掲示板

good bye! thumb shift keyboard

「おい、さくら、お前なにやってんだ?」
「おにーちゃん、キーパンチャーよ」
「寅よ、お前がいなくなってから、さくらは丸の内のオリエンタル電機でビジネスガールになってんだ」
「おぉ、そりゃ一度社長さんに挨拶にいかなきゃ」
「おにーちゃん、それは・・・」

みたいな話があったかどうかは分らないでござるが、ある時期まで、キーパンチや、タイプライター、キーボードで入力できる能力は他の事務と違ってちょっと上に見られていた時期があったようでござる

まあ、テレックスやデータ入力で紙テープやカードにパンチ穴あけていたパンチャーさんが活躍した時代の人はさすがに少ないのではないかと思うのでござるが、電算機などにデータを入力する仕事や、文書を打ち込む仕事をする人にとっては、商売道具の一つがキーボードであったようでござる

文字を入力する職場や、日本語ワードプロセッサーを利用する多くの企業などで導入されていたのが富士通の親指シフトキーボードで、求人には「親指シフトキーボードが使える方」と言う項目があった程でござる

通常のJISキーボードを使って親指シフトを実現させるエミュレータソフトもあったようでござるが、実際にはローマ字入力の方が圧倒的に多く、親指シフトは1%程度の利用者に留まってしまったようで、あまり話題に上ることもなく終焉を迎える事となったようでござる
https://ascii.jp/elem/000/001/607/1607447/

FACOM 603F磁気テープ装置、OASYS100および親指シフトキーボード試作機が、第二回情報処理技術遺産に認定
https://www.fujitsu.com/jp/about/plus/museum/products/heritage/certificate10.html
https://www.fujitsu.com/jp/about/plus/museum/products/computer/wordprocessor/keyboard.html

本当に「遺産」になってしまうのかも知れないでござる

一般社団法人 情報処理学会コンピュータ博物館
http://museum.ipsj.or.jp/index.html

こういう分野の技術の進歩は早いでござる
「昔ねえ、4Gってあったらしい」
「へえ、4Gって聞いた事無いし」
「データ容量ってギガとか単位で販売していたらしいな」
「ギガ?、それっておいしいの?」
「おじいちゃん、平成生まれだから今度話を聞いてみようっか」
「そういえば、おじいちゃん、マイネオバンク使ってたみたいよ」
「あれって社会科の教科書に載ってる、令和の下克上の一つだよね」
「タカラトミーが日産自動車を買収してトミカ日産になったのもあの頃だったしねえ」


4 件のコメント
1 - 4 / 4
8インチフロッピーディスクが何枚もの紙カードを代用するものって知っている人がどれだけいるでしょうか?

大学時代計算機センターは富士通の大型機が入っていたのですが、普通の学生が入れない部屋にそのパンチャーが転がっていたのを思い出します。
紙カードの方はマークシートの読み取りという形で現役でしたが、さすがに大学時代に紙カードや紙テープのお世話になった事はありません
※紙テープは中学生時代に使いました(笑)
懐かしいですね!
20代で和文タイプから始まり30代では机上でプログラムを書いてパンチ屋に入力を依頼してました。その頃に紙テープから8インチフロッピーディスクをメインの媒体として使うようになったのを思い出しました。
記憶媒体は、紙テープから大容量のSDカードに進化してきましたがキーボードは40年前とほとんど変化していないのには驚きです!
マイネ情報局
マイネ情報局さん・投稿者
Gマスター
pasorinさん
他の科学とかは過去の歴史を紐解く事から勉強が始まるのでしょうけど、さすがにコンピュータとか電算機などは、その辺りは一応ロマンスの世界なんでしょう
マイネ情報局
マイネ情報局さん・投稿者
Gマスター
T_yukiさん
紙テープの後で、カセットテープってのもありましたけど、どっちも普通の話に出て来ることはなくなってます
キーボードはそもそもが英文タイプライターの歴史が長いのでそうそう廃れることはないのでしょうけど、スマホは扱えるがPCは無理と言う世代も増えてきましたし、これから先はどうなるか分りません

昭和時代には電信テープが駄菓子屋でおもちゃとして売られていたようです
なんか色々解析されそうです
http://otakazoku.otaden.jp/e110416.html
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。