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国勢調査で消えた項目

今年の国勢調査は簡易調査となり、大規模調査に比べて回答数が減るため、回答は簡単でした。

今回も「住宅の床面積」の項目はありませんでした。とても残念に思います。20年の大規模調査から、「住宅の床面積」が「記入者の負担軽減を図るため」調査項目から削除されてしまいました。

私たちは日々の暮らしのほとんどを家の中で過ごします。その家の広さ、つまり床面積は、家族構成、ライフスタイル、そして経済状況までもが映し出される、いわば暮らしの縮図のようなものでしょう。

同じ家という括りであっても、一人暮らしのコンパクトなアパートと、子育て世代の広い一戸建てでは、その生活の質も、そこで営まれる物語も全く異なります。

コロナ禍を経て、家で過ごす時間の価値が見直されました。テレワークの環境、子どもの学習スペース、家族それぞれのプライベートな空間の確保など、床面積が持つ意味合いは以前にも増して重要になっているようにおもえます。

それが今後とも調査項目から省かれることで、現代日本の住環境がどのように変化しているのか、その実態を把握する上での貴重な情報が抜け落ちてしまうのではないかと懸念します。

国勢調査は、単なる数字の羅列ではありません。そこには、私たちの未来を形作るための大切なヒントが隠されています。

「住宅の床面積」という項目が持つ意味合いの大きさを考えると、社会の多様な現実を正確に捉えることの難しさと、それでもなお、その細部を追い求めることの重要性を改めて感じさせられます。

次の大規模調査の年には、再び私たちの暮らしの輪郭が、より鮮明に描き出される調査項目になることを期待しています。


2 件のコメント
1 - 2 / 2
なるほど今回は簡易調査だったのですね、どおりで早かった

スマホで済むのはありがたい。
sawa875
初心者マークsawa875さん・投稿者
マスター

>> パルディン さん

5分くらいでしたね
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