イタリアの福祉制度は日本より優れているか
先の投稿で、某氏の反論がありました。その中で
https://king.mineo.jp/my/4081a3e9a32c9379/reports/313156/comments/6520424
イタリアの福祉制度は日本より優れているという趣旨の発言がありましたので、某氏の全くの誤解だということを述べておきます。なお、>ボロ儲けしてるビジネス経営者などというのは何ら根拠のない事実無根な憶測にすぎません。
イタリアの福祉制度が日本よりも優れていると一概には言えない、という点について説明します。
確かにイタリアは、国民保健サービス(SSN)による国民皆保険制度や、近年導入された全国統一の最低所得保障制度「市民の所得(RdC)」など、充実した側面も持ち合わせています。障害のある子どもが重度であっても通常の学校へ通うことを原則とする教育方針なども、特筆すべき点です。
しかし、その一方で、イタリアの福祉制度には以下のような特徴や課題も存在し、これらを総合的に見ると日本より優れていると断言することは難しいと考えられます。
まず、家族への非常に高い依存度があります。
イタリアの福祉制度はコーポラティズム保守主義レジームモデルに分類され、家族の役割に極めて大きく依存しているという特徴があります。
特に高齢者介護においては、公的なサービスが不足しているため、約95%が在宅介護であり、その主な担い手は家族です。これは、家族が介護の大部分を担うことを前提としたシステムであり、特に介護が必要な高齢者と同居する家族、中でも女性に大きな負担がかかる可能性があります。
公的なサービスによる支援を重視する視点から見れば、この点は課題となりえます。
公的サービスの相対的な不足と非営立組織への依存もあげられます。
家族への依存度が高いということは、裏を返せば、公的な社会サービスが十分に整備されていない分野があることを意味します。
ボランティア団体やNPOがサービス提供の重要な役割を担うことも多く、公的部門のカバー範囲に限界がある可能性が指摘されます。
これにより、家族による介護が困難な場合や、特定のニーズを持つ人々が適切な支援を受けにくい状況が生じることも考えられます。
全国統一的な制度の歴史的な遅れがあります。
イタリアでは、全国統一的な公的扶助制度が長らく存在せず、市民の所得(RdC)が導入されたのは2019年と、比較的最近のことです。
これは、日本のように比較的早期から全国的な生活保護制度などを整備してきた国々と比較すると、基礎的なセーフティネットの確立において歴史的な遅れがあったと言えるでしょう。
労働市場との関連性においては、介護サービスの分野などで、比較的安価な労働力としての移民女性に依存している側面も指摘されており、これは労働条件や権利保護といった観点から議論の対象となることもあります。
結論として、イタリアの福祉制度は、その文化的・歴史的背景から家族の絆を重視するという独自の特性を持ちますが、その分、公的サービスの網羅性や普遍性、あるいは社会全体での負担の分担という点においては、課題を抱えている側面もあるのです。
どの国の福祉制度もそれぞれの特性と課題を持っており、単純に優劣を比較することは困難です。


それはあなたのしていること。私に対するまったくでたらめなことを汚い言葉で書いています。
しかも、私の説明に対してきちんと答えていない。論点をすり替えて、別の説明に終始しています。
また、
>イタリアの「暮らしの豊かさ」
などと抽象的な言葉で逃げています。
>あなたが、どんなに自公カルト政権与党の新自由主義「自己責任」カルト政策を「護持」するために、いろいろ「理論」をこねくり回して
政権政策を賛美するメッセージは一切書いていないので、あなたの悪意ある決めつけです。
カルト政権、カルト政策とは何をさしてカルトというのですか。
説明もなく全く根拠のないあなたの勝手な決めつけで、おとしめて他の人に誤解を招いています。