スタッフブログ
「投稿」のアロマキャンドルを作って、「本当の匂わせ投稿」をしました

「投稿」のアロマキャンドルを作って、「本当の匂わせ投稿」をしました

たかや
ライター: たかや
1993年生まれ。ライター。記事の撮影はスマホのカメラを使うことが多いので、スマホがないと生きていけない。

これが本当の「匂わせ投稿」っつってね。ガーハッハッ。

……あ、はい。ですよね。もう少し説明が必要ですよね。順を追って説明しますね。

投稿を匂わせたい。アロマキャンドルで

匂わせ投稿とはこういうの

誰と写っているかは明言せず、自慢したいことをほのめかす……それが匂わせ投稿。

この記事を書きし者、たかやです

僕の人生の大半は、匂わせ投稿に費やした…と言っても過言ではありません。もちろん、「する側」ではなく、「見る側」として。

僕が大学生のころ、ちょうどTwitterやInstagramが流行り始めました。つまり、もっとも“恋”にアグレッシブな時期に、数々の匂わせを目撃してきたんですよね。

そんな僕から、まずひとこと言わせてほしいんですが……

ざけんなよ

………聞こえてます? もっかい言っとこうか。

ざけんなよボケ

もうね。ほんと~~~にもうね! ぼくは! 匂わせ投稿に苦しめられてきたの!

TwitterやInstagramのストーリーとかで、何度も! それはもう何度も!

気になる相手の匂わせを目撃した日にはさ! 頭が真っ白になって! 眩暈(めまい)もして! やきもきして! ハラハラして!

でも、「それ…誰と写ってるの?」なんてことを聞く勇気はなくて! いつだって私は恋に臆病で!(←J-POP?)

もちろん、「匂わせ投稿」が悪いとは言いませんよ!?

周囲に教えたいほどに、幸せを感じてるってことですからね。 それはもう、たいへん結構なことなんですよ。 他人の幸せを邪魔する権利は誰にもないんだから。

…でも、でもさ! 陰キャの負け惜しみと捉えてもらって構わないから…。今日ぐらいは言わせてください。

もっと、ハッキリ、投稿しろや。

ほのめかすな。堂々としろ。誤魔化すな。

「誰」と行ったかは一切書かず、デートスポットの写真を投稿するの、やめーや。画角に見切れるか見切れないかのレベルで皿の端っこ映すの、やめーや。

そこで、僕は考えましたよ。「投稿」の形をしたアロマキャンドルを作ってみよう、と。

「投稿」の形をしたアロマキャンドルに火をともし、投稿を匂わす。それすなわち、真の匂わせ投稿ってことですからね。

みなさんがやっているコソコソとした「匂わせ投稿」とは格が違います。誰の心も振り回さずに、匂わせ投稿ができるってことを証明してやりますよ!

制作スタート!

手順1. ろうそくにアロマを混ぜる

アロマキャンドルの基本的な作り方は次のとおり。

1. ろうそくを湯せんする
2. 溶けたろうそくにアロマを混ぜる
3. 型に流し込んで固める
4. 半日~1日放置したら、型から取り出して完成


まずは、①②の工程を進めていきます。

このろうそくを、湯せんで溶かします。

写真では分かりづらいんですが、こちらはろうそくが溶けて芯だけが残っている状態。ろうそくって、溶けると透明になるんだ…。

アロマオイルを投入

ろうそくが溶け切ったら、芯を取り出し、熱いうちに好みのアロマオイルを投入。

定番のにおい「ラベンダー」「スイートオレンジ」をチョイスしました。どちらも、心を落ち着かせる作用があるんだとか。

アロマキャンドルの元となる蝋(ろう)はこれで完成。

手順2. 「投稿」の型枠を作る

次は、蝋を流し込むための「型枠」の制作。

「投稿」の文字に合わせながら、厚紙を貼り付けていきます(手作りキャンドルの型枠は、厚紙や牛乳パックでも問題ないそうです)。

マジできつい。

ミリ単位で厚紙を切り取り、できる限り垂直に貼り付けていく。文字の一片を完成させるのに、20~30分ほどかかる。目と腰が痛い…。

型枠の完成!

「投稿」の2文字を完成させるのに、丸2日かかりました。ひゃ~、疲れた~。

手順3. 注蝋(ちゅうろう)

手順1で作った蝋(ろう)を、手順2で作った型枠に流し込みます(型枠を作ってる間に、蝋は固まっていたので、再び湯せんでトロトロの状態に戻しています)。

素人が作った型枠だし、漏れちゃわないかな…。大丈夫かな……。

はい。漏れた。

型枠の隙間から、蝋が漏れ出しています。もおおお~。

床にもこぼした。

もぉぉぉおおおおおおおお~~~。ほんとにもおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

カーペットに蝋(ろう)がこぼれると掃除がクソだるくて最悪な気分になるので、みなさんも気を付けてくださいね。この時ばかりは、さすがの僕も、この仕事がちょっと嫌いになりました。

手順4. 型から取り外す

ぺリペリぺリ…

型に蝋を注いで半日経過。蝋が硬くなっているのも確認できたので、型を剥がします。

文字の内側に厚紙が挟まっていますが、蝋がガチガチに固まって取り出せないからです。

一度文字を割って厚紙を取り出してから、別で溶かした蝋を割った断面に塗り、文字を復元しました。

自分がWebライターなのか、蝋細工職人なのかわからなくなる。

手順5. 微調整

最後に、マイクロナイフやで、断面が粗い部分などを削ります。こういう最後の仕上げの工程は楽しい。

温めた竹串で穴をあけて、芯を差し込めば……完成!

完成!

さて、そんなこんなでアロマキャンドルが完成しました!
完成品がコチラ!

「投稿」の形をしたアロマキャンドル

できた~。

これまでも、このマイネ王スタッフブログで何回か工作記事を書いてきましたが、コレが一番大変だったかも……。

その分、完成したときの嬉しさも半端ない…!

手に乗せると可愛い!

キャンドルに火をともす

それでは、いよいよキャンドルに点火します。

その前に

火をともす前に……。まずは、「匂わせ投稿」をしている人たちに向けて、僕の思いの丈をぶつけさせてください。「急になに?」かもしれませんが、これも、キャンドルを灯すために大切な儀式なので。

これまで散々、「匂わせ」で僕の心を揺さぶってくれましたね。

あるときはTwitterで…。またあるときにはInstagramのストーリーで…。あるいは、LINEのアイコンで…。LINEの一言メッセージで…LINEのプロフィールBGMで………。

「匂わせ」を見た瞬間の、あの心拍数の上昇、いまだに慣れません。

匂わせ投稿を目撃した日は、頭が真っ白になり、指も震えて、タイピングもロクにできなくなります。

せめて、「匂わせ」は夜にしてほしい。夜のほうが、そのまま泣き疲れて眠れるから。

とは言え、僕は「匂わせ」のプロなので(見る専としての)、その「匂わせ」をポジティブに受け止めることだってできます。

インスタのストーリーにディズニーの写真が上がっても、「家族と行ったんだな」と思い込めます。

観光地で一人でピースをしている写真が投稿されても、「一人で旅行に行って、他の観光客に頼んで撮ってもらったんだな」「自撮り棒を持ってこなかったんだな」と思い込めます。

キミの誕生日に、プレゼントっぽい写真に「ありがとう」とだけメッセージを添えられた投稿を見てしまっても、その「ありがとう」は店員さんに対しての「ありがとう」なんだろうなと思い込めます。

……でも、これだけは言わせてください。

アナタの匂わせ投稿で、ハラハラしている人間だっている。

これは、マジです。

その幸せの裏に、動悸…めまい…冷や汗…焦燥……。そういった感情が発生しています。もしかしたら、匂わせ投稿でショックを起こして死んでしまう人間だっているかもしれない。そんなとき、アナタはどう責任を取るおつもりですか?

「匂わせ投稿」。それは、SNSが生んだ、恋のシーソーゲーム。現代人は、「匂わせ投稿」に一喜一憂する。それは、つまり、ドラマ。今日も、SNSでは「匂わせ投稿」からドラマが生まれている。

匂わせ投稿に合掌。

それはそれとしてだなぁ!!!

シュボッ

これが!!!

これがほんとの「匂わせ投稿」じゃ~~~~~!!!

わ~~~!

ご覧ください。

「投稿」に、火がともりました。そして、アロマオイルの良い匂いが、辺り一面に漂い始めました。

「投稿」が「匂いを放つ」。これこそが、「本当の匂わせ投稿」なのです。

これまで、みなさんがインスタやTwitterに投稿してきた「匂わせ投稿」はお遊び。偽物にすぎません。これぞ、真の匂わせ投稿。

……どうだ、まいったか。これまで、僕の心を「匂わせ投稿」で揺さぶってきた奴ら、ザマーミロ。

あと、いま気づいたけど。この絵面だけだと、「投稿が燃えてる」って意味にも捉えられる…? つまり、炎上? ……あれ?

「本当の匂わせ投稿」ができました

以上となります

今回は、「投稿」の形をしたアロマキャンドルを作りました。

正直、作るのかなり大変だったけど…。でも、その分、ちゃんと形になったのは嬉しい。っていうか、キャンドルづくり、ちょっと楽しいかも。

温かい火の温もりと匂いで、心が浄化されそうです。

もし今後、僕が誰かの匂わせ投稿を目撃してしまったとき。このキャンドルに火を灯して、心の平穏を取り戻そうと思います。

とは言え、そもそも「匂わせ投稿」を見なければ済む問題でもあるので、この記事を読んでる皆さんは(とくに僕の知り合い)は、今後、僕の目に入る形で「匂わせ投稿」をするのは止めてください。頼むから。


編集:ノオト


おすすめ記事


206 件のコメント
1 - 6 / 206
タイトルからは想像がつかない展開で面白かったです。本当に手間をかけられて、一生懸命作られて、素晴らしいと思いました。

点火の直前のお顔が、夢に出て来そうなぐらいインパクトが強かったです。
アロマキャンドル素敵ですねー
家にほしいです笑
最後まで灯りをつけていると、どうなるのかな?
途中で消えるとか?
最後まで無駄無く使える設計かな?
火事にならなければ……!
やっぱりタカヤさんの記事はおもしろいですね〜。独特な発想、そして自分に正直である様子、その気持ちを超越するほどの根気のいる工作、出来栄え、読みがいがあります。記事だとアロマの香りまでは嗅げないのが残念だけど(笑)そういうのも含めて楽しかったです♪
匂わせ投稿でおうちが炎上しませんように🙏
動物と暮らしている人はアロマや柔軟剤等に注意を!
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。