mineo au SIMでハイスピードプラスエリアモードを検証
mineoに限らず、MVNOのau SIMをWiMAX端末で利用する場合、基本的にはハイスピードプラスエリアモード(HS+A)を使う(と説明している先駆者たちがたくさんいる)。原理的には正しい。mineoの契約相手はau運営2社であってUQではない。WiMAX周波数は又貸しされているだけ。ハイスピードモード(HS)で使うということは又貸しされたものだけ使うという意味だ。
一方、WiMAXを普通に契約すると、HS+Aは追加料金がかかるうえ、月7GB制限があるためほとんど使われない。通常は制限の緩いHSを使う。
公式スペックを見ると、最大通信速度はHS+AのほうがMIMOの関係から速い。電池の持ちはHSのほうが良い。
ところで、私は実感として夜間フリーで使っていると、公式値とは逆に、HSのほうが速いような気がしていた。今回スピードテストをして統計解析をしてみた。
環境
SIM: mineoのau VoLTE SIM
端末:W05
場所:自宅 地上から約27m
パソコンからケーブル接続した。
アンテナは両モードとも4本立っていることを確認している。
パフォーマンス設定はオフ。他機による影響を防ぐため、Bluetooth設定にし、接続台数が常に0になるようにした。(Bluetooth接続はWi-Fiと違って明示的に選択しないと接続されない)
方法
HSモードで6回計測、HS+Aモードで12回計測、HSモードで6回計測する(時間的有利不利の回避)
両モードとも、下位2回を外れ値として除外する。
統計解析に使った検定はMann-Whitney U検定である。対立仮説は両側。
結果(下り)
←HS HS+A→
とりあえず、公式値はあてにならないことが分かった。mineoのネットワークはauじゃなくてUQと接続してるのかしら??
WiMAX端末ユーザーの皆さん、「せっかくauのSIMだからHS+Aのほうがお得やろ」とか考えるとただ電池食うだけだから考え直した方がいいよ。
ちなみにp値は0.0000108。まあ検定するまでもないんだけど。有意差とかいう次元じゃない。
(統計やったことない人へ、「この二つが同じものである確率は0.00108%」という意味ととらえてもらえればよいかと。)
追記
上の結果は下りのもの。一応上の数字も記録してあるので同様に行った。
p値は0.384であり、有意差はないとされる。
HS+Aのほうが圧倒的に上りも有利なはずなんだけどなあ。




wimaxは10GB制限があるから
無制限のLTEに逃げているのでしょう。
w05ならキャリアアグリゲーションもあるので、HS+Aがはやいと思ってました
HSモードは固定機利用者がいますので、それが故に10GB/3日制限が(HS+A等の)7GB/月とは別に存在すると考えています。となると利用者はWiMAXの方が多めに想定されてそうです。
LTE無制限、というのはどこの話でしょう?
「Band18は無くても平気」と思ってる人は少ないでしょうし。
HSとHS+Aの速度の違いは場所によっても違いますし、逆転する所も当然たくさんあるでしょう。アンテナ4本は同一という意味では無いですし。

手持ちのスマホでHSとHS+Aをシミュレート。左がHS、右がHS+Aです。
この場所ではHS+Aが速かった。(たまたま)
通常モード(全バンド掴む)より
アドバンスモード(band41,42しか掴まない)
の方が速かったです。
通常80Mbps 対 アドバンス220Mbpsくらい。