AQUOS sense plus SH-M07 SIMフリーのレビュー

長くお世話になった(元)愛機

レビューする 端末

AQUOS sense plus SH-M07 SIMフリー
SHARP
AQUOS sense plus SH-M07 SIMフリー

通信キャリア

mineo(au)

総合評価

4.0

浸水した arrows M03 に代わる端末として、MVNO 時代の楽天で、ポイントをありったけ投入して購入しました。以来、mineo に MNP してからも長くお世話になった(元)愛機です。
エントリーモデルの初代 AQUOS sense からサイズ以外ほぼそのままの筐体と片手での操作に少々難儀するサイズ感を除けばミドルレンジモデルらしく非常にバランスが取れており、片手で扱う事を前提としなければ非常に使い勝手も良かったので、ストレージ容量やアップデートの問題が出てこなければこのままもう暫く使い続けていたかも知れません。

一緒に使った充電環境ですが、充電端子が arrows M03 迄の MicroUSB Type-B から時代は変わって USB Type-C に変わり、純正では急速充電に対応した充電スタンドが用意されていなかった為、Type-C 出力の汎用充電スタンドと、急速充電用に Quick Charge 3.0(QC)に対応した充電器を購入しました。
汎用充電スタンドは入力側端子が MicroUSB Type-B だった為付属の純正 Type-C ケーブルは使えませんでしたが、ケースを付けたままでも充電出来、QC が Type-C 以外の規格が混在しても急速充電可能な規格で 1 時間前後でフル充電出来た為に、この組み合わせは非常に相性が良く、退役迄重宝しました。まさかこの直後に QC に斜陽の時代が訪れていたとは知らずに・・・

◆お勧め出来る人
・ローエンド・エントリーモデルからステップアップしたい人(ミドルレンジモデル入門用)
・SIM フリースマホで高画質・大画面液晶もおサイフケータイも防水・防塵も指紋認証もみんな欲しい欲張りな人
・簡単操作で扱える SIM フリースマホが欲しい人(AQUOS かんたんホームで対応)
・あまりゲームをプレイしない、してもあまり重いゲームはプレイしたりする予定は無い人(ビジネスライクな利用がメイン)
・ワンセグ・フルセグは必要無い、若しくは既に搭載機器は別に所有している人
・スマホのカメラにあまり高性能を求めない人
・筐体デザインにあまり拘らない人
・手が大きい人
・保守的な人

◆あまりお勧めしない人
・アッパーミドル以上の機種の操作感に慣れきっている人
・メモリの消費量やグラフィックスの重いゲームを沢山プレイする、若しくはする予定が有る人
・ワンセグ・フルセグが欲しい人
・デジカメ代わりにスマホを常用している人
・筐体デザインに拘りが有る人
・手が小さい人
・新し物好きな人

価格

3.0

価格に関してはセール中の大幅割引に加えポイントを大量投入したのである程度安くなりましたが、それ迄エントリーモデルの価格に慣れきっていた自分にとっては安くは無い買い物でした。勿論スペックを考えれば相応だと思います。

デザイン・大きさ

2.0

本体のサイズは 151×71×8.9mm、重量は 157g です。
arrows M03 からディスプレイが 5.5 インチと大型化し、厚みと重さが大分増した為か、自分の手には大分大きく感じました。

左側に有るのは nanoSIM と microSD カードのトレイだけで、ボタンは右側に集約されており、上が音量ボタン、下が電源スイッチです。イヤホンジャックは上部左寄りに、USB Type-C 端子は下部中央に有ります。この辺りは割と普通だと思います。
nanoSIM/microSD カードのトレイは蓋が中々外し難く、取り出し辛い作りになっています。(滅多に外す所では無いから良いですけど)

スペックそのものは当時のミドルレンジモデル相応ですが、ベースが当時は位置付けがエントリークラスだった初代 AQUOS sense でありそのアッパーバージョンの扱いだった事も有ったのか、筐体が樹脂感丸出しであまり見栄えが良いとは言えませんでした。この辺りは好みが分かれると思います。
防水・防塵対応を謳っていましたが、この点に関しては MIL-STD-810G に準拠していた arrows M03 程は信じ切れず(と言うよりは arrows M03 を傷だらけにした事への反省)、手帳型ケースとフルカバータイプのガラスフィルムで完全武装して使っていました。

操作性・使いやすさ

4.0

従来の arrows M03 に有ったワンセグが無くなりましたが、それ迄クアッドコア CPU と RAM2GB の端末ばかり使っていたせいか、オクタコアのスナドラ 630 と RAM3GB になった本機ではきびきびとした動きに変わって驚いたものです。恐らくは初代 AQUOS sense/sense lite ではこうはいかなかったでしょう。
ストレージも 16GB しか無かった arrows M03 から倍増して 32GB になって余裕が出来、機能的にも指紋認証が付いた事でセキュリティが手軽に強化され、その精度も(雨や雪の日の屋外でも無い限りは)高く使い勝手も良好でした。
惜しかったのは連続して 2 日程度起動していると突然指紋認証でのロック解除を受け付けなくなり(PIN やパスワードを入力しないとロックを解除出来ない)、その度に OS を再起動しなければならなくなった事です。これについては最後迄解決策は見つかりませんでした。

何より安心感の面で大きかったのが arrows M03 では提供されず仕舞いだった Android のメジャーバージョンアップが段階的に提供された事で、最終的に 10 になりました。ファームウェアのセキュリティアップデートも不定期ながら提供されました。ただ、9 以降では arrows M03 の頃から愛用していたアプリの幾つかが OS の仕様変更の影響で機能不全を起こして使えなくなったり使い勝手が悪化したりしましたが。

そのストレージ容量ですが、2 度のメジャーバージョンアップや大量のアプリのインストールもあって、退役直前には空き容量が 5GB を切るまでになっていました。
更に、メジャーバージョンアップの度に OS の起動に時間がかかる様になり、10 では電源を入れてから使える状態になる迄 3 分程掛かる様になりました。
そして何より発売から 3 年以上が経過している事も有ってか、2021 年半ば以降はセキュリティアップデートの提供も滞って来ていました。退役直前の時点で本機に関わる OS の脆弱性は診断アプリの調査結果では全て修正済みとの事でしたが、穴だらけだった arrows M03 の末期の惨状を知っているだけにそこは不安にはなります。

バッテリー

3.0

電池持ちは流石にそれ迄使っていたエントリークラスの機種と比べると(購入時点で既に旧式化していたクアッドコアのエントリー向け CPU と当時まだ現役のミドルレンジ向けオクタコア CPU の搭載機を同列で比較する時点で間違っている気もするが)消費電力は流石に上がった為、バッテリー容量が増加したとはいえ自分の使い方では使用頻度が低い日で 2 日程度、使い込むとギリギリ 1 日持つかどうかという事も有りました。
また、後の機種で搭載されるインテリジェントチャージや、Xperia シリーズのいたわり充電の様な機能はこの頃にはまだ無く、充電時には(特に急速充電を使う場合は)気を付けないと 100% まで充電してしまいバッテリーの劣化が早まるので注意が必要です。

それと、Android 9.x 以降にアップグレードした場合は、自動調整バッテリー機能の取り扱いにも注意が必要です。
アップグレードと共に有効になるのですが、この状態ではスマートウォッチ等の Bluetooth 機器とのペアリング・再接続に支障が出る為、機能をオフにしたり Bluetooth 関連プロセスを電池の最適化から除外する等の対策が必要です。
以下はドコモ版 AQUOS sense4 SH-41A でのものですが、本機でも有効なので参考にして下さい。

価格.com - 『Bluetoothがオンにならない』 シャープ AQUOS sense4 SH-41A docomo のクチコミ掲示板
https://bbs.kakaku.com/bbs/J0000034430/SortID=24059307/

後、主に本機の様に 8.x 以前から 9.x にした機種では、自動調整バッテリー機能が有効だと却って消費電力が増大する場合が有るそうなので、もしアップグレード後、急に以前より電池持ちが悪くなり、それが 1~2 か月程度経過しても改善されないと感じたら無効にして改善するか試してみて下さい。
これについては以下をご覧下さい。

XperiaやAQUOSでAndroid 9.0アプデ後にバッテリー異常消費、原因は「自動調整バッテリー」かも | スマホ評価・不具合ニュース
https://sumahoinfo.com/?p=31457


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