オンライン飲み会の「相手の声が聞こえにくい」「自分の顔が写っていない」を解決したい! コミュニケーションを円滑にするガジェットを紹介します
コンテンツメーカー・ノオトのライター、編集者。SF映画とポップミュージックをこよなく愛する。
緊急事態宣言を受けた外出自粛要請により、この春はお仕事も飲み会も、それぞれの家から参加。この数カ月で、人生初のWeb会議やオンライン飲み会を経験した人も多いのではないでしょうか。
筆者も、これをきっかけにWeb会議の参加やオンライン飲み会へのお誘いが一気に増えました。
しかし、そのたびに「◯◯さんの声が聞こえづらい!」「相手の顔が暗くてよく見えない!」と、いざ会話がスタートするまでにあたふた。最終的には面倒になって、カメラを切って声だけの通話になる、なんてことも……。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、このオンラインコミュニケーションの需要は今後も続いていくことでしょう。では、オンラインでのコミュニケーションをもっと快適に行うため、私たちはどんな準備をしておけばよいのでしょうか?
今回はスマホからビデオ通話に参加するにあたって、コミュニケーションをよりスムーズに、ストレスなく行うためのガジェットを紹介。「会話をするときの声と音」と「自分の顔の写り方」に注目して、その2つをガジェットの導入で改善します。
マイクを使った通話は「耳をふさがないイヤホン」がおすすめ
Web会議でもオンライン飲み会でも、ストレスのない会話をするためにまず重視すべきは「音」。相手の声が聞き取りにくい、自分の声がノイズだらけになってしまう……なんてことを避けるため、パソコン・スマホの内蔵マイクやスピーカーを使うのではなく、マイク付きのイヤホンを準備しておくと安心です。
普段からお使いの音楽用イヤホンでも十分改善されますが、せっかくなのでひと工夫……ということで、おすすめしたいのがambie(アンビー)の「sound earcuffs(サウンド・イヤーカフ)」。
これは、一言でいうと[「耳の穴をふさがないイヤホン」です。外耳(耳の外側)にクリップを挟むように装着し、耳の穴に近い部分から音が流れる仕組み。「音楽を聞きながら、周囲の音も聞こえる」というコンセプトで、この構造がオンラインのコミュニケーションでは想像以上に役に立ちました。
たとえば、「イヤーピース付きのカナル型イヤホンのように耳の穴を密閉しないので、長時間のオンライン飲み会や会議でも耳への負担が軽い」こと。要するに、耳の穴が痛くならないのです。
個人的には、イヤホンで長時間耳をふさいでいると、「気疲れ」のような、普段とは違う疲れ方をしてしまうことが多かったのですが、ambieではそれがかなり緩和された気がします。外の音が聞こえることで、心理的に楽になっているのかもしれません。
他にも「オンライン飲み会でイヤホンを付けながら飲食しても、咀嚼音が頭の中にこもらない」「自分がしゃべっている声のボリュームがわかる(=気がついたら大声でしゃべっていた、なんてことがなくなる)」「ミーティング中に宅配便が届いても大丈夫」など、たくさんのメリットが。
ちなみにこのambie、構造上低音が控えめになってしまうので、音楽を楽しむためのイヤホンとしては好き嫌いが別れてしまうかもしれません。音楽鑑賞用としても使いたいなら、お手持ちの音楽プレイヤーで試し聴きのうえで購入検討するのがおすすめです。
顔の写りは「明るさ」+「カメラの角度」で改善
音の問題をクリアしたら、次は自分の顔がもうちょっときちんと映るような工夫を試してみましょう。
スマホやパソコンのカメラを使うと、どうしても下から顔を見上げるアングルになってしまいがち。そんな状況に加えて頭の真後ろで天井の照明が光っているせいで、逆光で顔がぜんぜん見えない……なんて方を見たことはありませんか?
照明をバックに見下される様子は、さながら「進◯の巨人」のよう。
このアングルは、自撮りのプロがなんとしてでも避ける「ブスに写ってしまう」角度なのだとか。話し相手にこの角度で自分の顔を見られ続けるのは嫌なので、何かしらの策を講じたいところです。
とりあえず外付けのWebカメラを……と思ったのですが、解決すべき課題は「カメラの角度が悪い」こと。わざわざ品薄状態のWebカメラを買わなくても、スマホをある程度、高い場所で固定できればよいのです。
そこで、アーム式のスマホスタンドを設置。
これがあれば、自分の顔の高さやちょうどいいカメラの距離を調整しつつ、その場所でスマホを固定できます。アーム式でなくても大丈夫ですが、高さと角度に融通が利くものがおすすめ。
加えて、逆光を避けるために顔を照らすライトも設置します。日中なら窓際に座ればある程度の明るさは確保できますが、夕方以降はどうしても部屋の明かり(=光源)を背にした状態での通話になりがちですからね。
ライトも、スマホスタンド同様にアーム式のデスクライトをチョイス。
可動範囲が広いものでないと、「手元は明るくなるのに、顔に光が届かない」なんてことになりかねないのでご注意を。この2つを併用することで、顔の写りもだいぶ改善されました。
しかし、これらを設置したせいで、デスクの上の物がいきなり増えてしまいました。デスクの上をスッキリさせつつ、「もっと手っ取り早くカメラ写りをなんとかしたい!」という方には、こんなガジェットもおすすめ。
「スマホ用の三脚&自撮り棒(ライト付き)」です。
こちらは、ビデオ通話のネックである「スマホカメラの角度と明るさ」をオールインワンでクリアできる優れもの。しかし当然ながらデスクライトほど顔が明るくならないことや、スマホスタンドと違っていまひとつ汎用性に欠けるのはちょっと減点ポイントかもしれません。
しかし、このグッズはそもそも「自撮り棒」。フットワークの軽さを生かして、明るい場所に移動したり、カメラを動かしたりといった動作が他のツールよりも手軽にできるのは大きな強み。
YouTuberさながら、飲み会の中盤あたりでひとネタ仕込むとそこそこウケます。多分。
ちなみに、ビデオ通話をパソコンから行う場合のであれば「音と声はお手持ちのマイク付きイヤホンを使い、映像はパソコン内蔵のカメラから」「そのうえ、顔を照らすライトがあるとなお良い」、といったところでしょうか。
パソコン内蔵のカメラはある程度の高さから顔を写せるし、角度の調整も簡単。「ブスに見える角度」も少なからず緩和されます。もちろんよりよい画質・音質を求めはじめたらきりがありませんが、ストレスなく会話がしたいのであればこの準備で大きな問題はないはずです。
今すぐに、ガジェットを使わず実践したいなら
最後に「ガジェットを使わず、カメラ写りを今すぐ改善したい!」という方向けの方法をご紹介します。スマホスタンドも自撮り棒も使わずに、自宅にあるものだけで「ブスに写るアングル」をなんとかしてみましょう。
ここで使用するのが、大きい洗濯ばさみ。これをスマホに挟めば……。
簡易スマホスタンドのできあがりです。
他にも「ダブルクリップを使って」や「カセットテープのケースで」など、ネット上にはDIYできるスマホスタンドの作り方がたくさん。中でも、スマホの安定性とカメラの角度調整のしやすさを考慮すると、この方法が総合点高めという印象でした。
しかし、洗濯ばさみの可動域から考えると、筆者が使用しているiPhone XSが恐らくギリギリのサイズ。より大きなサイズのスマホをお使いの場合は、別の手段のほうが良いかもしれません。
※ お使いのスマホ、およびスマホケースを傷つけてしまう恐れがありますので、自己責任のもとで行ってください。
次は、この簡易スマホスタンドをある程度の高さの場所に設置します。今回は、冊数で高さの微調整ができるマンガ本を土台としました。
高さの調整は本でなくても、棚や通販のダンボール箱など、安定していればなんでもOK。「明日オンライン飲み会があるから今すぐ必要なの!」なんて人は、こういったDIYを試してみるのはいかがでしょうか?
ちなみに、このやり方はパソコンを通したビデオ通話でも転用可能。内蔵カメラの角度がどうしても気に入らない場合は、数冊かさねた雑誌のような大きめかつ安定した台を用意し、「パソコンごと高い位置に置く」方法がおすすめです。
まとめ
全国で緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ会社に通って週末に友達と食事に行くといった、以前と同じような生活が戻るまでにはもう少し時間がかかりそうな現在。まだまだオンラインで誰かと顔を合わせる生活は続きそうです。
それにWeb会議やオンライン飲み会も、一度やってみたら意外と便利。手軽だし、すぐに人と会っておしゃべりできるのはとても大きなメリットです。
対面には対面の、リモートにはリモートの良さがある……と考えられるようになれば、コロナ禍が落ち着いても、いつもの飲み会の裏でオンライン飲み会が当たり前のように行われているかも?
より良いコミュニケーションのためには、そのための環境づくりが不可欠。自分にあったガジェットやグッズをそろえて、より良いオンライン・ライフを!
(編集=ノオト)
ありがとうございます
参考にさせていただきます。
自分、まさにそんな感じでやってます。w
ホスト用に、手前にパソコン置いて(参加者確認と操作のみのためカメラとマイクはオフ)、奥に、セリアの100均自撮り棒を自作スタンドに挿してスマホで参加してます。
次のオンライン飲み会で早速試してみます^ ^
我が家の経済状況から(これだけガジェット全て揃えられないな〜…)と思いながら読んでましたら、いきなりの洗濯バサミ!(笑)
ありがとうございます!
洗濯バサミ×ヒロアカなら家にもありますので、オンライン飲み会で早速自己責任でやってみますよ〜。ぐっど!
100均で売ってないかなぁ(^o^;)
でもなんだかんだ言って役立つ情報ありがとうございます。
スマホスタンドで洗濯バサミを代用します。
外では飲むけど家では飲まない派なんですが、そういう人も楽しいものでしょうか。。
スマホだと、自撮り棒に自撮り用のスマホライトが通販で売ってます。
ただ、スマホのLTEはゴールデンタイムだと通信が安定しない恐れが・・・
自宅の光回線からのwi-fiだと十分行けます。
PCからだと出来れば外部カメラがあればいいですね。
今は品不足らしいですが、上級者はソニー、そこまでいかなくともロジクールあた
りの機種を選べば十分だと思います。
マイクもカメラと同様にピンキリですが、「歌う」のでなければ高価でなくてレビュー
の高いコスパの良い製品を選んでおけば音声明瞭になります。
マイクスタンドも必要になってしまいますが・・・
マイク付きのイヤホンだと、マイク部分が服にこすれたりすると、相手もイヤホンを
使っていたら「ガサッ」という音で、「ギャー」となってしまいます。
外部マイクで接続した方が圧倒的に明瞭な音声になります。
尚、通販で各部品が品薄でも大手家電量販店に行くと意外にあったりしますので
足を運んでみるのもいいかと。
映像でのコミュニケーションは相手への配慮が欠かせませんね
普段でも応用出来そうですね。
ヒロアカですよねぇ、ワンピースだと天井に付けた防犯カメラになっちゃいますからね(^_^;)
私はリモート飲み会とかはしませんが、イヤホンではなく片耳ヘッドセット(あの車の運転の中にハンズフリーで通話するヤツ。私のはプラントロニクスのを使ってます)を常用しています。
一回USBで充電すれば11時間使えますし、ハンズフリーでワイヤレスですから取り回しも良いし、ワイヤレスのヘッドフォンの様に耳の穴に突っ込まないので、いつも4~5時間は着けてますが耳は痛くなりませんね。
当然、ドライブ中のハンズフリー通話が前提にあるので(それに片耳だし)周りの音が聞こえないなんて事は皆無ですので。
個人的にはヘッドセットはオススメです。格安ではありませんが、長い目で見ればプラントロニクスとジャブラはオススメです。
スマホスタンドは100円ショップのこれ。
ディスプレイの裏にぶら下げて、カメラ部分が顔を出すように調整。
広ければ、ライトも置けます。
全く思いつきませんでした。
上手くいくか試してみます☝️
どんな状況も楽しむ姿勢があれば、新しい発見があったりしていいものですね。
角度と照明の重要性が理解できました。
洗濯バサミとは思い付きませんでした(笑)
今度やってみます。
購入を検討したいと思います✨
早速検討してみます!
なんでこんなに違うの?
って言いたくなることも。
何を重視するかによってもうまく使い分けないといけないですね。
仕事に使うなら入力が早いキーボードが使えたりいろんな画面共有したりとパソコンが便利だし、
友達同士顔を合わせてのコミュニケーションなら手軽に動かせるタブレットやスマホが便利。
もうコロナ前には戻れないのだから、うまく付き合って使いこなしていくしかないですね。
こんな良さげな物紹介されたら、すごくほしくなっちゃいますよ。