Androidとしては◎、BlackBerryとしては・・・。
レビューする 端末
通信キャリア
その他
総合評価
前置きとして、この機種(STV100-3)は同一の型番でLTEバンド19に対応する日本版(FOX正規品)とそうでないアジア向けモデル(香港版?)とあります。
私が評価しているのはアジア向けモデルのSTV100-3で、FOXが取扱う日本版と若干の差異が有るかとは思いますので、予めご了承ください。
価格
Androidで物理キーボード付きのハイエンドモデルは(私の知る限りでは)この機種だけでしょう。その影響もあってか、日本版に関しては10万越えとかなり強気な価格設定をしております。しかしBlackBerryの方針上、こまめにセキュリティーアップデートが施されておりますので、安心感があります。その対価としての価格設定と思えば許容出来る値段なのでは?と言うのが実際に利用してみた感想です。
私も購入当初は単純なスペック比較で価格設定に不満がありましたが、売ったからには最後まで面倒を見るBlackBerryの(目に見えない)安心・安全は長く使う為の要件だと思っています。
STV100-1のAT&T版に関しては破格の$299で購入できるらしいのですが、OSのアップデート等が現地のSIM必須みたいな書込みを見たので、こちらのモデルを購入する方はPrivの某掲示板等をよく見て情報を整理した方が良いと思います。
因みに2016年12月時点ではamazonの並行輸入品が60000円前後、etoren等の個人輸入のサイトでは50000円前後(最近円安で値上がり気味・・・)になります。
デザイン・大きさ
デザインはディスプレイがスライドする構造の為、ガラケー全盛期にあった機種の様なワクワク感があります。
大きさですが、スペックシート上では5.4インチなので、最近のSIMフリースマホで主流の5.5インチの大きさに近いと思われがちですが、ディスプレイの両端がエッジしており、実際の大きさは5.2インチのXperia Zシリーズに近い印象を持ちます。
デザイン性と実用性を兼ねてのエッジスクリーンと考えれば個人的には悪くない(Blackberryらしい)と思います。
操作性・使いやすさ
ここがタイトルの"Androidとしては◎、Blackberryとしては・・・。"の部分です。
Androidとしては殆ど素の状態で、好感が持てます・・・。これが普通のAndroidであれば。ですがこれはBlackberryのスマホです。
Blackberry OS 10と比較すると、日本語入力に関しての不満はATOKによって解消されましたが、OSがAndroidになった事により失った物の方が個人的には痛かったです。
(BBOS10)スワイプメインの直感操作→(Android)タッチメインの操作
BBOS10プリインアプリの優秀さ→プリインは全て平凡なGoogleアプリ
の様に、Androidに期待しすぎた事により、BBOS10で当たり前の様にあった環境が無くなった事の重大さに気付かされました。
なお、キーボードに関しては、スライド機構を搭載した為に、ストロークが浅くPassportの様な打ち心地にはなりませんが、日本語入力(ATOK)がBBOSと違い優秀なので、多少の打ちづらさは許容出来ます。しかし、OSがキーボード操作前提のBBOSから、タッチ操作前提のAndroidとなった事により、ウリであるキーボードは外付け扱いであり、入力したい箇所には一度タップしてから入力しなければならない等、BBOSよりアクションが増えるのは減点要素です。また、IMEが自由に選べる様になった反面、相性問題が発生するリスクを常に伴いますので、日本語対応とは言えど人を選ぶ機種なのは間違いありません。
-追記-
数か月使用して、ポップアップウィジェットと言うblackberryのホームアプリにある独自機能が地味に便利でした。
これはホーム画面にあるアプリのアイコンを上または下にスワイプする事によってウィジェットをポップアップ式で表示出来る機能です。(ウィジェット対応前提)
mineoスイッチも対応しており、この機能のお陰でウィジェットをホーム画面に常駐する必要がありません。
また、ナビゲーションバーから上方向にスワイプする事でショートカット(最大3つ)を呼び出す機能もあり、ただ単にアプリの起動だけに留まらず、Wi-FiのON/OFF等の設定の切り替えも可能で、使い方によってはAndroidなのに通知バー要らずです。
バッテリー
ちゃんとしたSIMカードを差していないので曖昧な評価になりますが、
0SIM(データ専用)を入れたらセルスタンバイ問題が発生し、爆速で減って行きました。ごにょごにょしてネットワークをLTE onryに設定しても電話網を探しに行ってしまいます。
ただ、機内モード+Wi-Fi運用であれば、丸二日持つ為、SMS付のSIMを差せばまた違う結果になるかも知れませんが、私の環境ではこれ以上の検証は出来ません。