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映画「アトミック・トレイン」のテーマについて

「アトミック・トレイン」 (アメリカ・パニック映画・1999年)

という映画をご存じですか?

日本でも何度かテレビ放映されたので、ご存じの方もいるでしょう。
知名度・評価ともに低く、いわゆる「B級映画」に分類されるものと思います。

今日はこの映画について語りますが、話の都合上どうしても
映画の結末について触れる必要(いわゆるネタバレ)があります。

ネタバレを避けたい方は、申し訳ありませんがここで読むのを中止してください。


(以下ネタバレのため改行を続けます)




















(改行終わり)

さて、この映画は題名の通り核爆弾を積み込んだ列車が暴走し
このままでは脱線・核爆発が起きてしまう!
阻止するために人々が立ち上がる・・・というあらすじのパニック映画です。

いきなりこの映画の結末を言います。

核爆発が起きて話は終わります。


・・・パニック映画というものは普通、ラストで間一髪破局を回避して
終わるのが普通です。それでこそカタルシス(爽快感)があるというものです。

ところがこの映画はその定石を完全に無視して破局エンド。
率直な感想として「ひどい!」としか思えませんし、
評価が低いのも当然かと思います。

ですがよく考えてみると、この結末には別の命題(テーマ)が
含まれていることに気付きます。それは

 「一部の人間の(それも悪意のない)愚かな行為により、
 人々の多大な労力が全てぶち壊しになる」

というものです。

(この映画の監督も、実はこれがテーマであると述べていたようですが
ソースが見つかりません)

この映画の中では、多くのパニック映画がそうであるように
爆発を阻止するために多くの人々が懸命な努力をします。

ところがその懸命な努力が、全く無関係の、それも悪意のない
愚か者の行為により邪魔をされ、ぶち壊しになってしまうのです。
それが繰り返された結果、映画のラストは阻止に失敗、核爆発です。


さて、今回なぜこの映画を話題にしたかというと
先月からずっと報道され続けている新型コロナウイルスです。

私は一連の騒ぎをずっと見てきて、この映画を
思い出してしまいました。

誰の、どの行為がそうであるかはあえて申しませんが

 「一部の人間の(それも悪意のない)愚かな行為により、
 人々の多大な労力が全てぶち壊しになる」

このテーマが胸に突き刺さります。

古今東西、繰り返されてきたことではありますが、
ここまで世の中進化しているのに、どうにかならないのでしょうか。この現状は。


2 件のコメント
1 - 2 / 2
映画「アトミック・トレイン」はよく知りません。
Nanase_Koshiro
Nanase_Koshiroさん・投稿者
ベテラン
やはり知名度の低さはどうにもなりませんね・・・

今起きている新型コロナの騒ぎをこの映画になぞらえて
共感を得ようとしたのですが、残念です。

もし何かの機会でこの映画を見ることがあれば、思い出してほしいです。
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