鈍感にもほどがある！

わたしの人生においてもう一人忘れないであろう女性のことについて語ろうと思う。
彼女とはあるグループに所属していたときにプライベートでよくカラオケにふたりで行っていた。
ただ、それだけの間柄なんだけども。

天使をイメージするときは彼女の顔が思い浮かぶ。

といっても一般的に見てもそんなに可愛いってほどでもなかったし、性格もやたら愚痴が多くナチュラルに人をイラつかせたりハラハラさせる才能の持ち主だった。

顔はそうだなあ…
似顔絵を描くとしたらこんな感じ？
ああ、そうｗ身元バレするくらいそっくりだｗ

でも、イメージするならこっちのほうでもある。

とにかく何事にも一生懸命でとても子どもが大好きで信頼できる女性であった。

まあ若い頃3年ほどの癌闘病生活の後亡くなったのだけれど…
基本人嫌いなわたしが信頼できるくらいなのだから通夜や葬式はそれはもう盛大だった。
会場に人が入り切らないほどだったからね。

本当に天使になっちゃったんだね。

彼女のカラオケの十八番は大塚愛のさくらんぼ

いやあ、とくに似ても上手くもなかったんだけども歌っているときの表情や仕草が可愛くてね。
よく歌ってほしいとリクエストしていたもんだ。

彼女が亡くなってからは誰かにリクエストすることはなくなった。
『彼女の曲』として秘めておこうと思ってね。
もちろん他の人にこちらからリクエストしないだけのことなんだけどね。

彼女との思い出の一つにこういうことがあった。
その日も同じようにカラオケに行ったんだけども
その日はいつもとは二つ違う点があった。

一つはいつもジャージかズボン姿の彼女がミニスカートを履いてきたこと
もう一つはその日は彼女の誕生日だったのでわたしが花束を用意していたこと
そのとき交わした会話も鮮明に覚えている。

「へえ、意外！こんなこと（花束）するんだ」
「そう、意外にもロマンチストだからね。それに今日は君の誕生日だからお姫様待遇」
「…今日だけ？」


画像はそのとき渡したものではなく彼女に合う花はなんだろうと考えて検索したら出てきたもの。

【エーデルワイス】
説明
『大切な思い出』『尊い思い出』『勇気』『忍耐』
エーデルワイスの花言葉は、花の可憐で潔い印象を持つものが多いですよね。特に「大切な思い出」という花言葉は、天使と登山家の叶わぬ恋のエピソードに由来しています。

登山家はある日、地上に舞い降りた天使に恋をしてしまいました。しかし、この恋が叶わないことに苦しみ、天に向かって「この苦しみから救ってほしい」とお願いをします。

すると天使がエーデルワイスの花を地上に残し、天に帰っていったというお話です。


…いやいや、これはなかなかどうしてピッタリですな(・∀・)

彼女が天に還って行ったあと
今でも年に一度か二度こんな気持ちよく晴れ渡った日に夢に舞い降りてきたり存在を強く思い出したりする。

それはとてもうれしいことだと思う。

今日もそうだったのでつい記してしまった。
そう、意外とロマンチストだからね。

「…今日だけ？」

あ…そういうことだったのか！
今気づいて額をペシンと叩いた。