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中華料理店がスクラップ業者に

最近の円安は、さまざまなところで意外な波及効果を生んでいますが、その中でも首をかしげたくなる話が、非鉄金属スクラップの業界で起きているそうです。

非鉄金属商社の社長が語ったところによると、中国系にとって今の円安は、日本のアルミスクラップや銅スクラップを「割安な宝の山」に変えてしまっているとのこと。
財務省の貿易統計を見ても、2025年の1~11月累計でアルミスクラップの輸出量はすでに40万トンを超え、前年を上回るペースです。

驚くべきは、その買い手の大半が中国系事業者だということ。非鉄商社社長は、日本で回収して海外で売りさばけば儲かるとの噂が広がり、中華料理屋から転じた事業者もいると言っています。
ラーメン屋や中華料理店が、夜の片付け後に近所のスクラップ回収に手を出し始めたという話は、耳にします。が、それが今や本格的な輸出ビジネスにまで発展しているとは。厨房で鉄鍋を磨いていた人が、アルミの山をコンテナに詰めているのです。

もちろん、明確な経済合理性があります。円安が進むと、日本国内のスクラップ価格は相対的に安くなり、中国の精錬所では高値で売れるため、差額がそのまま利益になる。しかも中国の需要は依然として旺盛で、電気自動車や再生可能エネルギー関連の金属需要が急増しているため、アルミや銅のスクラップ需要は旺盛です。

その結果、国内のスクラップ事業者は中国系業者との争奪戦でことごとく買い負けているケースが増えているそうです。現金で即決、大量買い、輸出手続きの迅速さ……。日本の中小業者が太刀打ちしにくい条件が揃っているのでしょう。

廃材が宝の山になるのは結構ですが、その宝をほぼ独占的に海外に流出させてしまうのは、国内産業としては少し複雑な気持ちになります。

円安がもたらした光景です。中華料理屋出身の輸出王が業界の主役になりつつあるようです。


2 件のコメント
1 - 2 / 2
金に連れて銀も高騰とか。
乱高下して、どうしょうもないと言われていた銅はどうか。
sawa875
初心者マークsawa875さん・投稿者
マスター

>> parlng さん

これは秀逸なだじゃれですね。
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