- おもしろネタ
- ITガジェット
- 104
- 12
- 60
退職届ほど出しにくいものはないと思っている。
以前、バイト先の会社を辞めるとき、退職届を出しにくくて退職時期を逃しまくっていたことがあった。
退職届を出すのは、単にすごく気まずい。気まずすぎる。インターネット世代の私からしたら、対面で手紙を渡すなんてハードルがめちゃくちゃ高いのだ。
今は会社には勤めていないけれど、知人が「会社に不満があるけど、辞めにくい」と話しているのを聞くと、気持ちが分かる。
気軽に素早く退職届を出せるシステムがあれば、こんな悩みも一発で解決できるはずだ。
今はテクノロジーの時代である。私は、自分の持つ全技術力を結集させて、「退職届を素早く出せるマシーン」を作ろうと考えた。
まずは設計図を書いた。遊戯王のデュエルディスクのように「腕に装着するタイプ」を考えている。なぜそうしたかというと、かっこいいからに決まっています。
ボタンを押すと2つのモーターが回転し、その間に挟まれた退職届が押し出され、退職届がスピード感をもって飛んでいく。そんな仕組みを考えた。上司に退職届を出す気まずさは、そのスピード感で解消される。と、私は考えている。
まずはモーターとスイッチをつなげる。モーターの回転する軸の部分にはラジコンのタイヤをつけた。タイヤがそれぞれ逆方向に回転し、間に挟まれた退職届を押し出す。たぶん、ピッチングマシーンからボールが飛び出すのと同じ要領だ。しらんけど。
スイッチはちょっと危険そうなデザインのものをチョイスした。このスイッチと先ほどのモーターを電線と電池につないでいく。
あとはひたすら木を切って、筐体を作る。
一応、自分の中ではビジネスグッズとしてこのマシーンを作っているため、デキるビジネスマンが装着しても違和感のないように、かっこいい黒色に塗ることにした。
はい、かっこいい黒色です。
あとは、板とモーターを組み合わせたら完成だ。
これが、「退職届を素早く出せるマシーン」だ。腕に装着することで、ファッショングッズとしても使える優れものだ。優れものなのだ。
しかし、これを持って街を歩いていたら、絶対に職務質問をされる自信がある。そんな見た目になってしまった。ビジネスグッズを目指して作ったのに……。
ただ、このボタンはめちゃくちゃかっこいい。絶対に押したらいけない感じが漂っている。
このタイヤの間に退職届を挟んでおくだけで、いつでも素早く上司に退職届を発射できる。
これを持ちながら仕事をすると、「俺はいつでも会社を辞められるんだぞ」と、メンタルが強くなる側面もあるかもしれない。
ボタンを押すと、このように退職届が吹っ飛ぶ。かっこいい。
さて完成したので、実際に会社で使ってみることにした。
冒頭でも触れたけれど、私には勤めている会社なんてない。なので今回は、いつも仕事でお世話になっている会社の社長に向けて使うことにした。
「お世話になっている、勤めていない会社の社長に退職届をぶっ放す」
勤めている会社で普通に退職届を出す以上に気まずいことになりそうだけど、ひとまず会社員になったテイで使ってみよう。
このマシーンを使って、社長に退職届を突きつけてやるぜ。
「あの、話があります」と、忙しいであろう社長を呼び止めた。
完全に、私の腕に注目しているけれど、ここで沈黙が生まれてはダメだ。何も考えずにスイッチを押して、素早く退職届をつきつけるのだ……! そしてスピード退職をするのだ。
ヴイーンというモーターの音がオフィスに鳴り響いた。
勢いよく退職届が飛び出していく。
ああ、こんなことして大丈夫だろうか。
いや、まあ、仕事はやりたくないし。
辞めるときくらい、好きに辞めさせてくれ。という気持ちもあるし。
退職届が社長まで届かずに床に落ちた。それを何も言わずに拾ってくれているのをただ傍観する。
「退職ですか」
「お世話になりました」
退職届を一回床に落として、それを社長に拾わせるという社会人的に最悪なことをしてしまった。というか、床に落ちた退職届を何も言わずに拾ってくれる社長がいる会社、絶対に辞めないほうがいい。
別の気まずさが生じた気がするけれど、これでスピード感をもって退職できる。すごい発明をしてしまった。
マシーンをもっとパワーアップさせようと思った。
会社を辞めた喜びをみんなに知ってほしい。そうだ、このマシーンに「会社を辞めた喜びを自動でツイートしてくれる機能」を追加しよう。
使うのはMESHというデバイス。この四角いものは、MESHの振動センサーだ。
これを使えば、モーターの激しい振動をしっかり感知してくれる。
「モーターが動いて振動を感知したら、アプリを通してTwitterで指定した文言がツイートされる仕組み」を作ってみた。
これを使えば、単に退職届を発射するだけでなく、その喜びをみんなにシェアできるのだ。
それでは、スイッチを押してみよう。
ヴイーンという音が部屋に鳴り響く。ツイッターを見てみると、
「平日の昼の風は気持ちいい」
そう、仕事を辞めて、みんなが働いている平日の昼間にぶらぶらすると、風が気持ちいいのだ。そんな気持ちを12文字にまとめてみました。いかがでしょうか。
我ながら情緒あふれるツイートだと思う。お〜いお茶のラベルの裏に書いてあってもおかしくないほどだ。これで、退職した喜びをインターネットの海原に放つことができる。だから何だというツッコミは心の中にしまっておいてください。
今回は、退職届を素早く出せるマシーンを作ってみた。
これできっと、日本社会に蔓延している「退職届が出しづらい問題」は解決へと向かうはずだ。はずなのだ。
退職届をなかなか出せずに困っている方がいたら、作ってみてはいかがだろうか。きっと、めちゃくちゃ怒られると思います。
(編集:ノオト )
誰が書いたかある程度
分かってしまいました😅
ただ実際やられるとリアクションに困ると思う。
前回のLINEのやり取りと違って
今回は目の前にいるから相手のアクションが見られるのでマシな気がします。
>退職届をなかなか出せずに困っている方がいたら、作ってみてはいかがだろうか。きっと、めちゃくちゃ怒られると思います。
退職しようと決めている人は怒られるなんてどぉって事ないはずです😒
このマシンーがあったらもっと楽に出せたのにな 笑
TV観ましたよ~
一回出したことあるけど、どんなだったか覚えてないなぁ
不満はきちんと言いましょう!
それで、未来がどうなるか見届けるのです。
関わりが必ず変わりますよ。
ただ退職届を出せない人達は、傍から見てると退職届出して辞めるだけなのに、真剣に退職届出せなくて苦しんでいるんですけどね。死にたくなるほどに・・・残念ながらそういう人を茶化してるようにしかみえない
ガチで1日レンタルさせて欲しい。
ツッコミですが・・・
■退職「願」とした方が良いかと
■結局、上司(今回は仮想上司ですが)に対面で渡しているのでそれなら手渡しが・・
■有給願いの方が現実味(?)が増したような気がします
とにかくただ文章を埋めるだけのライターさんが多い中、本当に機械を作って
執筆される姿勢は素晴らしいです!
本当こういう技術の無駄遣い的なのは面白いですし。
あと、アラサー世代だとむしろロックマンのロックバスターの方を思い出してしまいますね。
「全米が(間違った意味で)泣いた」
感ありあり。
多分「日本人は不憫よノー」と言ってるはず映画館の外で
読み終わって、ツッコミどころ満載で、とても楽しみました。
記事の力強さ、退職届を出す強い意志を持った眼、赤い彗星が装備してもおかしく無い強そうな筐体と真っ赤なこだわりのスイッチ...
そのスイッチ周りが意外にも雑な作り(板が削れてますね^o^)であることに、萌えました(°▽°)
次回も期待しています!
でもこう言うの好きですよ💜
私は考えも及ばないので.....
頑張ってください(о´∀`о)
良い表情をしていますね😊こんな感じなら退職届を出しても、明るくお別れできそう!
「平日の昼の風は気持ちいい」
覚えておきたいツイートです。
手作りでこの仕掛けを作ってしまう事に、感心しました
写真の目力が魅力的ですね
また、期待しています
「新しい職場で頑張るために退職します」であるべき。
自分に嘘をついてでもそう思い込まないと。
有効利用方法ないかな🤔
次回は履歴書の提出用に改造する?
麻里菜 頑張れ
最大の壁をまったく乗り越えてない・・・
逆に喧嘩を売っているだけじゃないのか?
自動ツイートも、気分爽快なら自分でウキウキ気分でしちゃうだろうし。
まあ、無駄な努力から進歩が始まるからいいかな?
でも、腕に装着するのはカッコイイですね。
・学校で先生がプリントを配る時に使う
→飛び出すタイミングで次の人の席に移動できる事が鍵、複数枚ストック出来るよう改造要、上手くいったらセンター試験でも採用
・忍者の手裏剣の練習
・刀削麺の練習
・号外配り
・豆まき
煎餅をかじっております。
・履歴書を大量に射出するマシン
・名刺を一瞬で配りまくるマシン
などはどうでしょう?(特許申請してみては?)
心の中でニヤニヤしながら読みました。
私も真顔で使ってみたい(笑)
だと思います。(^^;
ちなみに私が勤めていた会社を辞めるときは、退職届ではなく口頭で伝えて
辞める事が出来ました。
まあ状況次第だとは思いますが(^^ゞ
今は退職届提出の代行業があるそうです。
あと一年ちょっとで定年退職になるオヤジでした。💦
退職届を出す商売も有るくらいだけれど、代理人を通じてやるほどの事なんですかね?
でもあんまりマシンを多用しないようにしたいですね(^^;
センスを感じるw