東京と大阪は医療崩壊したのか?
東京都の死者数増(4月の超過死者数)について、各通信社から報道が出ていますね。
様々な分析があるようですが私の意見は「医療の逼迫で適切な救急医療を受けれなかった」なのですが。
これについて愛知大村知事が「東京と大阪では医療崩壊した議論」を吹っかけた事で、当分の間は究明も結論が出る事も無さそうです。
Dr.Tairaのブログに掘り下げた分析があり、参考になります。
https://rplroseus.hatenablog.com/entry/2020/06/13/141328
朝日
超過死亡、都内にも見られるが…「コロナ死者」なのか
https://www.asahi.com/amp/articles/ASN5S7H31N5PULBJ00P.html
産経
都内死者が3、4月過去最多 「超過死亡」コロナ公表人数の12倍
https://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/200612/mca2006122009020-s1.htm
ブルームバーグ
東京の4月死亡者数は例年に比べ1割増、新型コロナの超過死亡を示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-11/QBQYBXDWLU6901
日刊ゲンダイ
4月の「超過死亡」激増 東京1056人“隠れコロナ死”の可能性
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/274597
6 件のコメント
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>米疾病対策センター(CDC)によると、米国では2010年以降、インフルエンザによる死者が毎年、1万2000─6万1000人に上っている。1918─19年のインフルエンザのパンデミック(大流行)では米国内で67万5000人が死亡した。
インフルエンザでは起こらないけど新型コロナでは医療崩壊が起こるとの説がありますけど、近年でもインフルエンザでアメリカで年間に6万人以上の死亡者を出しています。それは全員を病院に入させて6万人亡くなっているという事ではなく、多くの患者を家に帰らせてその結果亡くなっているということかと思います。それを医療崩壊と呼ぶか呼ばないかは定義次第でどうとでも言えてしまうでしょう。
そもそも病院が爆破され医療従事者が死に絶えるというような事態ではなく、一時的に患者数が病院収容可能人数をオーバーしてしまうという現象に対して「医療崩壊」という過剰にセンセーショナルな表現をあてることに違和感を抱きます。
結果から見れば「かなり危ないところでギリギリ踏みとどまった」くらいだと思いますけど。現実的には「崩壊しつつあった」と思っています。
※まあ、本当に医療崩壊してたらそれこそ「救命救急関連が全てNG」
だった訳ですし。
正直なところ、あれだけ厳しい状況下でも現場側は出来る限りのことをしていたわけで。未だに明確な治療法もない SARS-CoV-2については「対症療法しか有効な手立てはない」訳で、それを以て「医療崩壊だ」というのであれば、本当の救急医療を理解してないんじゃないかと思いますけどね。
一刻を争う状況下の搬送者・その際の ER対応って、実際に「搬送される側は意識がないことも多い」ので、どういう状況か分からん、って場合が多いはずです。
私は過去に救急搬送されましたけど、それは「この状況で自分で通院するとか絶対無理だから!」と救急隊員に言われたことも原因です。
→自転車転倒→立ち上がる時に右足の脛骨・腓骨共に骨折で
まともに立てない。
無論搬送中も通常であれば状況判明しない症例が多いそうですけど、私は全て状況説明→救急搬送先でも ER対応中にさらに状況の悪い方が搬送されてきて.....というのを見ています。
結局現場ではトリアージされちゃうんですよ。:(
でも何とか救急患者受け入れが各都道府県内でストップ、という自体には至らなかったので、ギリギリの線を進んで回避した、程度ですから、今回を踏まえて今後の体制づくりは必要だと思います。
踏みとどまったと言えるかどうか?
〜引用(Dr.Tairaのブログ)
死者数の変動に影響する要因としてインフルエンザ流行がありますが、流行の規模は過去3季に比べて小さく、その他自殺者数も例年より少なく推移しているとしています。つまり、この超過死亡数の実体として、公表されているものの他に、公表されていない新型コロナ感染者の死亡者が含まれるのではないかということを暗示するものです。
>検査限定を方針とした新型コロナ対策および大規模接触削減対策とセットの外出自粛によって、医療アクセスへの制限が起こり、病院現場の機能不全はかろうじて避けられたものの、地域医療・救急医療体制の崩壊は実質起きていたと言えるかもしれません。超過死亡の多さを説明するには、そのほかの要因では考えにくいです。
現在では様々なCPR検査の改善や抗体検査との併用などが考えられています。
第二波に備えて、最初のやり方で問題のある部分は変えて行って欲しいものです。
「東京と大阪は医療崩壊したのか?」私にはわかりません。
少なくても、わが国の医療体制が崩れたとは考えたくありません。