私たちの年金の設計図はあるのか
年金の話は、よく分からないと感じ、つい思考を止めてしまっていないでしょうか。そして同時に、私たちの将来は大丈夫なのという漠然とした不安を抱えているはずです。
年金の法律が変わり、基礎年金が底上げされますといったニュースが流れました。少し安心できる話かと思いきや、専門家からは根本的な問題だらけだと厳しい声が上がっています。
なぜ、私たちのための制度なのに、これほど分かりにくく、不信感が募るのでしょうか。それは、今の改革にいくつかの不備があるからです。
一つ目は、そもそも説明が分かりにくいことです。国は年金制度を丈夫な土台(基礎年金)の上に、しっかりした2階部分(厚生年金)がのった家ですと説明します。しかし、専門家は、説明が違いますと指摘します。
さらに、マクロ経済スライドが、ずっと前からうまく作動していないのに、その不備をきちんと認めず、総括しないまま弥縫策を講じるだけです。
二つ目は、貯金を切り崩しますという言葉の裏側です。今回の改革では、分かりやすく言えば将来のために貯めていた厚生年金の積立金という貯金の一部を使って、みんながもらう基礎年金を助けますと説明しています。
しかし、その実態は、将来の現役世代がもらうはずだった2階部分の年金を削り、その分を今の土台の補強に回すというものです。
つまり貯金を使うというより将来世代の給付を前借りするに近いのです。言葉のイメージと実態が違うため、私たちの積立金が勝手に使われることになるのです。
三つ目は、本当にすべき痛い話を避けていることです。年金制度を長持ちさせるには、本当はもっと根本的な修正が必要です。
例えば、保険料を納める期間を少し延ばしたり、みんなで保険料を少しだけ多く負担したり、年金をもらい始める年齢を柔軟に考えたりすることです。
しかし、そうした痛みを伴う話は、国民に嫌われるのを恐れて、政治家は決して口にしようとしません。その代わりに、厚生年金加入者にだけ負担を押し付けるような、不公平で場当たり的な方法を選んでいるのです。
そして最大の問題は、この修正にかかる費用の話が全くされていないことです。今回の改革には、毎年数兆円もの費用が新たに必要になります。そのお金をどこから持ってくるのか。増税するのか、他の公共サービスを削るのか。その説明がないままみんなが得をしますと言われても、疑問に思えます。
結局、一番足りないのは、この先、私たちの老後の安心を、どんな材料で、どうやって頑丈なものにしていくのかという、未来に向けた本当の設計図です。
私たちが政治に求めるべきは、耳障りのいい甘い言葉や、一時しのぎの安心感ではありません。たとえ耳が痛くても、未来に向けた誠実な設計図を示してくれることです。
分かりにくいからと諦めるのではなく、私たち自身がちゃんと説明して、ー未来の設計図を見せてと声を上げ続けること。それこそが、本当に信頼できる年金改革を実現させるための、最も確実な第一歩でしょう。


「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」 ?
https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/179166/
タンス預金が一番良いかもしれませんね。
>> 熊猫大王 さん
難しいことではありますが…>> クリームメロンソーダ さん
相続税課税強化がその一例かも…。タンス預金も把握されます。支給額を勝手に減額したり、介護などの社会保険料をガッポリ天引きしたり、やりたい放題。
>> parlng さん
かつて100年安心年金という制度を構築したらしいのですが、どうなったのか質問したいです極楽浄土への推進を政策とする政治はどうでしょうか ?
でも、本当にそれで良いのかな ?
・・・ 記事と読者コメントを読み比べて、自分の将来計画を選びましょう。
◎ 寝たきり老人には「生きる価値がない」のか…xx党の公約「延命治療の全額自己負担化」に現場医師が伝えたいこと
”・・・ その公約はホームページで読むことができる。
正確を期すため長いが該当部分の全文を供覧しよう。
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「多くの国民が望んでいない終末期における過度な延命治療を見直す」 ・・・”
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcc4f2e58e4ca72d110e6e3a065f2079748b1bbc
https://president.jp/articles/-/98455
” PLAN75
夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。 ・・・・・・”
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8S24VFT/
>> 熊猫大王 さん
みたことはありませんが、概要はネットで知りました。なかなかのあらすじのようですね。