値段が上がると予想するから(原因)、値段が上がる(結果)*
* 「進次郎構文」
小泉進次郎(発言 参照)
https://ja.wikipedia.org/wiki/小泉進次郎
予想はうそよ(2023年9月)
https://media.monex.co.jp/articles/-/22882
『「予想はうそよ」などという回文で、人々の予想は的中しないものと揶揄されたりもします。が、当たるかどうかが問題なのではなく、予想の変動自体が人々のインフレマインド、いわば体温を示す重要な指標です。特にインフレの見通し判断が分かれる中で、日銀のスタンスを占うためにも、一層注視したいと思います。』
※ 同テーマで、3つ(以上)の記事があるので、以下に示します
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「<高止まる米5年後の予想インフレ率>」
コラム:短期間で収束しない高インフレ、市場に予期せぬ影響も(2023年2月)
https://jp.reuters.com/article/world/-idUSKBN2UJ071/
「<上がっている日本のインフレマインド>
日本はどうか。昨年12月の日銀の「生活意識に関するアンケート調査」によれば、個人が予想する1年後のインフレ率は平均で9.7%となった。同時期の米国の個人のインフレ率予想をはるかに上回る。5年後の予想も7.5%と高水準だ。」
「過去とは異なるレベルのインフレがそれだけ長く続いた場合、人々の物価上昇率の“常識”をも変化させうる。そうなると、過去のような0.5%程度というインフレ水準に戻るには、相当時間がかかるかもしれない。」
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コラム:日米逆転した個人のインフレ予想、「新しいノルム」誕生か(2023年9月)
https://jp.reuters.com/markets/treasury/AYMJFCGLWZI4HBW7X2KHHKANJI-2023-09-26/
『<上がっている日本のインフレマインド>
これに関連して、興味深いデータがある。直近の日銀の「生活意識アンケート調査」では、物価が上昇すると回答した人に対して、そう考える理由も聞いている。
最も多い回答は「最近物価が上がっているから」というものだ。やはり、多くの人々が足元の物価上昇が来年もそのまま続くと考えていることになる。
問題は、その次に多い回答である。35%の人が「物価は上がるものだから」と回答しているのである。どのような属性の人がこのように回答しているのか、過去デフレ時代はどうだったのか等がわからないため、数字の解釈はまだ難しい。
しかし、今後この回答が増えると厄介だ。かつて日本では、物価は下がるものだという「デフレ・ノルム」が生まれてしまったが、今度は、物価は上昇するものだ、という「新しいノルム」が生まれつつあるという可能性も排除できない。』
「物価は上がるものだから」(理由)、物価は上がる が「新しいノルム」
(物価は下がるものだから、物価が下がる が「デフレ・ノルム」)
デフレ(・ノルム)が、30年間 続いたとすると、「新しいノルム」(インフレ・ノルム)が、30年間 続いてしまう「可能性」も ある(ありうる)
(参考)
1からわかる!インフレ・デフレ そもそもなに?この先どうなる?(2024年)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji152/
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高いインフレ予想がもたらす物価のパラダイムシフト(2025年3月)
https://www.pictet.co.jp/investment-information/market/deep-insight/20250306.html
「日本の個人の予想と高い相関があるのは、生鮮食品以外の食品や家具・家事用品等、生活に密着している品目である。」
「これまで殆ど値上がりしなかった身近な品目(例えば卵など)が突然値上がりしたことがサプライズを引き起こした。これを見た人々は、目にした品目のみならず、全体に物価が上昇していると感じた可能性がある。
だとすると、現在問題となっているコメ等の値上がりも、当面、人々のインフレ予想全体を押し上げることになりそうだ。」
コメの値上がり自体も、コメの値上がり予想によって「自己実現」してしまった面も ありそうです
※ コメは上がるものだから(原因)、コメが上がる(結果)




