「ドコモ vs 日本通信」、音声通話卸価格はどうなる？

大手キャリアと真っ向勝負を仕掛ける事で業界では有名な日本通信ですが、
現在、NTTドコモと音声通話の卸価格を巡って争っています。

・【ITmedia】格安SIMの“音声定額”は実現するのか？　食い違う日本通信と
　ドコモの主張
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2007/11/news023.html

・【日経新聞】格安スマホ通話料半額も　ドコモ回線レンタル料下げ裁定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60990660Q0A630C2TJ1000/

これはどういう事かといいますと、mineoを含むMVNOの標準電話アプリによる通話料金は
サービス開始当初から30秒20円(税別以下同)に設定されています。

そのうちドコモに支払う料金は2011年から30秒14円と変わっておらず高止まりの状態
となっています。

割高な卸料金を回避する為に、mineo等のMVNO各社は、0036等のプレフィックスを
自動的に付加するアプリを開発し通信経路を変えて通話料を安くする仕組みを
導入しています。

しかし、この方式ですと、必ずアプリを使用して電話を掛ける必要がある為、スマホ
に不慣れな方にとっては誤って標準電話アプリを使って掛けて高額な通話料金を支払う
事になったりと、大手キャリアやサブブランドに比べて不便な状況が続いています。

そこで、日本通信がドコモへ卸料金の引き下げを求めています。
卸料金が引き下がると、標準電話アプリで掛けた際にも安く掛けられる様になり
10分かけ放題を実現する事も可能になってきます。

また、使い勝手が良くなるだけでなく、間違えて高い通話料金が発生するという
リスクもなくなるので安心して使える様になりますね。（^^

また、完全に大手キャリアのネットワークで通話出来る為、VoLTE通話時に本来の
高音質な通話が可能になるという利点もあります。

ただ、現状ドコモはプレフィックス番号を付けずに番号を付けた場合と同じ経路
が使える様に動いていたりと、日本通信の要求とは違う方向へと動いています。

仕組みとしてシンプルで良いのは通話料卸料金の引き下げですが、どの様な形で
標準電話アプリ使用時の通話料金引き下げが実現するか見守っていきたいと
思います。（^^