捨て値端末ではあるが意外とこれはこれで
レビューする 端末
通信キャリア
mineo(au)
総合評価
auが絶賛バラ撒き中のガラホです、ワンセグが付いているため、実家の家族のガラケー置換候補機として短時間ながら検証を行いましたのでその結果を。
因みにmineoで使用する場合、SIMロック解除が必須です。対応SIMはAプランの場合VoLTE対応SIMのみ使用可能(ロック解除しても"KYF31の場合"VoLTEではないAプランのSIMは認識せず)、Dプランの場合エリアがえらく狭くなる(プラスエリアは全滅=中四国はほぼ実用不可能、九州も厳しい)ので御注意
なお、本機のカメラ無仕様機がありますが、こちらはカメラと一緒にワンセグも取り外されている素敵仕様です、しかし、microSDも取り外されている極限仕様でもありますので注文すれば個人でも買える(by auのカスタマーサポート、2017/12に質問時の回答)ものの、使い勝手は微妙かもしれません。私は凄く欲しいけど。
あと、電話としてみた場合、通話録音機能が貧弱(手動起動、60sec/件)なのは気になります、そんなに重い機能ではないのでぜひ全通話録音化終話後に指定できる遡り録音機能の実装をお願いしたいところ…と思っていたら後継と思しきKYF37で実装となりました、こっちにもアップデートで付けてほしい所ですが期待薄のようですorz
また、元々au機なのでサブアドの扱いがダメダメです、docomo系SIMを使用している場合でも発サブアドのCID表示もサブアド宛発信もまともに動きません。
価格
首都圏では実質価格がMNPの場合マイナスになっていない場所を探す方が面倒な印象すらあります。因みに実家に送った機器は新品が一年前に秋葉原でMNP一括でマイナス40k、中古がロック解除されてない白ロムで1.5k、今年9月に追加した2台が足立区でMNP一括でマイナス30kという始末でした。
お陰様で実家の既存通話端末(FOMAガラケー)が全滅した際のバックアップ端末の目処がある程度立ちましたが(現状はMVNO SIMで運用している個体はWifiとデータ専用運用なのでほぼ通話用に使っていませんが)明らかに健全な状態ではないですね。別に探し回ったりはしておらず、単に近所で売っていたというレベルでこの値段です。
デザイン・大きさ
旧Gratinaと似たラインですが、全体的に一回り大きく重いので印象としては随分異なります。筐体は丸っこくワンタッチオープンの類がないので開く手間はありますが、間違って液晶部が開いたり、ロック機構の動作不良に悩まされるリスクは低く、耐衝撃面ではプラスでしょう。
サイズは普通の折りたたみガラケーのうち、やや大柄な縦横サイズで厚み普通くらいの機種といった感じなので厚みはそれなりにありますが、幅の小ささはかなり大きなメリットです。開いた際のマイクやレシーバの位置は(因みにレシーバはSSRなので画面自体が振動する方式です)通話に関しては一枚板の機種よりかなり有利です。残念なことにインカメラと内外両方から見えるLEDサインは無いので(充電/通知LEDは外側からだけ確認可能、時計等の簡単な情報を通知する単色外側サブ画面付)ガラケーとしてみた場合はやや物足りない面もありますが…
また、ガラホだけあってストラップホールも勿論あります、筐体に直接ストラップ紐を通す方式(爪固定ではない)なので、信頼感は良いのですが例によって通すのはやや手間です。
操作性・使いやすさ
ガラホとして考えた場合、SH-01J/SH-N01/SHF34世代のsharp機よりレスポンスは良いと思いますが、カーソル機能(開発者オプションを有効にしていない場合、強制的に追加したapkでは使用できません)については、画面遷移ごとに都度LK3を長押しなので使いにくく、カーソルを多用する用途ではsharp機の方が向いていると思います、電話するときは全然使わない機能ですが。
キーは緑筐体の場合キー自体が緑に発光、黒筐体の場合文字分が白発光ですが何れもそれなりに見やすく、シートキーとしては普通程度の打ちやすさです。(sharp機よりは格段に打ちやすいとは思います)5キー上辺にガイド凸部、全キーがエッジが出ているのでキー位置の取り違えは相当少ないと思いますが、ワンタッチキーの長押しが全て機能系にプリセット(LK1=タスク一覧、LK2=通知領域、LK3=ポインタ)メールキーも長押しがSMS、短押しがauのEメールアプリ固定なので特に後者が厄介です。一方でブラウザ長押しでアプリ一覧やカメラ長押しでデータフォルダ、LK2の通知呼び出し+機能ショートカットはSHARP系の機種より使い勝手が良い面もあるので、出来れば選択式にしてほしいと思います(特にメールキーとブラウザキーで呼ぶアプリが指定できたらかなり使いやすいですね)メニューにしても、LINEを無効化出来るものの、無効化して空いた箇所に他の機能を割り振れない点は致命的な欠陥と呼んで良いレベルです。
また、レシーバは京セラお得意のスーパーソニックレシーバ方式のため粉じんや液体の影響を受けにくい一方、合わない人にはとことん合わないので、そういった場合はbluetoothに頼ることになりそうです。また、マイクは通常のマイクなのでこっちの使い勝手については普通の携帯電話と変わりません。
bluetoothについては可もなく不可もなくでPANUとPAN-NAP両方動くようですが、A2DPはSBCのみの対応となっていますので(いないと思いますが)音楽再生にはあまり向いていません、そもそも音量キーもプリインのまともな音楽プレイヤーもありませんので…
バッテリー
1500mAhというLTE機としては大丈夫か心配になるレベルのバッテリですが意外に持ちます。
ほぼ待受けでアプリのapkでの強制使いも行っていない場合はau系のSIMなら余裕で一週間もったりするので寧ろauのCDMA機よりも充電頻度は低くなる場合も、docomo系のSIMの場合はSMS付/通話対応SIMかつband1が使用できるエリアの場合は実効で待ち受け主体で3日から4日程度になる模様。
※apkを入れた場合は当然その分の消費があるのでお察し
充電端子が最近の機種には珍しく防水蓋方式です、京セラ+防水蓋と聞くとTorqueの悪夢を思い出されますが、この機種では今のところちぎれるといった話は聞かないし特にそういった懸念も無さそうです。一方で頻繁に開け閉めしていると収まりが悪くなる傾向にあるので、パッキン寿命を考えても充電ホルダの利用を心掛けた方がよいでしょう、但し充電ホルダは別売りです(0.7kくらい)
一方で蓋式であるゆえに防塵性能や充電端子周辺の水分/塩分によるトラブル耐性については期待できそうです。この点については本機の性質(信頼性と確実な稼働に重きを置く)から見て、充電ホルダを別買いすることになることを差し引いても、個人的には蓋式の方を推したいと思います、今回はちぎれそうにないし。
正直、この後の後継KYF34がいい感じかもしれませんが。
このガラホ開けにくいんですよね。
ワンプッシュで開かないし指の引っ掛かりが無い。
私も一括0円で買えてラッキーでした。