AQUOSケータイ SH-N01のレビュー

ほぼ完成形、オサイフ機能の削除がとても痛い

レビューする 端末

AQUOSケータイ SH-N01
SHARP
AQUOSケータイ SH-N01

通信キャリア

楽天モバイル

総合評価

4.0

平たく言えばdocomo向けのSH-01Jからワンセグとオサイフを取っ払いドコモメール機能削除(汎用のEメールアプリは使用可能)、LINEアプリ削除し背面液晶を潰して筐体を塗装仕上げから艶消しのプラ剥き出しにしたものです。
但し、docomo的には未知の端末なのでIMEI的にドコモのガラホ向け契約のSIMを入れて使用すると割高になるので注意が必要。
非常に特殊な層向けの端末であるが故に購入経路は(安価に仕入れようとすると特に)限られる機種ですが、今回はスーパーセールという名の某臨時三木谷割でSIM抱き合わせとはいえ格安で入手(但し例によって楽天仕様なので以下略)

全般的にドコモのガラホの簡易版といった様相ですが、ワンセグが無いという非常に重要な利点があり、LINEもインストールされていないので、ベース機から機能減にもかかわらず、投入段階では(2018年頭段階でもかんたん携帯系除くと)改造なしでカメラ付きワンセグなし唯一のフルスペックガラホという非常に大きな利点を持つ端末に化けています。

カメラも不要であればdocomo向けのSH-02Kという選択肢もあるのですが入手性に難ありなうえに結構高い(但し法人もやってる某店に相談したところ、定価で良ければ販売可能との回答も出たのでちょっと迷っていますが…オサイフはやっぱりかなり嬉しいポイントだし)事から、三木谷割が効くのであればオサイフさえ妥協できるなら現行のガラホでは総合的に最も利便性が高い機種かと、これでLEDフラッシュライトとオサイフだけが追加になり、通話録音の最大時間が長くなれば完璧なのに…

2018/2/4追記 本来想定された使い方ではないのですが、一応apk導入についてはbluetoothで他のスマホにて用意したストア認証が不要でGoogle Play開発者サービスやgoogleアカウントを要しないapkを転送すれば可能です。
タッチパネルがないのでキーとマウスカーソルだけで操作が完結できる必要がありますが、某界隈でガラホ向けに定評があるアプリだけでも結構使えます。
因みにAmazonストアアプリを入れるとAmazonで買った有料アプリも大抵認証を通せます。肝心のストアアプリの操作系が非常に悪いのが難点ですが。
標準メニューのレスポンスが異常に悪いのでapkを足すならcall launcher辺りをワンタッチキーに割り当てておくと捗ります。

価格

3.0

楽天版をスーパーセールで買った時は契約手数料込みで\6800(但し従来プランの楽天モバイルの通話契約一年縛りと抱き合わせ)と破格でした、この値段であれば明らかに安いと言えますが、通常価格の\24800は流石に厳しいと思います。
特にほぼ同等機能(というかワンセグが余分についているという致命的マイナス面に目をつぶれるならフル機能)のauのKYF31やdocomoのSH-01Jの実勢価格を考えると相当割高に感じると思います。

2018/1追記
あの後何気にスーパーホーダイ一年契約で\5800の特価セールがあったのでそれに乗ってもう一台、さらにオークションで一台追加して三台体制に移行しました、これで予備機も万全、後はバッテリーの追加確保のみとなりました(苦笑)

デザイン・大きさ

4.0

個人的にはキャリア向けで流行っている塗装の光沢仕上げは嫌いなので、このプラスチッキーなつや消し仕上げはとても気に入っています。
サイズ的は数字上はKYF31とほぼ同等なのですが、こちらは角張っているせいかガラケー基準では大きく感じる一方、カタログ値のわりに軽く感じます(逆にKYF31はスペック以上に重く感じる)
折りたたんだときのサイズ感はちょっと大柄のガラケー程度なので、SO-03CやSO-05Dのような超小型スマホを1.5倍程度に分厚くした感じに近いでしょう。
黒筐体の場合キーバックライトは文字が白で光るタイプで視認性は悪くありませんが、SHARP機の悪い癖でキーの形状があまりよくないので正直あまり打ちやすくはありません。
ストラップホールは裏蓋内で筐体の詰めに引っ掛ける方式で強度は微妙、充電ホルダ端子がある為充電はUSBコネクタに負担をかけずに実施可能(給電のみ、横置き立て掛け型)、USB端子はmicro-Bのキャップレス防水なので腐蝕耐性はかなり心配な仕様です。
再度キーはマナー選択程度で独立した音量キーは無く、インジゲータLEDは折りたたんだときの液晶背面部中央だけなので使い勝手は微妙、上端切欠きランプの機種と比べると視認性は劣ります。

操作性・使いやすさ

4.0

標準状態でもレスポンスは既に悪いというかSHARP的もっさりが目立ちます、KYF31と比べてもレスポンスは明らかに悪く、特にメニュー遷移やキー打ち初めのレスポンスが気になります。
デザインの項で述べたとおり、キーの形状もあまりよくない為、実用範囲内ですがキーでの操作は明らかにNEC/パナ系の従来のガラケーやKYF31よりも劣っている一方、タッチパネルの代用として設置されたタッチパッド機能は通話キー長押しで切替、アプリ稼働中は基本的に無理やり入れたアプリでも表示状態は維持と、此処の仕様については京セラ系の機種より使いやすい印象があります。
端末下部のワンタッチキーは3つの短押、長押ともすべてユーザ定義可能でカスタマイズ性が良く、スクリーンショットも選択できるのが便利ですがKYF31のように通知領域/設定ショートカット直行が使えないのは痛い所です(サイドキーからアプリ一覧に入るとwifi/bluetoothのON/OFFはショートカット可能ですがテザリングなども切替でき、通知もキー操作だけでアクセスできる京セラ方式の方が便利です)
また、ドコモ系のガラホはいつもそうなのですが、これもカメラはあってもLEDライトがありません、au系の機種は逆に意地で付けて来るのですが、LEDライトは非常に利便性でプラスなのでかなり残念なポイントです。
オサイフのカットも残念なポイントで、需要的に次があるか微妙ですが、もしあるならLEDライトとオサイフ機能の実装はぜひ頑張っていただきたいと思います。なお、ワンセグが無いことによって某放送局絡みのトラブルに巻き込まれないというとても大きなメリットがあります。

バッテリー

4.0

ガラホとしては容量大き目の1800mAhで取り外し可能です、交換用バッテリは取説の記載によると安価なのですが供給ルートが直販しか明示されておらず家電量販店取り寄せできるのかは不明です。SH-01J等のバッテリが使用できるのかは実機の手持ちがないので不明。au向けSHF34のバッテリ(SHF34UAA)については先日二つ注文して標準のバッテリ(品番SHBL02)とローテーションで使用していますが二週間程度経過現在で今のところ異常はみられません、バッテリ事態に記載の容量、電圧(3.85V 1800mAh 7.0Wh)及びピンアサインの注記、形状やサイズに差は見られません。
※もちろん正しいバッテリの組合せ以外ではメーカー保証は受けられませんので御注意を
ガラケーとして利用した際のバッテリの持ちは従来のSHARP/富士通(要はSymbian系)のガラケーよりむしろ持つ感じですが、NEC/パナ(要はLinux系)のガラケーよりは悪い感じで、アプリを無理やり入れて運用するとスマホよりは持つものの、auの3Gガラケー並みまで悪化します。それでも使ってみた感触としてはKYF31のテスト運用時よりは明らかに持っている感じで、待受けと時折無理やり入れたアプリで天気予報、ニュースと移動中のRaziko聴取程度なら数日程度は何とかなるのでスマホのバックアップに最適です。


0 件のコメント
コメントはまだありません。
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。