足りないモノ

実家の飯は不味い。

これに気づいたのは社会に出てからである。
それ以来美味しいものがあると聞けば遠方にまで足を運び、
五感に覚え込ませ試行錯誤を繰り返し当初「犬の餌？」と評された料理も幾分マシになってきた。
少なくとも実家の飯よりは美味いはずだ。

だけどもカレーライスだけはいまだに遠く及ばない。
おそらく競えば10人中9人はわたしのカレーの方が美味しいとの判定がされるだろう。

でも、それでも母の作るカレーには及ばないのだ。

特別何かの隠し味があるわけでもなしスパイスを調合したわけでもない。
普通にじゃがいもにんじん玉ねぎを入れて煮込んで市販のルーを溶かしただけ。
それだけなのになぜこんなに美味しいのか？
それに比べるとわたしのカレーには欠けているものがある。

その答えは朧げながらも見えている。
しかし、わたしにはそれはすでに会得することは叶わないもの。


そんなことを思いながら土曜にカレーを作り4杯一気に食した。
（思いのほかクリティカルに良く出来たので画像を撮るのを忘れるくらい）


ちなみに「カレーにタバスコをかけると美味しい」との情報を得たので試してみたら本当に美味しかった。
辛味と爽やかさが加味される。
お試しあれ( ・∇・)