灰汁巻き(あくまき)を作りました
鹿児島の伝統的な菓子灰汁巻きをつくりました。
簡単に言えば灰汁に漬けたもち米を竹の皮で包んで茹でて作る郷土菓子です。
灰汁や竹の皮には抗菌作用があり腹持ちも良く保存食として重宝します。
関ヶ原の戦いの時島津義弘公が陣中食として携行したのが始まりともいわれています。
今は旧暦の子供の日に作るのが習慣となっています。
旧暦と言っても単に1ヶ月遅らせただけ(6月5日)のなんちゃって旧暦です。
わらび餅に似た独特の感触が思い出されて作ってみました。
今回新たに購入したものです。
〇(左上)もち米1.4kg入り
1500円
近くのスーパーで購入
〇(右上)草木灰100g入り
160円
Amazonで購入
〇(下)竹の皮7枚
330円
Amazonで購入
ざるの中に布巾を敷き灰を入れ湯でドリップします。
漉した灰の上澄みにもち米を入れ一晩漬けます。
初めての事なので取り敢えず3合分作ることにしました。
同時に竹の皮を水に漬けて柔らかくします
ここからは翌日の作業です。
竹の皮の幅が狭かったので2枚使います。
上にある丸まった皮を広げて上からかぶせます。
形を整えて下の方にある竹の皮を細く裂いて作った紐で縛ります。
こんな感じで3本出来上がりました。
これを大きめのホーロー鍋に入れて約3時間煮ます。
出来上がりました。
皮を外して中身を確認。
米の粒々感がなくなり柔らかい餅状になっています。
子供のころ食べてたものはもっと色が濃かったような気がしますが初めての事だしまぁ良しとしよう。
包丁だとくっついてうまく切れませんのでタコ糸で巻いて両端を引っ張って切ります。
きな粉や黒砂糖を粉にしたものをまぶして食べます。
今回はきな粉で頂きました(冒頭の画像)。
懐かしい味で美味しかったです。
6 件のコメント
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灰汁がもち米を柔らかくするのでしょうね。
>これを大きめのホーロー鍋に入れて約3時間煮ます。
黒い液体は何でしょうか。黒蜜というものなのでしょうか。それとも黒砂糖を溶かしたものですか。
時間をかければ簡単にできそうに見えますが、作るためのノウハウがいりそうな気がしますが、さて。
>> sawa875 さん
>黒い液体は何でしょうか。黒蜜というものなのでしょうか。鍋に入れるのは水と少量の灰汁だけですので当初は略透明です。
煮る(加熱)ことによってもち米や灰汁の成分が化学反応を起こして変色するものと愚考します。
ちょっと検索しましたがこれを「褐変現象」というらしいです。
今回のあく巻きでの現象に当てはまるかは分かりませんが、、、
https://www.syero-chem.com/entry/2018/05/28/183352
何グラムの灰で何リットルの灰汁を作ればいいのかの情報が見当たりませんでした。
これは出来合いの灰汁が販売されていてこれ利用している人が多いからだと思います
ph12が良いという情報もありましたが普通の家庭でphを測れる器具や試薬がある訳もなくやくにたたない情報でした。
この辺りが経験を積むことでノウハウになっていくのだと思います。
>> そらむ さん
米の粒がなくなり正にもちッとした感じになりますね。この感触がたまりません。
コメントありがとうございました。
>漉した灰の上澄み
これを再利用して煮るのですね。それが、もち米と反応を起こしてくろくなると。面白い現象ですね。
寒い冬に試してみます。ただ、もち米が買えるかが問題ですね。
>> sawa875 さん
是非挑戦してください。私は
面倒臭さ>懐かしさ
で残りのもち米は普通の中華ちまきにします。
再度のコメントありがとうございました。