自動車もいずれ中国が制覇か・・
中国の自動車産業に関する講演会を聞きました。
中国の自動車産業の優位性のひとつに、ハードとソフトの設計干渉を最小限に抑えるデカップリング設計にいち早く転換したことがあげられるそうです。
トヨタのPHVにはエンジンのトルク出力に応じて駆動と発電のモーターが一体に作動するTHSというシステムがあります。しかし、この一体化構造でデカップリング設計への対応が制約されるのだそうです。
例えば、駆動モーターのみで走行するときに、回転速度が上昇すると発電モーターの許容回転速度をオーバーするため、駆動モーターの回転速度を抑制する必要があるそうです。
この結果、駆動モーター単独走行時の高速性能が制限されるそうです。
しかし、BYDのPHV、DM-I5.0は、モーター、バッテリー、エンジンが相互干渉しないデカップリング設計を採用し、基幹技術の改良も柔軟に可能だとか。
これがBYDが優位にある理由だそうです。
かつて戦艦やまとの主砲は、射撃盤という計算機と測距儀が連動して制御されていたそうです。
その結果、測距儀と連動していない状態では、主砲は発射できないよう設計されていました。
THSの設計思想と同じなのかなと思えます。
家電が中国にとって代わられて久しいですが、自動車もいずれ中国製が日本を席巻する日もそう遠くなさそうに思えてきました。
6 件のコメント
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。


技術的な難しいことはよくわかりませんが、単純にスマホとEV車が共通のOS搭載で、すごいなと思いました
中華メーカーの開発は欧米から連れてきた技術者で急速に作られたものです。
販売台数のほとんどが中華内での販売。輸出は少ない。
自分はトヨタばかり買っていましたが、それでもリコールまでではないにしろ、何度か問題があって無償で修理してもらったことがあります。
安いとはいえ、しっかりサポートをしてもらえないようでは、特に車は怖くて買えませんね。
理由は、韓国製は耐久性に劣る、そして、その修理のための部品が入手できない。保守部品の考えがない様です。
同様の事が中華にも言えます。
一時は韓国製のバスが売れていましたが、結局尻すぼみ。
理由は単純で故障率が高く、整備できる工場が限定されてしまう、なおかつ交換部品も高いといったアフターサービスの悪さを改善できなかったことです。
ということは中国製のEV車にも言えることです。
故障や不具合が起きた場合のアフターサービスはどうなのかという点を、事前に準備しておかないと売れないでしょうね。
ましてや中国製のバッテリーの爆発、火災対策はどうなのかも、日本国内の安全基準を満たしているのか疑問です。
国交省の大臣が草加ですから推して知るべしですけどね。
東南アジアでかつて日本製のバイクがほとんど占めていましたが、そこへ中国製の安いバイクが入ってきてシェアを奪われましたが、結局日本製のバイクに回帰しているそうです。
理由は単純で、故障したら修理、整備できるところがないため、安く買えてもランニングコストが高くなってしまうと気づいたからです。