ひとり居酒屋で飲んでいるような【マンガレポ】

最近ハマっているマンガがある。
『大衆酒場ワカオ　ワカコ酒別店』
寡黙な大将と可愛いアルバイト（素直で本当にいい子なんだよね）が営む駅から離れたところにポツンとあるどこにでもある居酒屋が舞台である。

ドラマにもなったワカコ酒の近頃流行りの形式の別作画者による（カイジにおけるトネガワやハンチョウ、ドラゴンボールにおける転生ヤムチャのような）スピンオフだ。
といっても本編とは関係なく独立した話である。
ワカコ酒の主人公ワカコの通っている店の１つというスタンス。
時々ワカコも客の1人として登場するが扱いは他のキャラクターと同じくモブだ
。

店の大将視点で話は進む。
会話の場面はほとんどなく大将の心の声が主（孤独のグルメみたいな感じ）
これがまたいい。
料理に対するこだわりときっちりとした仕事ぶり、お客に対する愛情と感謝に満ち溢れていて読後はスッキリ爽やかで温かい。

まるで贔屓の居酒屋でくつろいでいる感覚が味わえる。

料理は作品の絵柄的なこともあり精細に作画されてはいないが言葉のチョイスが秀逸で味や食感が思い浮かんで体感できる。

「こういうのでいいんだよ」って言いたくなるような素敵な作品だ。

わたしは久しぶりにマンガの単行本（電子書籍）を購入した。
これはドラマでも観てみたいと思ったが孤独のグルメと形式が被るのでおそらく実現しないだろう。

もし機会があれば一度立ち寄ってみて（読んでみて）ほしい。