種類によって多種多様です。
乾電池の捨て方は自治体によって異なりますが、不燃ごみの日に出すことが多い模様。端子部分にセロハンテープなどを貼って絶縁し、火災の恐れを防ぐのがいいそうです。
充電式電池は、全国の各店舗に置かれている専用のリサイクルボックスに入れる必要があり、ボタン電池も同じく全国各地にボタン電池回収缶が設置されています。
なお、まだ残容量がある乾電池を見分けてくれるのが、セリアなどの100均でも買える「電池チェッカー」。これで、電池を仕分けていきましょう。
プリンターのインクカートリッジも貴重な金属が使われていたり、そのまま捨てると環境負荷が大きかったりするため、家電量販店などで回収ボックスが設置されています。
メルカリなど、ネットの個人間取引は使う?
「メルカリ」や「Yahoo!オークション」などの個人間取引を使うと、システム利用手数料を差し引いても、お店での買取より若干高めの値段で売れます。スムーズに使えば、売るのも買うのもおトクです。
ただし、個人間取引はトラブルもつきまといます。
各所で300回以上取引をしてきた筆者も、何回か軽い面倒ごとに見舞われたことがあり、そのたびに神経をすり減らしました。
利用は、時間や気持ちに余裕があるときに限ったほうがいいかもしれません。
「箱」を捨てるか、取っておくか
買取価格を高くキープするために、ガジェットが入っていた「外箱」を取っておくかどうかは、永遠のテーマです。
しかし、「空き箱に家賃を払っている」という言葉があるように、ワンルームや1Kなどでたくさんの大きな箱を持ち続けると、限られたスペースを削ります。
かつて筆者も大小さまざまの空き箱をため込んでいましたが、収納スペースが箱で埋まり、居住スペースまで圧迫して部屋が散らかってしまいました。
部屋が狭い人は、「高価な商品の小さめの箱は取っておき、安価な商品の大きめな箱は捨てる」のがベターだと思います。
なお、空き箱はネットオークションや中古携帯電話ショップでも購入できます。iPhoneの場合、800円台が相場でした。手間をいとわないのであれば、購入して買取価格をアップするなり、逆に売却するのも手でしょう。
◇
気持ちよくガジェットが売れたり、捨てられたりしたときに沸き上がる、ちょっとした感動。
それを覚えたとき、ガジェットファンは一つ先のステージに進むのかもしれません。
編集:ノオト
- 133
- 6
- 62



私の自宅にも古いスマホがたくさん有りますが、壊れてしまって、電源がまったく入らずに動かないスマホが沢山あります。新しいスマホを購入して、使出だしてから、引き出しに眠っています。
修理費用が勿体ないので、そのまま放置していますが、欲しい写真などの古いデータを取り出したいとも思います。
いい方法があれば、教えてください。
3Gガラケー本体や周辺機器も残ってます。
ましてスマホ周辺機器は捨てられません。
残しておけば何かの役に立つと思っています。
直して使えそうなものは購入します。
中古のスマホを数台所有するようになりました。パソコンもchromeOSflexを入れて使います。
初期化できないのが数台
買い替えたら即!初期化が私にはあってるみたいです
一方で、メルカリやオークションなどの個人間取引はトラブルのリスクがあるという指摘も納得です。手間をかけるか、安全にお店に売るかは、その人のライフスタイル次第ですね。
「空き箱問題」についても面白い視点でした。高価な商品の箱は取っておき、それ以外は処分するというのは、収納スペースを考えると合理的なアプローチだと感じます。
またまたおもしろいテーマですね!
あとで昼休みにゆっくり読ませていただきます。ありがとうございます!
壊れた時の緊急用としても使えますし、楽天さんの株主優待にも活用しています。
大阪マラソンのゼッケンに登場したオプテージさんも親会社の株主優待優待で回線提供してくれないかなぁ。
ポチッと出来てしまうだけに、買う時点でよく考えない人が一定、増えているのだろうな、というのはメルカリとか見てると思わざるを得ない(笑)
図書館によく行くので、コード類やボタン電池、プリンタのカートリッジは回収箱に入れています。
スマホはフリマアプリで売ったこともありますが、トラブルになった時のことを考えて、去年の買い替え時はネットの大手スマホ買取で売却しました。
ネットだと機種別の買取価格の目安がわかるのも良いです。
買取リストになかったその前のスマホは、車の助手席に座った時に、ドライブレコーダー代わりにしています。
そのスマホもいずれは自治体の回収箱に入れます。
お迎えが近い年齢になってきたので今後は溜め込まないw
空き箱も大事に保管します。
けど、A3プリンターやから、ちょっと邪魔!
スマホは、京都マラソンのメダルになるとかで、3台に供出。
今後も、こんなブログ頼みまっせ!🙋
メルカリなどのフリマアプリ/サイトは使いたくありませんので。
我が家ではスマホの更新時は下取りしてもらうことがお約束となっています。車の残価設定のような買取前提で常に新機種へ更新するものではありません。タイミングが合えば、良し悪しはあろうと思いますが、子どもたちにお下がりとして引き継がれ、自宅内でWi-Fi利用しています。それも小学生の高学年の間だけですが、そのリユースも次女で最後となりました。
ガジェット.....
カタカナ使わず日本語でいこうよ....