日銀の「隠れQT」と市場への影響
株式市場がボラタイルな動きを見せています。
この底流には、日本銀行が、実質的量的引き締め(QT)を強め始めたことが、影響を与えている可能性があります。
2025年7月3日の日本経済新聞の記事によると、日銀は7月から市場参加者に貸し出していた国債を要望に応じて買い取らせる「隠れQT」を開始し、最大1兆5000億円もの資金を市中から吸収しているとのことです。
これは、通常のQTとは別に流動性を引き締める動きであり、長期金利に上昇圧力をかけ、ひいては株式市場にも影響を及ぼす可能性があります。
5月時点では日銀が長期金利抑制に動けば株式市場にプラスと見ていたものの、現実の動きは逆方向へと進んでいます。日銀の総資産は5月の前年比27兆円減から、6月には36兆円減と縮小が加速しており、この流動性の引き締めが債券市場だけでなく、株式市場にも波及する可能性があります。
過去13年間のデータを見ても、
日銀の総資産と日経平均株価は密接に連動
してきた経緯があるからです。
この動きは、帰属家賃を除いたインフレ率が4%台にある状況において、中央銀行がインフレ抑制に動くという当然の判断とも言えます。
投資家にとっては、今後の市場の動向を慎重に見極める必要があります。
この状況下での投資戦略については、別稿で。
3 件のコメント
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。


利益を還元して欲しいですね
>> 金の微糖 さん
そういえばETFも徐々に売却していますね。売却益は国庫納付金?という名目で国に吸い上げられます。>> sawa875 さん
ETFの売却は来年からで、売却する信託会社の入札してるというタイトルでした。売却期間は100年とか、他の記事では200年とか出てました。そんな長期間かけて売却するなん売却する気あるのかな?と思うから記事の内容は読んでないです(笑)