エムットポイント登場でPontaはどうなる
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、2026年度後半にデジタルバンクの開業と並行して、新たな独自ポイントプログラム「エムットポイント」を創設します。
注目されるのは、基本的な還元率7%、最大20%という高い還元率と、国内外のVisa加盟店で利用可能という汎用性の高さです。
これは、三井住友銀行がTポイントを統合しVポイントとして展開している状況を強く意識した、顧客囲い込みに向けた明確な攻勢と見受けられます。
しかし、この「エムットポイント」の登場は、これまでMUFGが注力してきた共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」との関係性をどうするのか、と疑問を感じさせます。
MUFGは、三菱UFJ銀行の口座とPontaを連携させ、Pontaポイントを貯めやすくしたり、Pontaポイントを取引に応じて付与したりするなど、Pontaとの協業を進めてきました。
新たに自社独自の「エムットポイント」を立ち上げるということは、これまでのPontaを通じた顧客へのメリット提供の軸足を、今後は自社ブランドのポイントへと移していくことかもしれません。
もし、エムットポイントが提供する還元率や使い勝手がPontaを大きく上回るものであれば、既存のMUFGユーザーはエムットポイントへの移行を促される可能性が高いでしょう。
一方で、Pontaを主軸に貯めているユーザーにとっては、MUFGとの取引で得られるポイントがPontaではなくエムットポイントになることで、ポイント分散による利便性の低下を感じるでしょう。
MUFGとしては、自社ポイントによる顧客データの直接的な収集や、より柔軟なプロモーション展開が可能になるというメリットがありますが、ユーザーから見れば「これまでPontaを貯めていたのに、これからは別のポイントになるのか」と戸惑うことになります。
将来、エムットポイントとPontaの相互交換や、特定の取引ではPontaが付与されるといった併用策が検討される可能性もあります。
しかし、ユーザーが「どのポイントを貯めるか」という選択を迫られる状況になれば、利便性の高い共通ポイントか、より高還元率な独自ポイントか、という比較をすることになります。
今回のMUFGの戦略は、若年層の獲得と資産形成層へのアプローチを強化するための一手であり、特に高い還元率で新規顧客を呼び込みたいという意図が感じられます。
Pontaとの関係がどうなるのかは、今は未定です。利便性を重視するユーザーにとっては、ポイントの選択がより複雑になる時代が来るのです。


>> parlng さん
ご指摘の件は大いに賛同します。証券会社のネーミングも同じ。長くて覚えにくいです。
三菱ufjモルガンスタンレー、三菱e?証券会社、三菱ニコス等々…長くて覚えにくい社名、名前ばかりです。
あの人達は消費者のことを全く考えず自分の都合を優先する人達ですね。
エムット⇔Olive
pontaポイント⇔Vポイント
という構図で見ています。OliveではVポイントとVポイント残高(Vポイントpay残高)というふたつのポイントサービスがいまだに残存しています。pontaポイントとエムットポイントも、リクルート/ロイヤリティマーケティングとMUFGの綱の引き合いになるんじゃないかなあ
MUFGは、auじぶん銀行をauに譲渡して若年層向け金融事業が空席になってしまったので、ウェルスナビ、コインプラス、バンドルカードあたりを巻き込んで、そういう動きになるのは理解できるけど…auPAYで袂を分かったばかりなのに、経済圏を意識するばかりに連携連携でこのあたりはドコモかしこも迷走しているイメージ
>> gavotte@新型NISAウイルス さん
ああ!さりげなくだじゃれを。センスが良すぎて好きです…こういうの。
>> sawa875 さん
余計な事ながら、三菱e?証券会社→三菱UFJeスマート証券
と長ったらしく馴染み難く覚え難い名前です。
>> parlng さん
UFJをとればいいのにと思います。東京の名前はとったのに。