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銭湯からジェットコースター、お葬式まで。飲み会だけじゃない! 「オンライン○○○」

銭湯からジェットコースター、お葬式まで。飲み会だけじゃない! 「オンライン○○○」

村中貴士
ライター: 村中貴士
大阪府出身。日々エッジの効いたネタを探し続けるフリーライター。得意ジャンルはサブカル、テレビ、音楽、現代アートなど。デイリーポータルZ 新人賞2017で佳作。自称・無料イベントマニア。

新型コロナウイルスの影響により、一気に広がったオンラインツール。Zoomを使ったリモート会議やオンライン飲み会、オンライン授業など、インターネット上でつながるコミュニケーションが普及しました。

最近では、外出する代わりに自宅で利用できる「オンライン○○○」が続々と登場しています。今回は「え、これもオンラインで!?」と思わせるような、新しい娯楽やサービスをいくつか紹介します。

オンライン銭湯

外出自粛が続いたことにより、サービス業や飲食店などさまざまな業種・店舗で客足が激減。銭湯もその一つです。そんななか、注目を浴びたのが「オンライン銭湯」。きっかけは、高円寺の老舗銭湯「小杉湯」の番頭兼イラストレーター・塩谷歩波さんによるTwitterの投稿でした。

小杉湯の湯船を映した動画を「#オンライン銭湯」というハッシュタグをつけて投稿したところ、一気に広まり、他の銭湯も動画をアップしました。現在では、全国各地の銭湯のお湯が流れている動画が見られます。

▲小杉湯のYouTubeチャンネルで見られる「オンライン銭湯(交互浴)フル版60分」

もちろん、ぼんやり眺めながら癒やされるのも良いのですが、意外なのは「作業用BGM」としての使い方。Twitter上では「聞きながら仕事をすると、リモートワークが予想以上にはかどる」という声があがっています。

また、スマホが防水対応している場合、動画を見ながら湯船に浸かれば、自宅で温泉気分を味わえます。しばらく動画を見た後、音だけ聞きながら目をつぶってお湯に浸かるとなお良いですよ。

YouTubeで検索すると、露天風呂のお湯が3時間ずっと流れている映像がありました。ただし、長時間お風呂に浸かるとのぼせてしまう可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。

オンライン料理教室

飲食店のシェフと自宅のキッチンをオンラインでつなぎ、対面式で調理方法を教えてもらえるのが「テレクック」です。

利用方法は、まず一覧から興味のある料理教室を選び、チケットを購入します。そして、開催日までに食材を用意してください。作っている途中で気になることは、その場でシェフに質問することが可能。料理ができあがったら、ほかの参加者と一緒にオンライン食事会を楽しむことができます。

参加できる料理教室の一覧を見ると、「和牛の時雨煮と旬の玉ねぎのNEO牛丼」や「チョコとトマトのピンチョス」など、本格的な料理が並んでいます。受講料は、1レッスンあたり1,000~2,000円とお手頃価格。食材は自分で用意しなければならないものの、人気店のシェフから直接作り方を学べるのはうれしいですね。

また同様のサービスとして、フィッシャーマン・ジャパンが販売する「お魚さばき教室つき鮮魚BOX」を購入すると、毎週水曜・土曜にZoomで開催される「オンラインお魚さばき教室」に参加できます。魚はエラや内蔵、ウロコを処理した状態で届くので安心。価格は、2キロセットで3,240円 (送料別)です。

使い慣れた自宅のキッチンで調理できる点は、「オンライン料理教室」ならではのメリットですね。

オンライン博物館・美術館

国立科学博物館では「おうちで体験! かはくVR」を公開しています。アクセスすると、まるで博物館の中に入っているような映像が表示。Google CardboardやSamsung Gear VRなどを用意すれば、スマートフォンでVR体験が可能です。VRゴーグルがない場合も、迫力のある3Dビュー映像で館内を歩き回ることができるので、ぜひアクセスしてみてください。

森美術館は、休館により会期途中で終了となった「未来と芸術展」の3Dウォークスルーの映像を特別公開しています。360度、自由な角度で館内を歩くことができ、展示作品の前にあるポイントをクリックすると、YouTube上で各作品の解説動画を視聴できます。

上記2つに共通するメリットは、ほかに誰もいない館内を自由に歩き回ることができる点。筆者もたまにアート展へ行くのですが、人が多くて展示物をゆっくり見られなかった経験があります。でもオンラインであれば、家でくつろぎながら時間を気にせず鑑賞できるので、とても便利だなと感じました。

ほかにも、北海道博物館を中心に全国196のミュージアムが参加する「おうちミュージアム」があります。Twitterで「#おうちミュージアム」を検索すると、さまざまな博物館が展示物を紹介しているので、チェックしてみてください。

オンライン博物館・美術館で事前に予習してから現地へ行くと、より感動が深まるかもしれませんね。

オンライン遊園地

ジェットコースターやメリーゴーランド、観覧車などの動画を楽しむことができる「おうち遊園地」。「としまえん」「よみうりランド」「浅草花やしき」「ひらかたパーク」など、全国の遊園地が参加しています。

掲載されているのは、テレビ番組で見るような「芸能人がジェットコースターに乗って絶叫する」映像ではなく、ほとんどが主観の映像。そのため没入感が高く、大画面であればあるほど実際にアトラクションを楽しんでいる気分が味わえます。

おすすめは、よみうりランドの「バンジージャンプ」。徒歩で階段をのぼるところから始まり、落ちた後バウンドしてクッションへ着地するまで、すべて実際に体験しているような視点の映像なので、とてもリアルに感じられます。ちなみに筆者は高所恐怖症なので、見ているだけで鳥肌が立ってしまいました(苦笑)。

そのほか、動画に合わせてイスを揺らすことで、ジェットコースターに乗っている気分を味わえるレクチャー動画も。扇風機を前に置いて風を受けることで、より臨場感が高まるようです。小さいお子さんがいる方は、ぜひ試してみてください。

▲イスや扇風機を使ってより臨場感を高める方法を紹介した動画「【おウチで那須ハイ!】遊び方紹介」

絶叫マシン系が苦手な方には、観覧車やメリーゴーランド、ゲームライドがおすすめです。西武園ゆうえんち「大観覧車」の映像は、乗ってから約20分間、ゆっくりと外の景色を楽しめます。最高地点の地上62メートルから見える風景はかなり壮観。多摩湖や西武ドームなど周辺の景色を一望でき、すがすがしい気分が味わえました。

オンラインスナック

「オンラインスナック横丁」は、スナックを経営するママやマスターとお客さんをオンラインでつなぐサービス。6月3日現在、東京のスナックを中心に神奈川、北海道、宮崎など計13店舗が参加しています。

利用方法は、店舗一覧から好きなスナックを選びます。購入できるチケットは「ママとのプライベート」、「他のお客さんと相席」、「知人同士などグループで貸し切り」の3種類。スナックによっては、ママへのドリンクプレゼントなどオプションメニューもあるとのこと。

チケット料金は平均2,500~3,500円で、接客タイプによって異なります。決済はクレジットカード(VISA、MASTER、AMEX)とオンライン決済(PayPal、GooglePay、ApplePay)が利用可能。

家にいながらにして、ママと会話ができるオンラインスナック。「うちもぜひ参加したい」というスナックのママからの問い合わせが増えているようです。

オンライン葬儀

お葬式といえば、セレモニーホールに多くの人が集まり、お焼香をあげる場面を思い浮かべるでしょう。しかし新型コロナウイルスにより、葬儀業界にも大きな影響がありました。葬儀の規模縮小やお通夜と告別式を1日にまとめる、火葬だけ済ませて後日あらためて「お別れの会」を開く、といった対応に追われているようです。

そんななか注目されているのが、オンラインで葬儀に参列できるシステム「スマート葬儀」。ライフエンディングテクノロジーズが開発したサービスで、6月から葬儀社へのモニター導入と、一般ユーザーへの提供をスタートします。

スマート葬儀を使えば、葬儀当日の映像をオンライン葬儀システムにより配信可能。ほかにも、オンラインで芳名帳を管理したり、クレジット決済にて弔電、供花、供物を送ったりすることができます。

最近では「本当は葬儀へ行きたいけど、かなり遠い場所なので厳しい」「足が悪く、葬儀に参列するのが難しい」といった声が多いそう。今後は、自宅で葬儀の動画中継を見ながら故人を送る「オンライン葬儀」が広まっていくかもしれません。

オンラインならでは利便性と楽しみ方を

コロナ禍によってまだ不自由な生活を強いられてはいるものの、それをきっかけにして新しく生まれたサービスがたくさんありました。今回紹介したのはどれも、直接見たり聞いたりすることの代替ではなく、“オンラインならでは”のメリットや楽しみ方を提示しているサービスが多いようです。

厚生労働省が公表している「新しい生活様式」を念頭に置きつつ、オンラインでできる新しいサービスを上手に活用していきましょう。


(編集:ノオト





351 件のコメント
1 - 1 / 351
オンライン◯◯🤔
楽しいのかな~🤔
仕方ないですよね😄
コロナウィルスが終息しないようであれば、仕方ないことなんですね🤗

でも、子供達にはやはり、
おうち遊園地🎠🎡🎢ではなく、青空の下で遊ばせてあげたいですね~😁
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