警戒すべきは債務の連鎖
現在の株式市場を揺らしているのは、表面化しているイラン情勢の不確実性でしょう。
しかし、その底流には、コロナ禍の低金利時代に積み上がった負債が、高金利という現実に直面する満期の壁という構造的な問題が横たわっています。
多くの投資家がホルムズ海峡の封鎖による原油価格の動向に一喜一憂していますが、真に警戒すべきは金融市場における信用収縮の拡大です。
巨額の借り換え需要が発生する中で、金融機関は新規融資を絞り始めています。
さらに負債管理取引の横行により、債権者間での損失の押し付け合いという、かつてのサブプライムローン問題にも似た不透明なリスクが台頭しています。
これは局所的なバブル崩壊に留まらず、アジア・ロシア危機の再来を想起させる世界的な連鎖を引き起こす可能性があります。
現在の相場は、わずか数パーセントの確率で戦争特需による名目上の株価上昇を含んではいるものの、その本質は極めて脆弱です。
シェルが得意とするシナリオプランニングに基づけば、今は持たざるリスクを恐れるよりも、資産を現金に替えて状況が確定するのを待つべき時期と考えます。
米欧と中国による経済の再ブロック化は加速しています。
戦時経済の色合いを強める中で、私たちは目先の乱高下に惑わされることなく、構造的なリスクから資産を守る行動を最優先すべきだと考えています。
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