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スマホ用の防水ケースはどれがいい? 100均、無印良品、Amazonベストセラーのケースを使ってみた
ライター/ウェブ編集。2001年からウェブコンテンツ業に企画・ディレクションとして携わる。2012年よりフリーライターに。女性向けコンテンツのほか、アプリ、旅行、生活、クルマ、働き方など様々な分野で執筆中。趣味は狛犬巡り。日本参道狛犬研究会会員。
常にスマホを手放せない人の中には、お風呂場までスマホを持ち込んでいる人もいるのではないでしょうか。かくいう筆者も、お風呂にスマホを持ち込み、電子書籍で読書をしたり動画を見たりしています。湯船に落としてしまわないかとヒヤヒヤしながらも、手放せないんです……。
そこで今回は、ずっと気になっていた「スマホ用の防水ケース」を使ってみることに。数種類用意して、どれくらい防水性能があるのか、操作性はいいのか、チェックしました!
※この記事は浴室でのスマホの利用を推奨するものではありません。
ポーチ型から壁掛け式まで。用意した防水ケースは5種類
今回用意したのは、この5種類です。
- キャンドゥ「WATERPROOF CLEAR CASE」(110円)
- キャンドゥ「お風呂で使える!スマートフォンケース」(330円)
- 無印良品「スマートフォン用防水ケース・大」(2,490円)
- TORRAS「WATERPROOF PHONE POUCH」(1,699円)
- LC-dolida「BATHROOM WATERPROOF MOBILE PHONE BOX」(1,599円)
レビュー方法
今回は以下の3つの視点でレビューしていきます。
A. 大きさ
サイズが小さめの「iPhone 12 mini(スマホケース装着)」と、大きめの「iPhone 14 Plus(スマホケース未装着)」が、それぞれ入るかどうか確認します。iPhone 14 Plusは同サイズのモックを使用します。
iPhone 12 mini | iPhone 14 Plus | |
---|---|---|
画面サイズ | 5.4インチ | 6.7インチ |
高さ | 131.5mm | 160.8mm |
幅 | 64.2mm | 78.1mm |
厚さ | 7.4mm | 7.65mm |
B. 操作性
チェックしたポイントは、以下のとおりです。
- 乾いた手での操作性
- 濡れた手での操作性
- 顔認証(Face ID)は可能か
- 電源や音量レベルなどの側面ボタンは押せるか
- iPhone7やiPhone SE2などに搭載されている「感圧式のホームボタン」は使えるか
- ケースに入れた状態で背面カメラは使えるか
乾いた手・濡れた手での操作性については、お風呂での使用を想定して、筆者宅の古くて狭いユニットバスで試しました。湯船にお湯をためて、換気扇をOFFにした状態で行っています。
C. 防水性
防水ケースをお湯の中に落として、中に浸水しないかチェックします。普段使っているスマホが水に濡れて故障してしまうと困るので、展示用のモックに半紙を巻いて、水濡れ度合がわかるようにしてみました。
まずは、シンプルなTHE100均のスマホケースです。
入り口をジップで閉じるだけの簡単仕様。素材はそれほど硬さのないビニールです。薄くて軽いので取り回しが良さそうという印象でした。
大きさ
パッケージには、以下の記載があります。
- iPhone 12 Pro Maxが収納可能
- 収納可能サイズは縦161 × 幅81 ×厚さ11mmまで
- 機種の形状や厚手のカバー類を装着している場合、厚みにより収納できない場合があります。
小さめのiPhone 12 miniはスムーズに収納できました。スマホケース付きでも問題ありません。
大きめのiPhone 14 Plusは、入り口がややキツめですが収納できました。スマホケースをつけたら入りません。
操作性
薄くて軽いので、生のスマホに近い感覚です。濡れた手で動かすと、ときどき手が滑って画面が反応してくれない瞬間があります。
動画はきれいに見ることができ、スピーカーからの音もしっかり聞こえます。概ね使用に問題はなさそうです。
顔認証 | ✕ |
---|---|
側面ボタン | ◯ |
感圧式ボタン | ◯ |
背面カメラ | △ |
ケースに入れたままでの顔認証は機能しませんでした。なお、指でパスコードを入力すれば問題なくロック解除などは可能です。やわらかい素材なので、電源や音量レベルなどの側面のボタンは問題なく押せます。
iPhone SE2などに搭載されている感圧式のホームボタンは反応しませんでした。感圧式ボタン搭載機種の場合は、設定アプリから「AssistiveTouch」をONにし、画面上にボタンを配置すればタッチ操作も可能になります。
ケースの両面が透明なので背面カメラが使えます。試しに撮影してみたところ、少し濁った感じの写りになりました。
防水性
思い切って湯船へ落とします。
湯船から引き上げても、スマホに巻いた半紙に水濡れの痕跡はゼロ! しっかり防水されていました。
100円ショップ・キャンドゥの300円コーナーで見つけた商品。ハードボックスにスマホを収納するタイプで、粘着テープ付きのフックで壁に掛けて使えます。中のスマホを安定させるために、内面にはスポンジもセットされていました。
スマホを操作する面の透明フィルムは、張りがあって硬めの素材です。
開けるのにコツがいります。開閉に慣れていないと、手がすべってドボンと水の中に落としてしまうかも。
大きさ
パッケージには「内寸:約縦85mm × 横181mm」と書いてあります。
小さなiPhone 12 miniは難なく入ります。
大きなiPhone 14 Plusも問題なく収まりました。
操作性
表面が張りのあるフィルムだからか、わりとしっかりと押さないと反応しづらいです。濡れた手で動かすと、ときどき手が滑って画面が反応してくれない瞬間もありますが、概ね使用に問題はなさそうです。
顔認証 | ◯ |
---|---|
側面ボタン | ✕ |
感圧式ボタン | ✕ |
背面カメラ | ✕ |
このケースは顔認証が機能しました。蓋を閉じた状態だと側面のボタンは押せず、感圧式ボタンも反応しませんでした。背面は透明ではないので、背面カメラは使えません。
防水性
湯船にためたお湯へドボン。入れた瞬間、ケースからブクブクと空気が……!
ご覧の通り、しっかり水を通しました。
ここから値段がグンとあがります。無印良品の「スマートフォン用防水ケース・大」は周囲3カ所に留め具がついており、しっかりとした作りです。
開け閉めしやすい点もGOOD。
表面のシートは、サランラップのような弾力がある素材。今回レビューした5つの商品のうち、群を抜いてやわらかいです。ちなみにシートは別売りもされており、交換が可能。
大きさ
説明書には、以下の記載があります。
使用可能なスマートフォンの最大値:縦171mm × 横92mm × 奥行6.8~12.5mm
大きなサイズのスマホもしっかり収納可能。表面のフィルムに弾力があるので、多少厚みがあってもフィットしてくれそうです。
操作性
他とは違い、画面に密着するようなフィルムを採用している無印良品のスマホケース。濡れた手の操作性は問題なし。むしろ、乾いた手で使うと、フィルムに皮膚が引っかかる感覚があって、ちょっと使いづらいですね。
顔認証 | ✕ |
---|---|
側面ボタン | △ |
感圧式ボタン | ✕ |
背面カメラ | △ |
説明書にも明記されていますが、顔認証や感圧式ボタンは使えません。
表面のフィルムはやわらかいので、指を押し込めば側面ボタンを押すことは可能。ただ、あんまり押し込むとフィルムが伸びてしまうんじゃないかとちょっと不安になります。
背面カメラは、背面の溝の部分とカメラレンズが重ならないように配置すれば問題なく使えます。
水濡れなしでした。説明書に「IPX7相当の防水処理を行っている」とあった通り、しっかり浸水を防いでくれそうです。もちろん故意に水に沈めるのはNGです。
続いてはAmazonで購入した商品。TORRASの「WATERPROOF PHONE POUCH」です。「携帯電話・スマートフォン用防水バッグ」カテゴリの売れ筋ランキングでベストセラーになっていました(購入時)。ポーチタイプで、お得な2個入り。ストラップも付属しています。
大きさ
Amazonの商品ページに以下の記載があります。
- 6.9インチ以下のスマホに全数対応できます。
- 6.7〜6.9インチのスマホはスマホケースを付けないまま、もしくは極薄のスマホケースを付けることをお勧めします。
簡単には破れなさそうなビニール素材で、しっかりとした留め具もついています。
どちらも難なく入りました。iPhone 14 Plusにスマホケースをつけた場合は、ふたを閉めることができませんでした。商品の説明にもあるとおり、極薄のスマホケースではないと入らないようです。
操作性
乾いた手でも、濡れた手でも操作性は問題なし。程よい厚みのあるケースなので、触った感じもしっかりとしており、使いやすいと感じました。
顔認証 | ◯ |
---|---|
側面ボタン | ◯ |
感圧式ボタン | ◯ |
背面カメラ | ◯ |
すべてにおいて問題ありませんでした!
背面カメラについては、100均の防水ケースだと少し濁った写りになりましたが、こちらの「WATERPROOF PHONE POUCH」は、かなりクリアに撮影が可能。キーボードの下の木目を見ると、違いが明らかですね。
全く問題なし! 海のアクティビティで使う想定がされているからか、しっかりと防水してくれました。
最後に、こちらもAmazonで購入した商品。LC-dolidaの「BATHROOM WATERPROOF MOBILE PHONE BOX」です。壁掛け式ですが、背面にスタンドがついているので卓上ケースとしても使用可能。
中には2つのスポンジがあり、スマホがズレないように工夫されています。
画面部分は、キャンドゥの330円のケースと似た質感で、硬めのフィルムとなっています。そして、これもちょっと開け閉めがしづらいタイプ。湯船の上での開け閉めは避けた方がよさそうです。
大きさ
Amazonの商品ページに、以下の記載がありました。
- 6.8インチまでの多機種に対応
- スマートフォンをケースに入れるのに十分なスペースがあります
大きなサイズのスマホケースも難なく収納できました!
操作性
内部に設置された複数のスポンジで、小さいスマホでもしっかり固定されて使いやすいです。ただ、濡れた手だと上手く反応せず、少し操作性が落ちます。
顔認証 | ✕ |
---|---|
側面ボタン | ✕ |
感圧式ボタン | ✕ |
背面カメラ | ✕ |
蓋を一度閉めたら、画面のタッチ操作くらいしかできなくなります。長めの動画を見るだけといった使い方であればわずわらしさはないかもしれません。
残念ながら、中まで水が入ってしまいました。
まとめ
WATERPROOF CLEAR CASE | お風呂で使える!スマートフォンケース | スマートフォン用防水ケース・大 | WATERPROOF PHONE POUCH | BATHROOM WATERPROOF MOBILE PHONE BOX | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | キャンドゥ | キャンドゥ | 無印良品 | TORRAS | LC-dolida |
価格 | 110円 | 330円 | 2,490円 | 1,699円 | 1,599円 |
形状 | ポーチ型 | ボックス型 | ボックス型 | ポーチ型 | ボックス型 |
大型スマホの収納(iPhone 14 Plus・ケースなし) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
濡れた手での操作 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
乾いた手での操作 | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
顔認証(Face ID) | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ |
外側カメラ | △ | ― | △ | ◯ | ― |
側面ボタン | ◯ | ✕ | △ | ◯ | ✕ |
感圧式ボタン | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ |
防水性 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ |
今回の検証後、購入したものの中からひとつだけ、毎日のバスタイムで利用するようになった商品があります。それはキャンドゥの「WATERPROOF CLEAR CASE」。
薄くて軽くて、収納したり取り出したりしやすいことから、普段使いに昇格しました。開け閉めのしやすさも、お風呂で使う場合は重宝します。そして何より110円だから、壊れてもショックが少ない!というのも他にはない大きなポイントですね。
外で使う場合は、Amazonで買った「WATERPROOF PHONE POUCH」が重宝しそうです。
ケースに入れていても外側カメラで鮮明に撮れるので、フェスなどでも活躍しそうだと思いました。今回検証した「操作性」の項目でオール◯評価だったので、防水ケースに1,700円を費やすことに抵抗がなければ、こちらをおすすめしたいです。
ぜひ、今回の記事を購入の参考にしてみてくださいね!
編集:ノオト
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タブレットミニ用も教えてください_φ(・_・
水場には、近寄らない〜近寄せない〜ちょっと気持ちの気!努力ですね☺️
参考にします。
防水ケースのご紹介をありがとうございました。
入れたままの操作は思ってなかったが、
操作できるものもあるのですね。
こんな良い検証されてしまうと、スマホ離れはまだまだできそうにないですね…笑
なんか、めんどくさ〜って感じですね🤢
雨☔️程度だと、なしでも問題なしと言うことで🍐
参考にさせていただきます。
お風呂でスマホを見る習慣がなかったけれど・・・・・?!
この記事を見て、お風呂でも試そうかと・・・・?!
これって、動機が不純ですかね・・????
でも、毎日のバスタイムが楽しくなるかも・・・・?!
ありがとうございます😊