「正常性バイアス」の意味を知っていますか?
みなさん、こんにちは。
大規模災害の度に言われる「正常性バイアス」という言葉を知っていますか?
毎日、スマホやテレビから、事件、事故、地震、洪水の被害が伝えられますが、なんとなく「自分は大丈夫」な気がしませんか?
それが「正常性バイアス」です。
ナイフで無差別殺傷事件が起きても防刃ベストを買う一般人は増えません。
交通事故が怖いから車で外出しない、という人は、ほぼいません。
地震に備えて非常食や装備を整えようという気持ちは長続きしません。
洪水に備えて自宅近くのハザードマップを確認する人は少ないです。
だってそんな心配を毎日していたら不安でたまらないし、精神的に疲れてしまいます。
「正常性バイアス」は人間の心を守るために必要なのです。
しかし「正常性バイアス」は人間の安全に逆に作用することがあります。
災害時の避難行動です。
「以前の豪雨では大丈夫だったから」と避難せず被害に遭う人がいるのは、そのためです。
「周囲の人が避難していないから、避難しない」これは「多数派同調バイアス」と言います。
「周囲の人がスマホだからスマホに換える」「周囲の人がiphoneだからiphoneにする」身に覚えがある人も多いのでは?
関連する本を1冊紹介しておきます。
「人は皆、自分だけは死なない、と思っている」ー山村武彦著
災害時に人は何を考え、どう行動するのか?分析した名著です。
読んで知っておいたほうが良いと思います。
防災対策にとって最も難しいのは「人の心」なのかもしれません。
あなたは「正常性バイアス」という言葉を知っていますか?
「正常性バイアス」の意味を知っていますか?
51件の回答
「正常性バイアス」の意味を知っている。
55% 28件
「正常性バイアス」の意味を知らない。
45% 23件
13 件のコメント
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考えさせられます。
最近、これを痛切に体感しましたよ
つい先日の豪雨で、我が家の自宅地域も30年振りに避難勧告でました、、、、、が近所の人が誰も避難しない!!
マジか!?
うーん、、、じゃ、様子見るか
てなかんじで、一応準備はしたものの家に留まりました。
結局、避難せずに済みましたが、ホントのホントにヤバい時どうなるんだろう、と逆に不安になりましたよ
まさに正常性バイアスという奴の為にみなさん避難しなかったのか、、
いやはや、、
まぁ確かに自分が災害で死ぬとこなんて想像できんけどねww
今の現在の状況を過度に未来に投影してしまい正しく予測することができないという心の偏り
人間心理からして誰でも「自分だけは大丈夫」と考えるでしょうし、同じような事例は「車両の運転で『交差点では車両が居ない』と考えてしまう」事も言えると思います。なるべく「そうなるはずだ」と考えてしまうのは普段の習慣から来るものだと思いますね。
※私自身も自転車(ロードバイク)で走るときなどは「必ず交差点や見通し
の悪い区間は対向側に車両などが居るはずだ」と思って防衛運転します。
事故が起きてからでは遅いので。その程度のリスクマネージメントは
個人の判断だと思っています。
先日の災害でも被災地の若い人が正常性バイアスで「警報うるさすぎて笑えるwww」→しばらくして→「水がやばい!誰か助けて!このツイートをみた人、RTお願いします!」ってツイートして、いろいろな意味でRTされていました…。
笑えない…。
#画像は、マンガ版「日本沈没」
このアンケートは実体験に関係あります。
私は東日本大震災の3ヶ月後、2011年6月に、支援ボランティアとして宮城県で活動しました。
その時、津波に飲まれて生き残った人に話を聞きました。
「テレビと防災無線で津波が来るから逃げろと言っていたが避難しなかった」というのです。
「なぜですか?」と私が聞いたら、返ってきた答えは
「周囲の人が避難していなかったから大丈夫だと思った」でした。
まさに人の心に潜む「正常性バイアス」「多数派同調バイアス」の罠にかかって多くの人が命を落としたのです。
バイアスの罠にかかった人が死ぬと、その経験は、教訓として語り継がれません。災害の経験は風化し「大丈夫だろう」という楽観論が広がります。
「狼少年」の話を連想させます。
「狼が来るぞ」とスマホやテレビで脅してくる現代は、そういう状況になりやすいと思います。狼が実際に現れたらどう戦うか?どう逃げるか?考えておくべきですね。
火災とかでも、そういうパターンがあるみたいですね。
居酒屋で煙がモクモクしてるのに、みんな平気な顔をしていたり。
(料理が焦げたのかな?とか、本当にヤバければ店員か誰かが何か言うだろう、とか思ってしまいそう)
やはり東日本大震災でした。
釜石東中学校と鵜住居小学校での”率先避難”という教育の実践により、
無事に全校生徒が避難出来たというものでした。
巷に溢れる情報、TV(報道/ドキュメンタリー)から、
本質は何か?、自分が”常識”という名のマヤカシに毒されていないか?
という事を普段から考える事の大切さを感じた事を覚えています。
私はやみくもに避難を勧めていません。
避難途中に洪水に飲まれた事例もありますし。
ちなみに私は洪水の際、避難勧告でも避難指示でも、避難するつもりは、ありません。なぜなら自宅が川よりかなり高い位置にあるからです。当然ですが川より高い位置に水は流れません。ハザードマップ見て住む場所決めて良かった〜
地震時は、耐震性が不安なので最寄りの小学校に避難予定ですけど。
まずはハザードマップを見て、自宅の浸水リスクを考えましょう。
「川に近く、川より低い土地だ」というなら、早めに高い場所に避難しましょう。避難勧告や避難指示を待たず、早めに行動しましょう。
避難勧告や指示が「出なかった」「遅かった」というのはよくある話です。
実際、倉敷、真備地区の避難指示は、堤防決壊の4分前でした。
4分で間に合うわけねえ!
「川よりかなり高い土地だ」というのなら避難せず様子を見てもいいと思います。
災害時に「こうすべき」とか「マニュアル」とか「正解」はありません。
人それぞれ住んでる場所や高さなど事情が違うからです。
自分や家族の命を守る行動を他人任せにしないほうが良いと思います。
トッチンさん
〉〉火災とかでも、そういうパターンがあるみたいですね。
火災報知機が鳴ると「火事だ、逃げろ!」という人はほとんどいません。
「誤作動?」「イタズラ?」と考え、ほとんど何もしません。
ウチの会社の火災報知機もボロいので誤報が多く、まさに狼少年状態。
万一の時は、嫌いな上司置いて逃げます!
白波一人男さん、正しくは「津波てんでんこ」ですね。
「家族や他人に構わずバラバラに逃げろ」という津波から逃げる際の標語ですね。大半の人が意味を知らないし、「薄情」と感じる人もいるようです。
別なとこにも貼ったのですけど、こちらにも。
「人は皆、自分だけは死なないと思っている」
http://www.jichiro.gr.jp/jichiken_kako/report/rep_miyagi36/04/0405_jre/index.htm
「生死を分けた避難誘導アナウンス」
http://www.risktaisaku.com/articles/print/2425
「なぜ災害経験者ほど避難勧告を無視するのか」
https://www.google.co.jp/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/11902914/
効果的な避難誘導って、大変だー!って血相変えて大騒ぎしてしながら逃げ出すサクラを配置しておく事なのかなぁ…とか、ボンヤリと思ったりなんかしたのでした。
それよりは、地域の区長さんや、市長、消防庁員、駐在さんが言う「逃げてください」のほうが説得力があり、自分の事と捉えるのだそうです。
やっぱり、空調の効いた安全な建物内で責任を持たず発せられる言葉より、自分たちにより近く顔を知っている方達の言葉のほうが、「信頼」が上だという事は容易に想像がつきます。
今後、効果的な避難誘導をどうしたらよいか?においては、
対象者の「正常性バイアス」をどうやって崩すか?と似ていると思います。
もにゃぽんさんのおっしゃるように、サクラを用意するのも現場でできる一手だと思いますし、昔は炭鉱にカナリアを連れて行ったそうです。鈍感な人間が気づかない危険(有毒ガス)を、敏感なカナリアは真っ先に気づき、避難出来るという仕組みです。
もちろん人間がやるには、信頼できる人物がカナリア役をしなければなりません。
ハザードマップを見る以外に、住所や地名の「漢字」に着目するのもオススメ。
「水」「沢」「波」「浜」とか「さんずい」を含む漢字の土地は、昔から水害や津波があった事を示します。水とか海を連想させる地名は危険なエリアであることが多いです。
「福島第二原発」の住所は福島県双葉郡楢葉町波倉小浜作
「波」「浜」2つの漢字を含んでいます。
事故は第一で起こりましたが第二原発もかなり危険な状態だったようです。
考えさせられますね。