AQUOS R10のレビュー

【アンバサダーレビュー】AQUOS R10:手の届きやすいハイエンドの実力は

レビューする 端末

AQUOS R10
SHARP
AQUOS R10

通信キャリア

mineo(au)

総合評価

4.0

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アンバサダーレビューの企画がはしると話を聞いてすぐ「僕、この機種でお願いします!」と手を挙げ意気揚々と触り始めたのがシャープ製スマートフォン AQUOS R10 です。

mineoさんでは2025年7月発売。
ROM 256GBモデル(95,832円)
https://mineo.jp/device/smartphone/aquos-r10-12gb-256gb/
大容量のROM 512GBモデル(105,072円)
https://mineo.jp/device/smartphone/aquos-r10-12gb-512gb/
の2モデル 意欲的な取り扱いです!

今回mineoさんから256GBモデルをお借りして使い倒しました!
(借り物ながら気合いを入れてケースとガラスフィルムも購入)

※他のアンバサダーレビューはスタッフブログのリンクからご覧いただけます。
https://king.mineo.jp/staff_blogs/2945

高機能機種は17~20万円が底値になるなど高価格化が進むスマートフォンですが、こちらのモデルは価格は10万円前後で比較的買い求めやすくなっています。

▼「この機種のよかったところ」4選
・電池持ちが良く、長期間使用してもバッテリーが劣化しづらい仕様
・スマートフォン本体スピーカーの音質に厚みが感じられる
・デフォルトアプリが少なく、Google Pixelライクなクセのない操作感
・画面の縁が狭く迫力を感じるディスプレイながら持ち心地・操作感もGood

▼「この機種で残念に思うところ」4選
・ライカ監修というカメラの画質・処理が不安定な印象
・『AQUOSのAI』の使い心地はまだ改善の余地ありか
・ケースや充電器などアクセサリはすべて別途用意が要る
・この仕様、使い心地であれば価格が高い気がする

では、まず本体・セット品から見ていきます。

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今回お借りしたのはトレンチベージュ。側面がアルミ素材なこともありゴールドのような、でもギラギラした感じもない品の良さを感じるデザイン・カラーです。

正面のディスプレイは6.5インチ フルHD+(1,080×2,340)のPure IGZO OLED(有機EL)ディスプレイ。メーカー独自の省電力ディスプレイブランドIGZO-イグゾー-を冠したリフレッシュレート120Hzのなめらかな操作性はストレスの心配なしですね。さらに独自機能『なめらかハイスピード表示』を設定すると擬似的に最大240Hzのくっきり見やすい操作が楽しめます。ディスプレイの色味は有機ELディスプレイとしては色味のくっきりさがなく控えめな印象(個人の感想)な一方でピーク輝度が3,000nitなことが大きく、屋外でもとても見やすいのは使いやすさに寄与しています。

本体ボディはタテ156mm×ヨコ75mm×高さ8.9mm(突起部を除く)で昨今のプロモデルと呼ばれる大画面シリーズからするとコンパクト。ただ、角張っているデザインとアルミ×ガラスの素材が相まって手が滑りやすいのは難点に感じます。ケースなどで対策できるので、検討してみることをお勧めします。

上面にはSIM取り外しピン不要で出し入れできる物理SIM+microSDカードトレーとサブマイク、右側面は上から音量ボタンと指紋認証センサー兼用の電源キー、下部はマイクとUSB-Cケーブル端子、スピーカーが配されています。

なお、USB-C端子から最大36Wの急速充電やDisplayPortに対応する一方で非接触充電 Qiには対応していません。また、3.5mmイヤホンジャックがないので、必要な方はUSB-Cを介するかワイヤレスイヤホンを利用しましょう。

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【本体付属品】
・クイックスイッチアダプター
・クイックスタート(簡易ガイド紙)

先に書いた通り、充電器・ケーブル類などスマートフォン本体以外のアクセサリはほぼ付属しませんので使い始める前に用意するのがお勧めです。
iPhoneやPixel、Galaxyよりアクセサリ品揃えが少ないのは否めません。しかし、メーカーもそれをわかってかアクセサリメーカーの製品の一部を【DESIGN FOR AQUOS】認定製品として紹介しています。
https://k-tai.sharp.co.jp/accessories/?device=r10&orderby=popular&order=DESC

僕も認定メーカーの一つLOOFさんのクリアケースとガラスフィルムを使用しました!
https://item.rakuten.co.jp/loof-shop/looftpuao/?s-id=ph_pc_itemimage

◆スピーカー
画面上面と下部のステレオスピーカーを搭載しています。
重厚感と迫力がある音質・音量で僕が普段使っているmotorola edge 60 proやPixel 9 Proと比べてもお気に入りです。

◆FeliCa、NFC
カメラ下部に読み取り面があります。おサイフケータイのほか、Google Payでのクレジットのタッチ決済やマイナンバーカード(NFC Type-A/B)にも対応しています。

◆生体認証
指紋認証と顔認証に両対応。指紋認証は右側面の電源ボタン兼用のセンサーで、顔認証はマスクを付けていても認証可能です。どちらの方法でも1秒足らずでサクサクと認証するのでストレスなく使えると思います。

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◆AQUOSのAI
主に通話内容の録音→録音内容を要約する機能とカメラ撮影時に入ってしまった影をカットする機能がメーカーのウリのようです。chatGPTやGeminiのようなAI自体のサービスではなく、あくまで機能面でそっと便利さを与えるような仕様ですね。

個人的にはこの機能の使い心地は今ひとつ。着信が入った際にAIが代わりに応答するモードがオンにできますが、Pixelのような応答中のライブ文字起こしをするわけではないので結局応答してよいものかは電話が終わってから文字要約してもらったり録音を聴かないといけないのはスマートではないなと感じました。

一方で「料理・テキストの影を消す」は自然な処理で良かったです。カメラの設定→写真→料理・テキストの影を消す をオンにするだけで使えます。すべての影の映り込みを消せるわけではなく、写真の風合いを大事にしながら自然に影を薄くしてくれるので優秀だなと思いました。

そのほか便利機能は設定>AQUOSトリックから設定できます。

◆その他

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ジュニアモードやシニア向けのシンプルモードを搭載しているのはさすが日本企業。AQUOSのAIと同じ設定>AQUOSトリックのメニューから呼び出し・設定できます。

◆カメラ・・・この機種の真価は動画撮影にあるのでは!?
*各写真はマイネ王内Photographyにアップしています
https://king.mineo.jp/photographies/2583

背面カメラ2つ+フロントカメラの構成です。
メインカメラは5,030万画素 F値 1.9レンズ、超広角(メーカーでは”広角”と記載)カメラは5,030万画素 F値 2.2レンズでカメラセンサーを切り替えても画質差が出にくい仕様です。

インカメラも超広角カメラ同様5,030万画素 F値 2.2レンズを搭載。

そして、何といっても世界的なカメラブランドであるライカ監修のカメラシステムで「光や色彩の表現を徹底的にチューニング。」(AQUOS R10公式サイトより)となっていますが。その画質は如何に。

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まずはライティングされている明るい場所での1枚。
おとなしめで自然な色合い、影の感じなどオートでサクサク撮っても撮影映えする写真が撮影できました。

続いてポートレートで。

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ポートレートモードにしても一部拡大されることなく撮影できるのに加えて、ポートレート撮影の際はぼかしを10段階で操作できるほか、人を撮影する際の美肌加工も同じく10段階で設定できます。撮影ボタンのすぐ上のゲージを操作するだけで思い通りのボケ感を得られるのは良いUIだと思いました。
(ズーム等での撮影は上記Photographyよりご覧ください)

そして個人的に期待していたのに残念・・・と思ったのが夜景撮影。

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上の写真は標準モード、下の写真はナイトモードで撮影しました。どちらも妙に暗かったり明るかったりで「ちょうどいい」を撮るのが難しいんです。また、シャッターをきる度に露出加減がかなり動くので安定して写真を撮るのが難しいのも相まって結構ストレスでした。ただ、撮影後画像編集機能である程度加減する方にとっては気にならない要素かもしれません。

ポートレート撮影もそうですが、基本的に微調整して撮る方に良い機種な反面、オートで気軽に撮るならほかに安くていい写りの機種が複数ありますよね?とも感じます。僕が普段使っているPixelやmotorola edgeと比べると操作が多いな、と感じるというか。

一方、とても良かったのが動画撮影。4Kサイズでも60fpsのなめらかな撮影ができ、被写体の追従もスムーズ。本当にノンストレスで、静止画の数倍上の撮影体験でした!(iPhoneユーザーの皆さま:iPhoneで録っているときみたい!というと良さが伝わるでしょうか)

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いかがでしたか?「惜しい」と感じる要素が見えるものの、電池持ちの良さや本体スピーカーの良さなどスマートフォン単体で基本操作から高画質アプリまで使いたい方には過不足のない「手堅さ」が詰まっている製品に感じました。
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ほかのレビューもよろしければご覧ください(^^)
(今回のようにmineoさんとのコラボレーション【アンバサダーレビュー】も一部担当させてもらっています)

【アンバサダーレビュー】motorola edge 60 pro:誰もが使いやすい1台
https://king.mineo.jp/reviews/item/317815

【アンバサダーレビュー】moto g32:必要十分な仕様、そして持ちやすさが◎
https://king.mineo.jp/reviews/item/211350

価格

3.0

デザイン・大きさ

4.0

操作性・使いやすさ

4.0

Pure Android寄りな操作性で軽快です。

【上記で紹介していない主な仕様】
ROM 256/512GB/RAM 12GB
(RAM拡張機能あり:OFF/4GB/8GB/12GB)
別途microSDXC™カード(最大2TB)1枚挿入可能

Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax/be (2.4GHz/5.0GHz/6.0GHz)
Bluetooth 5.4
対応周波数(Aプラン、Dプラン、Sプラン対応)
5G(Band):n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78/n79
FDD-LTE(Band):1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/18/19/20/21/28/66
TD-LTE(Band):38/39/40/41/42
3G(Band):1/2/4/5/8
GSM(MHz):850/900/1,800/1,900MHz

バッテリー容量  5,000mAh

バッテリー

5.0

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「インテリジェントチャージ」は個人的にこの機種で一番いいなって思った要素といっても過言じゃないです。

バッテリーにとって満充電と空が一番良くないと言われて各メーカーともに充電容量の制限をかける機能がついてきていますが、AQUOS R10は90%までで充電を制限する機能に加えて「画面表示中に充電ケーブルを繋げたときはバッテリーを介さずケーブルから直接電気を受ける」というダイレクト給電機能が選べます。充電しながらスマホを操作しても電池への負担を最低限に減らして安心して使える=長くバッテリー交換せず使えることにつながります。

さらに電池持ちが大変良く、僕の試し使い(主にYouTube視聴やWeb閲覧)の環境では1週間充電要らずです。


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