眼差し

朝
目覚めが叶った空は
雨を降らしていた
音叉の様に
一定の周波の
雨音が鳴る朝
空は青くも澄んでもいない
ただ困った様な色
ふと
思ったこと
こんな雨が降り頻る空の
眼差しは
一体どうなのだろう？と
晴れた空なら
きっと漏れなく人を救う
こんな雨が降る空は
どんな眼差し？
心が最近沈んでるんだ！と
訴える人を
救っているの？
こんな降り頻る雨の日
空は
どんな眼差しで
私達を見ているの？
どんなに私が質問しても
アナタは
ただ猛然と
雨を降らし続けるばかり
まるで、まるで
降り頻る雨に
癒しの眼差しを受けよ！と
沈んだ心の人よ
眼差しは常に
注いでいるのだ！と
雨の日さえも
癒しの眼差しで
見てるんだよ！と
言わんばかりで此の朝に
アナタの
眼差しに私達が気付くには
晴れの日と同じ様に
雨の日へも
私達が愛する心を持つ
其の事に
目覚めないと
アナタの癒しの眼差しに
気づけないという事ですか？
アナタという
空の眼差しは
無休無給で
私達を癒していると
こんな雨の日も
眼差しは絶えないと
気付いてと
そう伝えたいのですね？
空の眼差し
絶えず絶えずに
注がれているという事を
知るという事


　一雨の空にも眼差しがある一