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こんにちは。ライターのたかやです。
昨年から「平成レトロ」といった言葉が注目を集めるようになってきました。いわゆる「Z世代」の若者の間で、平成初期に人気だったモノやファッションが再流行しています。
平成5年生まれの僕は、まさに「平成レトロ」ど真ん中世代。
僕が子どものころに慣れ親しんだアレコレが、令和のいま、再びスポットを浴びるのはなんだか嬉しくなります(「もうレトロ扱いなのかよ!」という若干の嘆きはさておき…)。
「写ルンです」に「たまごっち」。「ビデオテープ」に「ミニディスク(MD)」。他にも「ゲームボーイカラー」だったり「ファービー」だったり「一期一会のメモ帳」だったり「なぞなぞ豆本」だったり「バトルドーム」だったり……。
あ、いや、すみません。マジでド直球世代だったので、ここら辺の話題は本当に尽きない。いくらでも出せる。
さて、「平成レトロ」と言えば、これも忘れてはいけないでしょう。
「ガラケーのメール画面」
なっつかしい!!!
友だちとのやりとりはLINEやInstagramなどのアプリが主流となった現在。もう、あのメール画面を目にすることはすっかりなくなりました。
メールでのやりとりを重ねるにつれ、増えていった「Re:」。ドット調の絵文字。ピコピコと動くデコメ。
あぁ、どれもが懐かしい!
あの頃。学校が終わってから、クラスメイトとの連絡手段はガラケーのメール一択(もちろん通話もできるけど、家族に聞かれるのなんだか恥ずかしいじゃんね)。
友だちとはくだらない話題で深夜まで盛り上がり、好きな子とは何気ない話題に見せかけて一通一通が真剣勝負。
そして、「件名」の横に溜まりに溜まった「Re:」を見返して「あぁ、たくさん会話したなぁ」とニヤニヤしちゃうわけです。
…あ゛ぁ゛ーー! 戻っ! もどらせてくれ~~~!!! 何もかもが輝いていた、あの甘酸っぱい青春時代に戻らせてくれ! もう嫌ぁ~~~! なんで時間って残酷なの~~~! 助けて~~~(泣)
……ハァ、ハァ。取り乱してしまいすみません。とにかく、「ガラケーのメール画面」は「青春の証」なんです。
思い返していたら、ふと、こんな願望がわいてきました。
あのメール画面を、Tシャツのデザインにしてみたいな…と。
冒頭で述べた通り、現在は「平成レトロ」を意識したモノやファッションが注目を集めています。
ドンピシャ世代の僕は言いたいわけなんですよ。
「おい、若ぇの。平成レトロを語るからにゃ、『ガラケーのメール画面』も忘れちゃなんねぇぜ?」ってさ。
いや、もちろん。まだまだ他にもあるよ? 「きんさんぎんさん」とか「笑う犬シリーズ」とか「ジャム・ザ・ハウスネイル(NHKでやってたカタツムリのアニメ)」とか「慎吾ママのおはロック」とか「ジャカジャカジャンケン(ポンキッキーズ)」とか…。話題はほんとに尽きねぇから。
ただ、平成レトロの入門編として「ガラケーのメール画面」はちょうどいいと思うんです。
そして、当時の熱や温度感を、そのまま伝えられるのはあの時代を生きた当事者にしかできない。これはもう、僕がどげんかせんといかんわけですよ。
よし。「ガラケーのメール画面」のTシャツを作ろう! それこそが究極の「平成レトロファッション」だ!
俺たちが、インターネット老人会だ! 悪霊退散、悪霊退散…。ドーマンセーマン、ドーマンセーマン……。
さすがに当時のメール画面は保存していないので、今回は「架空のメール画面」をそれっぽくゼロからデザインします。
こんなことなら、当時のガラケーを捨てなきゃよかった…。まだ現物を持ってる人います? やっぱ、バッテリーのフタの裏にプリクラ貼ってあったりしますか? そして、そのときの恋人とはまだ続いてますか?
メールのフォントも、あの頃のようにドット調を意識…と、言いたいところですが、こんなにドット感あったっけ? 流石に古すぎる? ガラケーってよりもPHSか?
まぁ、そこは若干の脚色で許してください。
※使用させていただいたフリーフォント → KHドットフォントシリーズ
絵文字も、ネット上の画像を参考にしながら自分で描いていきます。
“っぽさ”は再現できたんじゃないでしょうか。
賢明な読者の方なら、すでにお察しでしょうが。コチラ、架空の高校生たちの告白メールとなっています。
バレンタインの夕方です。
賢明な読者の方なら、すぐに気づいてくれたでしょうが、これは「あの子からのチョコを夕方まで待ってみたけど、一向に連絡が来ないから、こっちからメールをしてしまった」という設定です。
賢明な皆さんには説明するまでもありませんでしたね。
当時、もっとも個性を出せたアドレスの文字列。
あの頃、カップルの多くは「自分と恋人のイニシャル + 付き合い始めた期間 + Love + 4ever(フォーエバー)」みたいなアドレスをつけていました(いわゆるラブアド)。
…おやおや?
相手がこのアドレスにしているってことは…?
それなのに、相手から「付き合わない?」と連絡が来ている…?
キミはそれでもいいの? それでも、付き合っちゃう? どうする!?
これが、恋の駆け引き。
青春とは、かくも甘酸っぱく切ないものなんですな(泣)。
ハァ~、酸(ず)っぺぇ、酸(ず)っぺぇ、酸(ず)っぺぇわ。
余談ですが、高校時代の僕は「takaya-takoyaki-414@~」みたいなアドレスでした。
「自分の名前 + 好きな食べ物 + 誕生日」っていう、超平凡な組み合わせ。
いや、 言い訳をさせて! 僕が通ってた高校、市内でも有数のヤンキー高校だったんですよ。だから、アドレスで変に目立つと、それだけで同級生の不良に絡まれる可能性があった…。つまり、この無難なアドレスは僕なりの処世術。あの頃、キャリアメールアドレスにもカーストが存在してた。
デザインが完成したので、あとはTシャツに印刷するだけ。今回は自分でアイロンプリントをしてみます。
ただ、我が家にはプリンターがないので、持ち込みの用紙を印刷できるお店でデザインを印刷しました。
コンビニだと持ち込みの用紙は印刷できないし(アイロンプリント用紙だとなおさら)、こういうお店の存在はありがたい…。
用紙に印刷できたので、自宅に戻ってアイロンプリントをします。
アイロンプリントって初めてなんですが、説明書が同封されていたので助かりました。
ただ、なぜか「置」が異体字だったのがなんか怖いです。
シワを伸ばした無地の白シャツの上に、印刷したデザインを置きて…
その上にシリコン紙を重ねる。
あとは、高温でアイロンをかけていく。
しっかりと体重をかけながら、1箇所につき5秒間ほど強く押さえつける(それを5回ほど繰り返す)。
根気と集中力がいる作業です。
そろそろいいでしょう。腕も限界です。
きれいに熱転写されてるといいんだけど…。
まっ白(さら)。
え!? なんで!?
台紙を剥がし忘れていた。
馬鹿かよ俺は。
そこそこの時間も体力も使ったのに…。悲しい…。いや、平成風に表現するなら「ギザ悲しす」もしくは「バッカルコーン悲しす」といったところでしょうか。
今度こそ…! 今度こそは…!
「ゲームボーイカラー」「MD(ミニディスク)」「一太郎スマイル」「燃焼系アミノ式のCM」「てじなーにゃの山上兄弟」「ごくせん!の脇くん」「ミルメーク」「別に…」「ファービー」「たらこキユーピー」「ミルモでポン!」「ブロックシール」「バブルテープガム」「やわらか戦車」…etc
全ての「平成」よ、俺に力を分けてくれ…!
充分に熱が冷めてから、シリコン用紙を剥がします。
わ…!
プリントできとる~~~~!
写真だと分かりづらいかもしれませんが、完全に用紙が圧着されています。
アイロンの押し付け加減をミスってしまったんでしょうか…。若干、焦げて黄ばんでしまってます。
ただ、これはこれで雰囲気が出てて良くない? ナイス怪我の功名。ガラケーの画面は、黄ばんでるほどいい!
あの頃、片想いの相手との「Re:」の数は、自分にとって「GOサイン」の基準でもあったんですよね。
「Re:」が溜まったから脈があるわけではないんですが、なんていうか、「あの子とこれだけ会話のラリーが続いた」ってのが嬉しくもあり、同時に告白の後押しにもなったっていうか…。
良いねぇ。
すごく良い。
以上です。
今回初めてアイロンプリントに挑戦しましたが、思ったよりも簡単に出来ることが判明したので、まだまだ自分だけのオリジナル「平成レトロファッション」を作っていきたいですね。次は「センター問い合わせ」とかさ。
平成初期生まれの僕は、この手の話題がマジで大好き。「懐古厨」と言われようと、これからもどんどん発信していきたいですね。俺たちが、インターネット老人会だ!
アイロンプリント用紙とシャツが余ってたので、もう1枚作ってみました。
「ガラケーの絵文字Tシャツ」です(乳首が透けているのはごめんなさい)。
また、絵文字は刺繍で再現しています。
ガラケーの絵文字、刺繍にしたらかわいくなると思って。
かわいすぎてバイブスあげあげ、カム着火インフェルノォォォォォ!!
編集:ノオト
でも刺繍がお上手というのは知りませんでした。知らないで読むと
「えっ! はぁ? 絵文字は刺繍?! この流れで! この流れでまさかの刺繍! アイロンプリントついでにもう一枚やってみました、ってことじゃないの?! むしろ刺繍の方が本題にできるんじゃ……」
って感じでした。
こういう自分でオリジナルのアイロンプリント作れるのがあるの知らなかったです。刺繍までしちゃうの凄いですね!
いつも見ているこちらが恥ずかしくなるような企画、楽しませてもらってます( ˙꒳˙ )ゝ
平成一桁生まれに刺さる刺さる!!笑
もう頭使わずにするする内容が入ってきました(* ̄m ̄)プッ
auは若者向け、docomoは大人向け、softbank(私が手にした初携帯はvodafoneでした)はめちゃくちゃ電波が悪い。そんな印象でした。懐かしいなぁ(*´∀`)
「センター問い合わせ」。
ガラケーメールにおいて重要な技でしたね(笑)。
懐かしいワードの数々に嬉しい気持ちになりました😊
by昭和生まれ
読み進んでいくうちに
コワくなった…
(楽しそうなのに
ごめんなさいね)
作るの楽しいですね〜
このTシャツは・・・なかなか・・ですね😁
なついなぁ
うちの人まだガラケー使ってますよ
「一期一会のメモ帳」だったり「なぞなぞ豆本」だったり「バトルドーム」だったり……。←この辺全然わかんない😭
あと、だんご三兄弟も忘れないで…
面白い企画、ありがとうございましたm(_ _)m