まさに"試作一号機"もしくは"つなぎ端末"
レビューする 端末
通信キャリア
docomo
総合評価
docomoの"3Gガラホ"ビジネス向けVerです。
簡単に言うと、SH-06Gからワンセグとカメラを外して通話録音を若干強化して業務系のサービスの動作検証を行ったバージョンですね、LINEも入っていないようです。
3G専用機なので当然LTE専用のMVNOはデータ接続不可、LTE/3G両用のキャリアはW-CDMAに対応していればW-CDMA(HSPA)で接続になります。よってmineoの場合はDプラン専用、流石にこれをデータ用に使う方はいないと思うので実質docomoで通話用に使用する以外の存在価値は無いと思われます。
(テザリング親機機能も当然設定項目からしてありません、スペックにBTのPAN-NAPがありますが有効にする方法不明)
で、初代docomoガラホが押しなべてそうだったように、この機種もあらゆる点で試作品の域を出ていません。これを運用する必要があるとしたら、手持ちのガラケーが全滅して、どうしても3G契約のままカメラが使用できない場所に立ち入る必要がある時と、どうしても3G契約のままガラケー方式の通話I/Fを残しつつクソなNHKを黙らせたい場合位でしょうか。
本機は3G専用機でW-CDMA band1/6なのでプラスエリア含め、docomoのエリア内であれば基本的にはエリアには困らないと思います。通信についてはHSPAには対応、LTE/CDMA2000は完全非対応なのでほぼ完全にdocomoでほぼ通話専用(SIMロック解除はdocomoからの直接購入者であれば可能ですがSBでこれを使うメリットは…)
MVNOでも通話SIMであれば使えない事はありませんが、テザリングもない(というかそもそもWiFiを積んでない、BTはあるがテザリング設定が見当たらない)ので、通話定額を使うにしてもdocomoと契約したほうが条件がいケースが多いのではないかと思います。
※以下追記予定
この形状故に通話機能を気にしている方が多いと思いますが、ベースのSH-06Gと比べると通話メモ機能がマニュアル起動ながら300sec/件、リストが30件までに強化されており、エントリークラスのキーテレホン内蔵ボイスメールや家庭用電話機の通話録音機能程度の起動を確保しているほか、通話サービスについてはガラケーで要求される一通りの機能を備えています。
※以下追記予定
価格
そもそも普通は見かける機会すら殆どないと思います、何せ基本法人用活販売期間が短く、F-10Bのように市場に放出品が大量に流出しているわけでも、SH-02Kのように法人格を用意してショップに行けば実質無償で買えるわけでもありません。
中古相場はその希少性からか不安定で、今回は何故か一台3000円程度の破格値で購入できましたが同一価格では当面買えないと思います。
因みに今回はオークションで二台購入+docomoショップで充電台を追加発注で取りあえず仮運用に入りました、F-10Bと比べると充電台の価格は同一ですがバッテリの価格が千円くらい高くなっており(容量も倍近いですが待ち受け時間は倍とはいきません)、パケット漏れの懸念とブラウザの変更に伴うパケット通信量の増加でF-10Bからの乗り換えの場合コスパは確実に悪化しています。
デザイン・大きさ
他のガラホとほぼ同等の筐体サイズで、重さも似た感じです。
背面がラウンド形状の為かSH-01J/SH-N01/SH-02Kよりは小さく感じますが、KYF31よりは大きく感じます。よって重量感も両機の中間くらいですね。
ストラップホールは筐体に直接貫通タイプなので信頼性は高め、ワンプッシュ式で剛性は多分SH-01J系統よりマシですが出来れば通常のヒンジが良かった。
あと、個人的にはカラーリングのセンスに懸念有(黒に近いかなり濃い青系+金色の画面側背面のサイドライン+金色のアクセントカラー)せめてアルミ地のような艶消し銀くらいにしておけばまだマシだったのに…というかアクセントカラー不要じゃと思わなくもなく(苦笑)
キー文字は黒字に白文字、キーライトは白色で文字側が光るタイプです。形状はいつものSHARP…つまり位置が掴みにくいアレなデザインですねorz
防水の為背面カバー側にパッキン有、背面カバーは電池部だけを覆うタイプで、充電は卓上ホルダ(充電のみ対応、横置き立て掛け、充電端子は左側面)と止水mUSB(microB)対応です
操作性・使いやすさ
正直微妙です、良くも悪くも過渡期の仕上がりで、SH-01J系やKYF31系のような通信制限や目的別に分かれたメニューというより、既存のAndroidのメニューをガラケーpっぽく区分を移したような印象が強い感じで、docomo機であるが故にメニューに入るのが専用キー(十字キー中央ではなく十字キー左上のmenuキー)、プログラマブルなワンタッチキーもなしという事でカスタマイズしたい向きにはちょっと…な構成です。
但し、レスポンスはCPUがスナドラ200(A7デュアルコア)で、SH-01J系統/KYF31系統の半分のコア数であることを考えると異様にレスポンスが良い為、もっさり間はそこまでひどくはありません。一応電話機右下のお気に入りキーに機能や追加アプリのリストが作れるのでここをうまく使えるかがカギになりそうです。
因みに実は(少なくとも1.00.06版の段階では)BTテザリングの子機にはなる事が出来ます、この状態でもブラウザは動きますが、無理やり入れたアプリによってはネット接続なしと判定されることがあるので万能ではありません、しかしうまく使えばパケット料金を節約できる可能性はあります(メニュー構成的に漏れパケットが心配ですが)
バッテリー
電池容量は3.8V 1410mAhです、au向けのSHF31~33の電池が使えるかは未確認。
電池の持ちは正直あんまり良くありません、この機種でデータSIMを使う方は多分いないと思いますが通話SIMでも半分程度の電池容量のF-10Bと比べてそこまでアドバンテージが取れず、20%程度の容量差でLTEに対応するSH-N01よりもかなり早めに消耗している印象です。電池が新品でない(容量は一応確認しましたが)影響の可能性もあるのでここは要追試験かもしれません。