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バンテリンドームの改修は本当にホームラン増につながるのか?

中日ドラゴンズとナゴヤドームが発表した「ホームランウイング」(仮称)の新設が話題となっています。長らく「本塁打が出にくい球場」として知られてきたバンテリンドームナゴヤが、外野を縮小し、観客席を新設することで本塁打増を狙うというもの。しかし、果たしてこれが本当にチームの攻撃力向上につながるのでしょうか?


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バンテリンドームの「投手天国」イメージ

バンテリンドームは、球場の広さに加え、気圧の関係や空調の影響で打球が伸びにくいとされてきました。特に、ナゴヤドーム時代から中距離打者が多い中日の打線にとって、本塁打を量産するのは至難の業でした。これにより、チームの得点力不足が長年の課題となっていました。

過去には、広島のマツダスタジアムのように、球場の広さや外野フェンスの高さがチームの打撃スタイルに影響を与え、戦略が左右された例もあります。


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本当に本塁打は増えるのか?

今回の改修では、右中間・左中間のフェンスまでの距離が約6m短縮され、外野フェンスの高さも1.2m低くなるため、打球がスタンドインしやすくなるのは確かです。しかし、単純に「本塁打が増える=チームの得点力向上」とは限りません。

本塁打が増えても、相手チームの打者にも恩恵があるため、単純に「攻撃力アップ」とは言えないのです。むしろ、相手打者のパワーに押される可能性すら考えられます。

また、中日の現有戦力は本塁打よりも機動力や小技を生かした野球を得意とする選手が多く、改修が本当にプラスに働くのかは未知数です。


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観客席の増設はプラス要素

一方で、テラス席の新設は観戦環境の向上につながるでしょう。特に、グラウンドに近い視点で試合を楽しめる「アリーナシート」の導入は、ファンにとって魅力的な要素となりそうです。メジャーリーグでも、こうしたファンサービスの強化は観客動員数の増加に寄与しており、球団の経営面ではプラスに働く可能性があります。


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総評:改革のカギはチームの戦い方次第

バンテリンドームの改修は、確かに本塁打の増加に影響を与える可能性があります。しかし、それがチームの勝利に直結するかどうかは、今後の戦い方次第です。

球場の環境が変わることで、チームの戦略や選手の育成方針にも変化が求められるでしょう。果たして中日は、この変化をプラスに変えることができるのか。2026年シーズンの幕開けが、今から楽しみです。


6 件のコメント
1 - 6 / 6
海岸にあって広すぎると言われた福岡ドームやマリンスタジアムは、既に同様の対策が行われていますね。

広島カープはかつて狭すぎて箱庭球場と呼ばれた旧市民球場から現在の広いズムスタに移る際に、ドラフトの指名から育成まで含めてやり方を変えました。
それで新球場対応ができた・・ので広い球場に適したチーム編成となったはずだったのに、ズムスタでは強いが同じく広いバンテリンではめっぽう弱い奇妙なチームになりました。
広さだけ見るとバンテリンとズムスタは似ているのになぜなんでしょうね?(応援団の違いという話もありますが)
結局、結果が出てみないとよくわかりませんね。
STうち
初心者マークSTうちさん・投稿者
マスター
確かに、広島はズムスタへの移行時にチーム編成を適応させたのに、バンテリンでは苦戦するのは興味深いですね。
単純に球場の広さだけではなく、フェンスの高さや風の影響、人工芝と天然芝の違い、マウンドの固さといった要素が絡んでいるのかもしれません。

ズムスタは外野が広いものの、フェンスが低く、打球がスタンドに届きやすい球場です。一方、バンテリンはフェンスが高く、人工芝なので打球の伸びやバウンドの違いも影響しそうです。
応援団の雰囲気も確かにあるでしょうが、球場ごとの微妙な条件の違いが結果に表れているのかもしれませんね。

野球はデータを見ても必ずしも理論通りにはならないところが面白いですね。

>> STうち さん

ホームランが出るかどうかは一つの結果論ではありますが、チーム編成上も大きな課題となります。
外野が広い場合は外野手の守備範囲が広くないとないとチームにとってそこが守備の大きな穴となります。

現在NPBで標準よりも狭いと言われている球場は、東京ドーム、明治神宮、横浜スタジアム、阪神甲子園の4球場で全てセ・リーグ、セ・リーグの中だけで見るとズムスタとバンテリンドーム以外の球場は全て標準よりも狭いという奇妙な事態となっています。
チーム同士の戦いである以上対戦相手とは同一の条件で戦っているのでそこは割り切るとしても、外野の奥行きが平気で6m前後も違ってしまうと、全体的に選手の質も変化してきそうな気はします。
STうち
初心者マークSTうちさん・投稿者
マスター

>> ダータンスヒルビリー さん

確かに、球場の広さや形状が選手のパフォーマンスに影響を与えるのは興味深い点ですね。外野手の守備範囲や守備力が試合に大きく影響する場合がありますし、特に狭い球場では打撃と守備のバランスが大きく変わることもあります。

球場ごとに違った特徴があると、対戦チームごとの戦い方にも影響が出て、選手や監督の戦術に工夫が求められますよね。セ・リーグの球場が狭いことが続くのは確かに珍しいですし、その影響がチーム編成にも現れていると思います。チームごとの戦力や守備体制に変化がある可能性も大きいですね。
パークファクターというのは野球観戦における醍醐味の1つだと思います。
私は巨人ファンですが、東京ドームもヒッターズパークとして偏った球場。
この特性に合わせた野球、という観点で見ると面白い。

中日はどうでしょうね。
パークファクターそのものより、その特性に合わせたチーム編成が重要になると思う。
中日が本塁打増となる球場に合わせた編成に出来ているのか?
という部分がカギでしょうかね。

個人的には中田翔の浮沈がチームの浮沈に大きく影響しそうなことと、ビシエドの見切りが1年早かったように思ってます。
この球場の計画を考えると。
(あと、高橋周平の復活もちょっと期待)
STうち
初心者マークSTうちさん・投稿者
マスター
バンテリンドームは投手有利な球場とされてきましたが、フェンスの距離短縮と高さ変更によって、本塁打が出やすくなる可能性が指摘されています。ただし、単にホームランが増えれば攻撃力向上とはならず、相手チームにも影響があるため、戦術の適応が重要になるとの意見が多いですね。

特に、ズムスタ(広島)のように球場の特性に合わせたチーム作りが求められる点や、東京ドームのような「ヒッターズパーク」化の可能性についても言及されています。
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