「固定回線と携帯のセット割」の現況

総務省が10月27日に公表した「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション
・プラン」に上がっていた「固定と携帯のセット割」に関する記事がケータイWatchに
載っていました。

・【ケータイWatch】総務省アクション・プランでやり玉に挙がった「固定と携帯の
　セット割」の現況
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/mca/1286778.html

「固定とのセット割」が適用される携帯回線比率は、auが2018年第4四半期に36.3％、
Softbankが2020年第1四半期に27.6％と結構大きな割合という印象です。

また、ドコモも「ドコモ光」の契約者数が約665万契約とau・Softbankに比べれば少ない
割合になると思われるものの結構な回線数ですね。

Softbankによるとセット割引サービスによる解約率は0.6％でセット割のない回線の
1.1%に比べると約1/2に抑制されている様で囲い込み効果が大きい様です。

さらに、Softbankの開示資料には固定回線1契約に対し携帯回線約2.1契約がセット割に
組み込まれている様で「固定と携帯のセット割」が乗り換えにくい状況を生み出して
いる原因の一つと言えそうです。

ちなみに、mineoを運営しているオプテージが関西エリアで展開している光回線
インターネット接続「eo光」もauとのセット割を展開しています。

・eo光でスマホが安くなる！！ | eo光×au「auスマートバリュー」
https://eonet.jp/eoxau/

携帯料金の割引だけでなく、eo光既契約者向けにauスマートバリュー新規加入で
1000円x最大10ヶ月分のキャッシュバッククーポンを提供するといった状況に
なっています。

これは、mineoと利用する層がある程度異なるとは言え、一方でmineoへの新規契約
を呼びかけながら、一方でeo光契約を増やすために携帯契約がauへ囲い込まれて
しまっているという状況なので、総務省の会合等での動きにより消費者にとって
分かりやすい形になればなと思いました。（^^