- おもしろネタ
- 企画・イベント
- 70
- 4
- 253
マイネ王読者のみなさま、こんにちは。
ライターのおかんです!
2020年はコロナ禍で大変でしたが、天災も大変でしたよね。九州・球磨川をはじめ全国いろんなところで大雨で川が決壊しました。
毎年思うんですけど、日本ほんとに天災多すぎ!!大雨は毎年どこかに降るし、台風は巨大化してるし。そして地震……!備えるのはもちろん大事だけど、なんとかそれを回避する術ってないんでしょうか!?
そんなことを話しながら立ち飲み屋で飲んでいたある日、隣にいた男の子が言いました。
「それは地学の分野ですよ。地図見たらけっこうわかっておもしろいですよ」
その男の子は大学で地学を専攻していたんだそうです。
ち、地図を見たら……わかるの!!?
地学とは、すごくざっくりいうと「地質・土地の成り立ちや特徴を学ぶ分野」。そこから天候の予測や防災の研究にいたるまで、人々が安心に暮らせるためのことが地学によって成り立っているそう。
私は地理を高校1年生までしかやっていなかったので知らなかったのですが、世の中って便利なんですね。地質や土地の成り立ちを知ることができるWebサービスや地図のアプリがあるそうなんです。
たとえば、国土地理院のWebサイト。
https://www.gsi.go.jp/
国土地理院が刊行している地図。閲覧サイトでは、全国の汎用地図から土地の高低差や各時代の地図を閲覧することができます。
そして地図のアプリ「地形を感じる3D地図アプリ『スーパー地形』。
※「スーパー地形データ」や「地理院地図」、「GoogleMap」がまるっと入った地図のアプリです。
※スーパー地形データ……日本のDAN杉本さんという方が個人で開発している登山者向けの地図ソフト。
今回は、地学の先生と一緒に、それらの地図アプリやWebサービスを見ながら地学と防災の関係性について教えてもらいました。
自分が住む土地はどんな災害に弱いor強いのか。土地のことを知れば、今後起こりうる災害により備えることができるかもしれませんよ!
小荒井 衛(こあらい まもる)
茨城大学 理工学研究科(理学野)地球環境科学領域 教授
日本地質学会会員。また、地学・地理・地図・空間情報関連のさまざまなな学会にも所属している。
国土地理院:地理院地図より。海抜が高いところほど赤く、青いところほど海抜が低く表示される。
・海抜が低い土地は水害に注意が必要
・なぜ海抜が低いのか、理由まで知ると防災意識が高まる
・東京を走る荒川は水害対策のためにつくられた人工河川
・人工河川の有無は人々が水害と戦ってきた証拠
歴史的農業環境閲覧システムのトップページ(https://habs.rad.naro.go.jp/)。
国土地理院より。「II」みたいなのは田んぼの地図記号
・宅地開発などで「土地がどんな災害に弱いか」がわかりにくくなっている
・昔の地図を見ればその土地にどんな特徴があるか知ることができる
・特定の一帯だけ土地の高さが違う場所は池や沼があった可能性
・もちろん、過去の災害からしっかり対策は各地で進んでいる
・山側のエリアは土を盛ったり削ったりして土地の高さ自体が変わっている
・「盛り土」で土地を高くしたところは地滑りが起きやすい
「盛り土」「切り土」の分布図を公表している自治体もある
特定の災害が起こりやすい土地には、それを想起させる地名がついていた
しかし、宅地開発などで昔の地名が変わってしまっていることもある
気になる人は昔の土地の名前を調べてみるといいかも
でも結局、どこに住んでいても気をつけないといけないのは同じ
大地震はもちろん怖いが、頻度でいえば水害の方が多い
温暖化などで過去には無かったような水害も増えている
堤防や堤が整備されて、つい「そんなことが起こるはずない」と思いがち
自分の土地の海抜や歴史、土地の特徴を知ると対策が練りやすい
きっと今年も、全国のどこかで災害が起こるでしょう。
そんなとき、自分の土地を知っておくことは、気持ち的にも行動的にもプラスに働くのではないでしょうか。
いまはアプリやWebサービスで簡単に閲覧ができるようになっていますから、みなさんもお手すきの際に自分の住むところがどんなところなのか調べてみてください。
「いくらなんでも大丈夫でしょ!」「さすがに溢れたりはしないと思うけど……」とついつい楽な方に思ってしまいがちな心に、地学という、時代を積み重ねるごとに集約されてきた土地に関する知識がアラートを鳴らしてくれます。
企画・編集:人間編集部
写真:西田周平
協力:日本地質学会
やはり日頃からの心構えに頼るしかないかな。
明日は我が身という心。
色々、参考にしたいと思います。
大阪を東西方向で見てみると、上町台地周辺以外はほぼ平坦で、標高数メートル程度のエリアが生駒山地の麓まで広がっている。
かつて海だったエリアでは頻繁に水害に遭っていた。今でこそ治水対策が為されているものの、それを上回るほどの大雨が降る可能性も考慮しておくべきだろう。
また、上町断層帯を震源とする地震が起こった場合、堅固な地盤の上町台地よりも、軟弱な地盤の周辺低地の方に大きな被害が出ると想定される。
古い地図から今の地図の変遷を見ても、何か分かると聞いたことがあります。おしゃれな土地や名前に左右されない場所選びが大切なんだと思いました。ありがとうございました
自治体から出されているハザードマップを毎年必ず役所から入手して確認しているのですが、前回の内容から危険度など更新されていることがあります。“一度知ったから安心”ではなく、情報は常に更新しておく必要がありますね。
その点、常に新しい情報が得られる地図アプリは重宝しそうですね。
時間がある時、ダウンロードします。ご紹介ありがとうございます👍
興味深い記事をありがとうございました!
むむっ、やっぱり低いから防災を心に誓って準備しようって再認識しました。とっても良いトピックですね。
自分の住んでいる所も気になりますね…。
どこに住んでいても大事なのは、ちょっと気をつけることだと思うので、
ちょっとずつ気をつけていきたいと思います。
ライターのおかんさま
貴重な地学の情報ありがとうございます。&お疲れさまでした~~~!!大変勉強になりました~~!!
地学は高校の時に、勉強しましたが、まったく憶えていません~~(涙!!)
大学受験では関係なかったので、スル~~~してました~~!!
東京の地理の話はNHKのタモリさんの番組で見たので、ほとんど知ってましたが、大人になったら興味深く考えられるなあ!~~~と思いました~~!!
日本人は自然の恩恵と脅威のハザマで生活しているので、もっと勉強しないと行けないと思いました~~!!
ちなみに、今滞在している上海は地震とは無関係で、もう100年以上、地震はないそうですが~~!!
それでも、安心はできませんね~~!!??
関西のバージョンも是非、お願いします~~!!
mineoゆずるね!上海支部長(自称)ひしぼんでした~~!!
今度、自分の住んでいる場所も調べてみよう🤫
市内で近年、人気の新興地域は、関東大震災の際に被害が酷かった、地盤のゆるい場所だということも。
新しい地名や、〜が丘などはあとで作った街だということもです。
また、一時期、引っ越しをしたことがあるのですが、地名や川の所在なども気にしました。
自分で場所を選ぶことができる場合のみ有効だとは思いますが。
それにしても、「地学、やっべ〜。」はちょっと……。
もう少し違う表現がなかったのかと思いました💧
この記事には出てきませんでしたが、赤色立体地図は、傾斜や、樹木で見えない凹みなどもすごく良く分かりますよ。
相対性理論の発見が無かったらナビゲーションシステムは存在しません🚗💨🛰
途中で興味が他に移り、最近は地図を買うこともなくなってましたが、この記事を読んだら再燃して地形を感じる3D地図アプリ『スーパー地形』買いたくなりました。
3日だけでなくずっと使いたいけどいくらかしら?
私に買える値段かなぁ
私なりに再認識。防災の問題点は、、、、。
災害発生時の対処策、その充実策は肝。
根本にある、その土地が経験した災害の歴史、対処策の良否、反省、責任、辞任、組織毎の一新が図られるべき。
人伝に、、、、
失敗を認める振りすらし無い。責任取らる文化が無い。居座ることが責任を果たすことだと繰り返す。記録し無い。上から下まで嘘をつく。
こんな組織が有るらしい。
こんな組織、本当にあるのかしら、、、?
山を切り崩した分譲地なども言っていたなぁ。懐かしい。
Yahoo防災速報や県が公開している防災アプリのマップで災害の可能性を確認してます。
探求して〜役立てたいです❕
水害被害があった後のアパートの2階に引っ越して1年。わかってはいたけど単身赴任で家賃が安かったので選びました。
とても勉強になりました。
とっても便利な世の中になったなぁってしみじみ思います。
早速使ってみようと思います。
非常に参考になります。
熟読してみます!
ありがとうございます。
でも、今住んでるのは祖父から受け継いだ土地なので、選べないのですが、有事に備えるのは大事ですね
高台に住んでいるので水害のリスクは少ないけどまだまだ油断は出来ませんね!ありがとうございました😊
是非とも続編に期待したいです!
私の周りでは現実に当たっています。
住んでる地域のハザードマップを調べる過程で、江戸時代〜現在の地図を実際に見る機会がありましたが、埋立地や切り崩した山の変化が一目で分かるので、自然災害の際には役立つと思います。
過去が分かる地図アプリは信憑性が低いと思っていましたが、このブログ見て考え方が変わりました。
参考にしたいと思います*ᴗ ᴗ)⁾⁾
地図の見方が変わるわ~!
これから梅雨前線が活発化してくるので、本記事の掲載タイミングも良かったと思います。
ありがとうございます。
関係無いかもですが、災害が多くなり、火災保険が値上がりするらしいですね。
家計的に困ります。
ハザードマップ確認してみようかな〜
勉強になりました。
ありがとうございました。
これからも楽しみにしてます❗️
大雨が降る度にいつ避難すべきか悩みます。手遅れよりは空振りの方がいいとわかってはいるはずですが、いざとなると体が動きませんね。
長い歴史の中で先人たちが伝えたい思いが、土地の名前に込められているのかもしれませんね。