先人に学ぼう!(スペイン風邪の記録、無料公開中)
こんにちは。
朝のラジオでやってたいわゆるスペイン風邪(1918-1920年に世界的に起きたインフルエンザパンデミック)の記録(現在の厚生労働省の前身、衛生局がまとめた資料)、これ、非常に興味深い内容です。
なんと期間限定で全文公開されています。必読です!(記述が文語調・旧かなのため難解ではあるが)
さらっと読んだところ(概訳)、
一、注意喚起のため印刷物又は絵画の配布をせよ。
二、マスクの使用を奨励し、入手できない人には配付する方法を考え、患った人、或いは感染のおそれがある場所では必ず使え。
三、劇場、寄席、映画館、電車、バス等の客に対してはマスクを使用していない場合は入場・乗車を断れ。
四、流行地では多人数集まるな。
五、うがい、予防接種を奨励せよ。
六、頭痛発熱等あるときは必ず医師の診療を受けよ。
七、患者は隔離し外出するな。
とか、今とやっていること、対策、ほとんど同じなんですよ(一番がネットやテレビなど最新の広報に置き換わっただけですね)。ただ「手を洗え」ってのが出てこない。これは当時「飛沫感染」はわかっていてもあまり意識していなかったのかも??
他にも「学校工場の一時的閉鎖に関する各府県の状況」とか興味深い記述があります。
首都圏、大阪、京都、名古屋、福岡、北海道に罹患数が多いのも今と似ていますが、新潟や山形が突出して多いのは単に「日本海側が寒かった」からか??(その割に秋田は少ないんだけど) 今は岩手が頑張っていますね。
当時のポスターなんかも載っています。が、電車でマスクしないオヤジが乗っていて咳やくしゃみをしている「画」です、今と全く同じだよ、とほほ。
「流行性 感冒」
(ノースペースだと せいかん ではねられるらしく投稿できません・w)
https://www.heibonsha.co.jp/book/b161831.html
著作権切れてるのかしら?
自宅でゆっくり拝見します。
情報ありがとうございました。
おそらく、出版社の「好意」です(期間限定だから)。重版決定とあるので出来次第売ると思います、それまでは「これ読め!」ってところでしょうか。ありがたい話です。
日本における流行状況や予防法など100年前とほぼ同じという状況に驚きます。
>ハンケチも手拭もあてずに無遠慮に咳する人から遠ざかれ
とか書いてあります、昔もそういう人がいたんだろうなぁというよりは「今でもそういう輩がいる」ということにうんざりしますよね。
>家の内外を清潔に掃除し天気のときは戸障子を開け放て
なんてのは、換気に関する部分でしょうね。
この一文は重いです。
なお、歴史的にはこのスペイン風邪の流行(1918-1920)のあと、1923年に関東大震災が発生します。
https://king.mineo.jp/my/denjin/reports/69997
で、ここにつながります。
ちなみに関東大震災の死者は10万人とも14万人ともいわれていますが、スペイン風邪では日本国内だけで約39万人といわれています。
関東大震災が関東周辺だけであり、スペイン風邪は全国にわたっているからでしょうか。
情報のお知らせ、ありがとうございました。
>ノースペースだと せいかん ではねられるらしく投稿できません
ここ、笑いました。
正に昔の事例に学べと言う事ですねえ‼(^▽^)/
この対策をコロナウイルス感染が広がる前から実施されていれば
コロナ感染者が少しは減少したのに?
もっとも、スペイン風邪も本当の発生地はアメリカだったらしい
けど、アメリカは隠していまったそうです。今回はどうなるので
しょうか?
ちょっとびっくりしました。
歴史は繰り返すのか…
このスペイン風邪の前後の時系列は(ざっくりと日本に関して)、
1912 明治>大正改元
1914 第一次大戦勃発
1918 第一次大戦終結 スペイン風邪パンデミック 米騒動
1923 関東大震災
1926 大正>昭和改元
こんな感じですね。つまり戦争、スペイン風邪、震災、そして恐慌へと向かった時代です。
そもそも戦争によって世界的パンデミックが起きたという話もありますし、それによって兵士が不足して戦争終結になったという話もあるくらいです。
今は戦争こそ起きていませんが恐慌(大不況)は間違いなくやってくるでしょう(既に来ている?)。戦争も場合によっては起きるかもしれませんし、地震はいつ来てもおかしくないです。