iPhoneでデュアルSIM、どっちのSIMがどっちのAPNを使うか試した
もしかして、こんなこと常識、かも知れないけれど…?
今日iPhoneをいじくっていて、たまたま気付きました。
iPhoneXR以上では、物理SIMとeSIMのDSDVが使えます。1台で2つのSIMです。
ところが、APN構成プロファイルは、1つのiPhoneで1つしかインストールできません。
このAPN構成プロファイルは、両方のSIMに有効なのか、それとも片方だけに効くのか?(iPhone XS Max iOS13で確認)
結論から言うと
■【A】APN構成プロファイルの適用対象
・APN構成プロファイルは、片方のSIMにしか効きません!
・構成プロファイルをインストールした時点で、モバイルデータ通信に選択中のSIMにだけ設定されます。
・一度APN設定されたSIMは、後でモバイルデータ通信OFFにしてもAPNは有効なままです(プロファイル削除等しない限り)。
・もう片方のAPN設定されていない方のSIMは、再起動しても通信ON/OFF入れ替えても、APN構成プロファイルはずっと適用されません。
・片方にAPN構成プロファイルを適用すると、もう片方は同時に効かなくなります。常に1枚のSIMにしかAPN構成プロファイルは効きません。
※APN構成プロファイルインストール時の「スロット」単位で有効になるようです。同じスロットであれば中身のSIMを入れ替えてもAPN構成プロファイルの効果が続くようです。ヨッシーセブンさん、
John Smithhさんの実験より(2021/11/6追記)
更にわかった事
■【B】APNが採用される優先順位(間違っているかも?)※
1.設定アプリのAPN手入力の値が最も優先度が高い。
2.次にAPN構成プロファイルの値。APN手入力値が無い場合こちら。
3.次にキャリアバンドルのAPNの値。1、2の設定が無い場合こちら。
4.SIMに持っているAPN情報???←よくわかりません
という順番で有効になるようです。
(楽天やIIJmioのeSIMはキャリアバンドルも無いしAPN設定が無くても繋がりますのでSIMが情報を持ってるのですかね?)
※追記:SIM2Fly(AIS)の物理SIM・eSIMともに、他社APN構成プロファイルを入れても影響受けず繋がるとの情報を貰いました。
この規則性より優先する何かがありそう。
kc_iOS9.2.1さんとokitaomoteさんより。
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例えば
■【C】例
物理SIMがmineoで、eSIMにIIJmioの場合
➀モバイル通信をIIJmio eSIMに設定中、mineoのAPN構成プロファイルをインストールした場合、
・IIJmio eSIMのAPNがmineo.jpとなり通信できなくなる。
・mineoのAPNはキャリアバンドル値になってしまい通信できなくなる。
(dプランの場合sp-mode.net、aプランの場合au.au-net.ne.jp、sプランの場合jpspir)
②モバイル通信をmineo SIMに設定中、mineoのAPN構成プロファイルをインストールした場合、
・mineo SIMのAPNがmineo.jpになり通信可。
・IIJmio eSIMのAPNは元に戻り(iijmio.jp)通信可。
ではどうしたらよいのか
■【D】解決策
iPhoneでデュアルSIMでAPN構成プロファイルをインストールする時には、対象のSIMをモバイルデータ通信に設定してから、やりましょう。そうすると上手く行きます。
別のSIMにチェックが付いた状態でインストールすると通信できなくなります。(また何度でもインストールはやり直せますけどね)
上記は
設定>モバイル通信>モバイルデータ通信
で出ます。
今回、なぜわかったか、実験した事を書きます。
わたくしiPhone XS plusで、DSDV運用しています。iOS13.4.1
・主回線 OCN モバイル ONE (電話用)
・副回線 楽天UN-LIMIT(モバイル通信用)
に設定しています。
元々は、rakutenの契約無く、OCNだけでOCN APN構成プロファイルをいれていました。
昨夜、何気なくOCNのAPN構成プロファイルを一旦削除、再インストールしました。
インストール時のモバイルデータ回線は、楽天回線です。
今日、OCNのモバイルデータ通信に切り替えてみると、通信が繋がらなくなっていました。OCNのモバイル通信設定のまま、Wi-Fiで再度APN構成プロファイルを削除・再インストールすると、繋がりました。
「なぜだろう?」
元々、楽天モバイルのAPNの設定は、手入力で設定していました。(手入力しなくても繋がりますが)
設定アプリ>モバイル通信>副回線(楽天回線)>モバイルデータ通信ネットワーク
で下図左のように、APN「rakuten.jp」を登録済みだと、APN構成プロファイルをインストールしてもAPN設定が上書きされる事はありませんでした。
そのまま楽天UN-LIMITの通信が可能でした。
ですがOCNのSIMのAPN設定が外れて、楽天SIM側に設定されてしまったので、OCNの通信は出来なくなってしまいました。
ところが、APN「rakuten.jp」を削除して空白にし(下図左)、APN構成プロファイルをインストールすると、空白のはずのAPNが、「lte.ocn.ne.jp」に勝手に書き換えられていたのです!
試しに別のIIJmioのAPN構成プロファイルを入れてみると、「iijmio.jp」に勝手に書き換えられました。
これで楽天UN-LIMITの通信が出来なくなってしまいました。その上、OCNのSIMのAPN設定が外れて、楽天SIM側に設定されてしまったので、OCNの通信も両方とも出来なくなってしまいました。
これらを直すのに、(上と重複した事を書きます)
設定>モバイル通信>モバイルデータ通信
でAPNを設定するSIMにチェックを入れてから、APN構成プロファイルを再インストールしました。これだけで直りました。
上書きされたAPNの手入力欄もクリアされますよ。
もしSIM選択に失敗しても、何度でも再インストールができますよ。
※ちなみに、mineoなどMVNOのSIMではAPN手入力画面が出ませんが、これはSIMのPLMNに合致したキャリアバンドルが読み込まれて、そこにキャリアのAPNが書かれているからです。
例えばdocomo系のSIMならドコモのキャリアバンドルが読み込まれてspmodeに繋ぎに行く、au系のSIMならKDDIのキャリアバンドルが読み込まれてLTEnetに繋ぎに行く、という感じです。
その為、MVNOのAPNに繋ぐ為に、APN構成プロファイルを使ってAPNを上書きしているわけです。(これは元々有名な話で検索したら多数出て来ます)
IIJmioのeSIMやrakuten un limitのeSIMは、キャリアバンドルを使えませんが、SIM自体がAPNの情報を持っているんですかね?(よくわかりません)
それでも異なる事業者のSIM+eSIMで、VoLTE通話の同時待ち受けは可能なんですか?
えっ難しいですか?
ちょっと文章の上下を入れ替えてわかりやすくしてみました。
言いたかった事はこれだけです
「iPhoneでデュアルSIMでAPN構成プロファイルをインストールする時には、対象のSIMをモバイルデータ通信に設定してから、やりましょう。そうすると上手く行きます。」
>異なる事業者のSIM+eSIMで、VoLTE通話の同時待ち受け
もちろん可能ですよ。
そもそもAPN設定と、音声通話は関係無いです。
ネット通信だけが関係します。ネット通信も勿論どちらも使えますよ。
ただ、このような方式だと、APN自動設定のものだけでの組み合わせでないとき、データ通信SIMを切り替えるとAPN設定をし直す必要が出てくるということですね。
今まで以上に、プロファイルをオフラインでインストールできるmineoアプリの存在が強みになってきそうです。
従来の3G通話と違ってVo〝LTE〟が付くから、VoLTE通話にはA・D・S・RともAPNが必要なのかな?思ってました。
最近のiOSは「ファイル」アプリが標準で入っているので、そこに
「xxxx.mobileconfig」ファイルを入れておけば、オフラインで何度でもインストールできると思います。
PCでmobileconfigファイルをダウンロードして、メールに添付してiPhone
に送るなどすれば、ファイルに保存できるんじゃいかな。
ちょっとやってみます。
そうなんです。私も以前は標準メールアプリならプロファイルインストールできたのでやっていましたが、今はできないですよね。
先程やってみたけど、標準メールからインストールできませんでした。
標準ファイルアプリに置いてみたら、ダブルタップでインストールできました。
Gmailアプリのメール添付ファイルにして、ファイルアプリに入れました。
だからこそデータ通信指定のSIMを変更したときには、APN設定をし直す必要が出てしまうというように理解しました。
APN構成プロファイルは、ChromeなどSafari以外のブラウザでダウンロードしてファイルアプリに保存したらいいですね。
オフラインでファイルアプリのモバイルコンフィグファイルをダブルタップでインストールできました。
物理SIMとeSIMのDSDV使用時の問題点をありがとうございます。
今でも標準メールでプロファイルをインストールできると思いますよ。
画像は、今XRで試した例です。添付ファイルとして例の格安SIMとスマホ比較の管理人さんのプロファイルを付けました。
そのメールを開いてタップすると、「プロファイルがダウンロードされました」という表示が出ます。
続く
続き
設定のところに「プロファイルがダウンロードされました」という表示が出るのでそこをタップし、右上のインストールをタップしてインストールします。
一般のプロファイルのところに、格安SIMとスマホ比較の管理人さんのつくった楽天用のプロファイルが表示されました。
ほんとだ。今やってみたらできました。
さっきは何故かできなかったのですが、なんか私がミスってたんでしょうね。
よく考えたらSIMの個別識別をしているとは思えないので、iPhone全体で保存ですよね。
わからないのが、複数のeSIMを入れて、切り替えて使っている時には、eSIMごとに覚えているのかな?
eSIMもう一つ契約すればすぐにわかりますね。
1ドルのプリペイドeSIMでも契約してみようかな。
と思いましたが、iPhoneが各eSIMごとのAPNを保存して行ってきる気がしないので、SIMが持っている情報を毎回読んでつないでいるだけでしょうね。
AndroidでもeSIM対応端末がありますが、その場合の挙動はどうなるのですかね?
Android端末だと、一度入れたことのあるSIMに設定したAPNは、入れ替えてもあとからそのAPNが出てくるので、選択するだけですみますね。
SIM毎に設定ができるので、データ通信SIMの指定を変えても、APN設定はいじる必要はないです。
iPhoneのデュアルSIM版は、身近に持っている人がいるので、少しテストさせてもらおうかな?
> iPhoneが各eSIMごとのAPNを保存して行ってきる気がしない
物理simの手書き込みのAPNの場合、iPhoneはSIMごとにそのAPNを覚えていて、再度挿入した時には自動的に呼び出してくれます。
ななんと、物理SIMの手書きのAPNをSIMごとに覚えているのですね!
という事は設定中のeSIMも、削除するまでAPNを覚えているのでしょうかね。
APN構成プロファイルの場合だと、物理SIMを入れ替えても、設定クリアはされないですよね。
ただ今のところ、日本では、キャリアバンドルを読み込んでしまって繋がらなくなるMVNOのようなeSIMは無いので、問題は無いですが。
> APN構成プロファイルの場合だと、物理SIMを入れ替えても、設定クリアはされないですよね。
国内iPhoneに物理Simの場合には、APNプロファイルは一個だけしか登録出来ません。Sim入れ替え毎にAPNプロファイルは設定クリア/変更ですよね。
コメント欄に色々な情報があります。
https://xiaolongchakan.com/archives/iphone-xs-max-xr-香港版の物理デュアルsimデュアルスタンバイdsds.html/comment-page-2#comments
香港版と中国大陸版で動きが違ったり、XRとXSで違ったりと、はっきりしないのですが…
1つのAPN構成プロファイルを入れたままで、日本のMVNOと中国のキャリアが同時に使えましたよ、という話もあれば、
構成プロファイルを削除しないと、中国のキャリアは使えませんと主が書いていたりと、結構話が錯綜している感じがします。
プロファイルは上しか効かない、いや下だけと、人によってこれだけ違うのは、もしかしたら、今回私が試したように、インストール時に選ばれていたSIMスロットが構成プロファイルの適用対象になるのではないかと、当時からそうだったのではないかと勝手に思ったりしています。
機種によって違うとも書いているので、わかりませんが。
→この部分について、例えばmineoの物理的なSIMを使おうとして、データ通信の選択がeSIMになっていることに気が付かずプロファイルインストールしてしまったとして、データ通信のSIM選択をすれば、mineoの物理的なSIMでデータ通信できるようになるのではないでしょうか?
ちょっと質問の意味を読み違えていたらごめんなさい。
>データ通信のSIM選択をすれば、mineoの物理的なSIMで…
の「SIM選択」とは?
APN設定プロファイルをインストールした後に、モバイルデータ通信のSIMをeSIMからmineo物理SIMに変えるだけ、という意味ですか?
もしそうであれば、通信はできるようになりません。
APN構成プロファイルをインストールすると、1枚のSIMだけに設定が反映し、もう1枚のSIMのプロファイル設定は解除されてしまいます。
つまり、eSIMのAPNが(APN手入力無しの場合)mineo.jpに設定され、mineoSIMのAPNを解除してしまいます。
ですので、mineoの物理SIMのAPN設定が無くなる(キャリア設定に戻ってしまう)のでmineoのデータ通信は出来なくなります。
データ通信のSIM選択をmineoにチェックマークを入れた上で、mineoのAPN構成プロファイルを再度インストールすれば全て解決、通信できるようになります。
eSIMのAPNはmineoでなくなり、mineoSIMのAPNがmineoになり、両方のSIMが通信できるようになります。
MVNOのSIM (データ通信にはAPNプロファイル必須)を使用した後、APNプロファイルをそのまま残しておいても このSIM2Flyは国内/海外でデータ通信できてしまいます。(いつも、念のため利用するユーザーには「APNプロファイル削除」を薦めていますけど…) おそらくSIM2Flyのキャリアバンドル AIS 41.0 では {(APNプロファイルがあろうと無かろうと) 追加 APN を参照しない…}という設定が入っているのかなぁと考えています。
APNの優先順位という考え方は中々一筋縄ではいかない感じです。
そうですか。
SIM2Flyをデータ通信用に設定している状態で、MVNOのAPN構成プロファイルを「新たに上から」インストールしても、構成プロファイルよりキャリアバンドルの方が優先されますか?
もしそうだとしたら、ちょっと私の実験の思い違いですね。
楽天eSIMしかテストしていないので。
本文中に書いた文書の意味が、この説明のつもりでした。
「主副入れ替え」の意味が、データ通信用のSIMの選択を入れ替える、という意味でした。入れ替えてもAPN構成プロファイルの設定は適用されません。
>■結論から言うと
>・もう片方のSIMは、再起動しても主副入れ替えても、APN構成プロファイルは適用されません。
>SIM2Flyをデータ通信用に設定している状態で、MVNOのAPN構成プロファイルを「新たに上から」インストールしても…
正確に言うともう少し微妙で、
「国内で利用していたMVNOのAPN構成プロファイルをインストールしてある状態のまま、海外で使用する SIM2Fly SIMを挿入すると、MVNOのAPN構成プロファイルを削除しなくても SIM2Flyは正常にデータ通信できる…」という表現が正しいです。
そうですよね。その場合、APN構成プロファイルは、SIM2FlyのSIMに対して効力が全くありません。
SIM2Flyをモバイルデータ通信に設定した状態で、APN構成プロファイルをインストールすると効力を発揮します。
その場合、キャリアバンドルよりプロファイルの方が優先されるはずです。
それがこのスレッドの趣旨です。どういう条件で、APN構成プロファイルがどっちのSIMに効くかという事です。
面白そうなので、只今、その逆「SIM2Flyがデータ通信している状態で、後書き込みで OCNのAPNプロファイルを強引に (SIM2Flyに対して通常はあり得ない行為(笑)) 書込みしてみました。
結果、OCNのAPNプロファイルが存在しますが、SIM2Flyはその影響を受けずにしっかりデータ通信できています。OCNのAPNプロファイルは無視されているようです。
ええー本当ですか?
では楽天eSIMとは動きが異なりますね!
わー本文に書いた条件が変わってしまいました。
キャリアバンドルがあるか無いかで、動きが違うのですかね。
キャリアバンドルがあるという事なので、APN手書き入力はされていないですよね?
APN構成プロファイルをインストール後、SIM2Flyは再接続しに行きませんでしたか?
一度機内モードにして、再度SIM2Flyのデータ通信再開してみても、やはりちゃんと繋がりますか?
色々テスト依頼してすみません。
それからOCNの物理SIMがもし入っているなら、先ほどのAPN構成プロファイルインストール後に、OSNへの接続もそのままできますか?
>APN手書き入力はされていないですよね?
AIS 41.0 は手書込みは許可されていません。(書込み領域が表示されていません)
>一度機内モードにして…
はい、OFF/ON後も問題なく安定してデータ接続しています。
>それからOCNの物理SIMがもし入っているなら
ああああ、iPhone7なので、SIMは一つしか入りません(汗)
SIM2FlyはeSIMではなく物理SIMだったのですね。
でも、それにしてもAPN構成プロファイルが効かないとは!
それは初めて聞きました。
ちょっとググってみます。
やはキャリアバンドルによって、APNに対する挙動/制御/優先順位など、変わると考えるのが適当ではないでしょうか。