前回（1970年）の万博の思い出

今地元で万国博覧会が開催されているが全く興味ない。

前回の万博の時は学生で京都に旅行に来たは良いが所持金が少なくなりバイトを探すことにした。
アルバイト情報誌を購入して衣食住付きの住み込みの仕事をすることになった。

茨木か高槻か忘れたがその辺りの小さな工務店で仕事内容は万博のパビリオンの屋根葺きであった。
外国のパビリオンではなく国内企業の小さな建物で（当時開発されて間もない）金属製の折板で葺いていた。
仕事は親方がボルトを締め終わる頃を見計らって60x500cm位の部材をその横に置いていくことであった。
7月の熱い頃であったが暑さは苦にはならなかった。

親方は穏やかな人であったがおかみさんは洗濯をしていると水を節約しろとか時間を短縮しろとか何かにつけ口煩かった。
もっと居てくれと乞われたが当初の約束通り10日で辞めた。

その後又京都に行き京都の大学の学生寮にトラベラーとして泊まり祇園祭の巡行など見物して帰った。

当時の学生の間では万博は70年安保改定を国民の目から背けさせるイベントという位置付けであったがルンプロを自認していた私にはどうでも良いことだった。
紅旗征戎吾がことにあらずなどと気取って日和っていた。

この短い夏の体験は20年後一人で家を建てた時大いに役立った。