結婚の予定はないけど「婚姻届スマホリング」を作ってみた

結婚しました

こういう投稿。SNSを使用している人なら、一度ぐらいは目にしたことがあるんじゃないでしょうか。

あの投稿に憧れます。

まぁ、いまのところ結婚の予定はないですけど。相手もいませんけど。

そんな僕でも、あの投稿はやってみたいなぁと思うのです（ハッピーな投稿だから）。

予定も無い自分があの投稿をしても、当然、それは虚偽のご報告になってしまいます。

自分のフォロワーにも勘違いさせてしまい、心象としてもよろしくありません。

でも、それっぽい投稿はしてみたい…。

そこで、ひらめきました。

婚姻届デザインのスマホリングを作ってみよう

独身の僕には、結婚指輪よりもスマホのリングのほうが身近なリング。所持していることは不自然ではありません。

そしてスマホリングの写真を投稿しているだけなので、「スマホリングの写真を投稿しているだけです」と言い訳が立ちます。

しかし、それっぽい写真は投稿できるので僕の虚栄心も満たされます。

Q.E.D（証明終了）

……え？ 流石にロジックに無理がある、ですって？ う～ん、そうかも！

まずは婚姻届を入手

というわけで、まずはデザインの元となる婚姻届を入手するべく区役所へ。

婚姻届はネットでも入手できるんですが、自分にとっては人生で初めての出来事なので、せっかくだし役所まで出向きました。僕って「労力をかけたほうが2人の思い出に残る」という恋愛観の持ち主なんですよね。まぁ、今回は1人だから2人の思い出もクソもないけど。

これが婚姻届か……。

思ったよりもでかい（A3サイズ）。

そうだよな…。この紙によって、世の中の恋人たちが、晴れて将来を共に歩む関係になるんだよな……。

これが婚姻届か……。

人生初の婚姻届の取得が、コレかぁ…。

なんかこう、もっとロマンチックなタイミングにしたかった。

婚姻届に記入する

続いて記入していきます。

スマホリングの台座にプリントできる面積は限られるので、記入欄を全て埋めても意味はないんですが…。まぁ、せっかくだし。

用紙と一緒に記入例ももらえたので、初めてでも困ることなく記入できます。

一応、事前にネットでも書き方は調べていたので取り越し苦労でしたね。あと、僕のスマホに表示される広告が婚活サイトばかりになったので本当に勘弁してください。

一生の思い出だからこそ、2人でじっくり話し合って決めたい大切な日。僕は話し合う相手がいないのでオーソドックスに「11月22日（いい夫婦の日）」をチョイス。いまの僕にはなんの思い入れもない日です。

ちなみに、入籍日にちなんだ語呂合わせは他にも、

・1月8日（いちばんハッピー）
・1月24日（いつも2人は幸せ）
・1月31日（愛妻の日）
・2月2日（夫婦の日）
・2月7日（2人仲良く）
・4月22日（良い夫婦の日）
・5月22日（ご夫婦の日）
・7月9日（仲良く暮らそう）
・8月10日（ハートの日）
・10月2日（永久に）

があるんだとか。結構いろいろあるな…。

「夫になる人」の欄に自分の名前を記入（※本来は本名を書かなければ受理されません）。

そして妻になる人の欄は空白です（妻になる人なんていないから）。

しんどい。

何度も繰り返して恐縮ですが、僕は別に結婚の予定はありません。そんな人間が婚姻届を書くの、想像以上に体力が削られる。

数文字書くごとに、数分の休憩を必要とする。

恋人が長年いなさすぎて、自分の中で「結婚」って概念がもうかなりおぼろげになってるんですよね。

だからこそ、急に「婚姻届」という「現実」を突き付けられると感情の処理が追い付かない。

結婚願望はそこまで無いけど、SNSで同級生のご報告とか見たら、それはそれで心にくるものがあるし…。

とにかく。婚姻届けの実物は、独身のいまの僕にダメージを与える。

いやぁ～～～～～～～～～～～～～～（泣）

お父さんお母さん、ごべえ～～～～～ん（泣）

2人の名前、こんな形で書かれたくなかったよね～～（泣）

※ちなみに婚姻届は「証人の署名」以外は代筆でも問題ありません

同居を始めたとき！？

えっ、そんなことまで書くの！？

これは実物を見るまで、こんな欄が存在するの本当に知らなかった…。

同居を始めたとき…か。なんか、ちょっとドキドキしますね。

※この欄は国勢調査の統計目的のためにあるそうなので、空白でも受理はされるみたいです。

職業も書くんだ…。

なんか、こういうお堅い書類にアルファベットやカタカナを書くと不安になるのは僕だけでしょうか。

「記者」とかのほうがよかったのか？ 結婚してるライターの先輩方ってここらへんどう書いたんだろう。今度聞いてみよう。

あとは「証人の欄」（応仁の乱のイントネーション）。

この部分、てっきりお世話になってる上司に頼むもんだと思ってたんですが、別に親や親友、なんなら見ず知らずの他人でも問題はないんだそう（成人なら誰でもいいらしい）。

婚姻届、けっこうガバガバで面白いな。

あとは実印で捺印をして…

記入完了！

疲れた～。

初めての婚姻届けの記入。

これまで直視してこなかった「現実」が、波のように僕の心を揺さぶってきました。記入するだけなのに、やたらとしんどかった…。

長距離マラソンを走り終えたような疲労感と精神ダメージ。

ハァ…ハァ…。

一旦、アニメを観て脳に酸素を入れよう…。

デザイン入稿

こちらが、実際に記入した婚姻届けのスキャンデータとなります。

スキャンしたデータを編集ソフトで微調整した後、オリジナルグッズが制作できるサービスに入稿。

購入完了！

あとは届くのを待つのみ。

婚姻届けスマホリング到着

そして数日後。スマホリングが届きました。

婚姻届スマホリング

こちらが、僕がズタボロになりながらも制作した「婚姻届スマホリング」となります（ズタボロになったのは心）。

わ～。嬉しい。

あと、そもそもなぜ、みんな指輪を3つも並べて撮っているのか全く疑問に感じないまま注文しましたが、これって、「婚約指輪1つ」「結婚指輪2つ」だったんですね。

僕、この歳まで知りませんでした。てっきり、プロポーズに使った指輪がそのまま婚約指輪になるもんだと…。

婚約、めちゃくちゃ金かかるじゃん。

このままでも仕上がりは充分ですが、もう少し指輪っぽくするために宝石もつけます（宝石は買えなかったので、100均のヘアピンの先っちょについてたビーズで代用しました。男としては-100点の行為）。

宝石も装着完了！

【ご報告】婚姻届スマホリング完成

スマホに貼り付けた。

安定感が半端ない。

3箇所からの支えにより、スマホを落とすことは確実にない…と断言できます。

スマホスタンドとしても使用できる。やはり安定感は半端ない。

以上が、「婚姻届スマホリング」を制作するまでの過程となります。

制作を通して、もしかすると自分には一生縁がないかもしれない「婚姻届」を記入する経験ができました。

僕は独身ですが、全国のカップルの方々も「婚姻届を提出した記念」に作ってみるのもアリかもしれませんね。

あと、カプセルトイとかで売ってほしいです。

「婚」「姻」「届」の全種をコンプリートする楽しさもあるし（逆に「『届』が10個かぶったんだけど！？」みたいなネタツイートもできる）。

全国のカプセルトイメーカー様、ご相談お待ちしております。もし、婚姻届けのサンプルが必要でしたら、僕が何枚でも書きますので。

…では、最後はずっと憧れていたコレをやって記事の締めとします。

【ご報告】

結婚しました（してません）

編集：ノオト