海外のエコノミストに学ぶ
FRBの「裁量的リーダーシップ」と新時代の投資戦略
マレーシアのエコノミストから、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策運営に関する示唆に富む話を伺いました。その知見は鋭く、IMFやFRBにも知人がいるようでした。
2026年の今日、FRBが「データ依存」という従来の枠組みを脱し、「裁量的リーダーシップ」へ回帰しつつあるという点が特に印象的でした。以下、話の概要です。
かつてFRBは、雇用統計やCPIなどの「バックミラー」的指標に忠実に従い、フォワードガイダンスを通じて市場とのコミュニケーションを図ってきました。しかし、パンデミック後のインフレ予測の失敗は、こうした計量モデルの限界を露呈させました。
現在、FRBはAIによる生産性向上や地政学的な供給網分断といった「構造的変化」を前に、数学的正確さよりも、リーダーの「直感と確信」に基づく判断を優先しています。これは、中央銀行の透明性が低下する一方で、危機においては果断な行動を期待できる「諸刃の剣」なのです。
この話を踏まえ、投資家としての戦略も再考すべきです。
第一に、「指標」よりも「発言」を重視すべきです。
データそのものより、パウエル議長らがそれをどう解釈し、ナラティブを変化させるかに注目しなければなりません。
第二に、ポートフォリオの「デュレーション」を意識する必要があります。FRBは基本的に高金利を「信条」としているそうです。ゆえに、グロース株一辺倒は危険であり、配当が出るバリュー株や短期債を組み合わせ、金利リスクに備えるべきです。
第三に、「中央銀行の誤謬」に賭ける枠を小さく持つことが、2026年のサバイバル術です。
中央銀行の「信条」が現実から乖離し始めた際に利益が出るよう、逆張りのポジションを少額でも持つことが賢明です。
要するに、FRBの政策運営が「データ依存」から「裁量的リーダーシップ」へ移行する中で、市場は新たな不確実性に直面しています。
しかし、この変化を理解し、適応することで、むしろ機会と捉えることも可能です。
そのエコノミストの分析は、単なる経済論ではなく、現代の投資環境を生き抜くための実践的教訓に満ちておりました。データに踊らされることなく、構造的変化と政策当局の「信念」を深く読み解くことの重要性を、認識しました。


時期議長のウォシュレットいや、ウォーシュ氏の舵取りが、楽しみだよね。
しかし、アメリカの落陽は止められない。