大正琴 増幅器を付けてみた
大正琴の弱点の一つは音が小さいことである。
4本の弦を同時に弾いても4畳半の部屋で聞くのに良いほどの音量である。
この意味でも大正琴は日本的な楽器といえる。
音を大きくする方法を考えた。
手っ取り早いのは楽器の前にマイクロフォンを立てることだがマイクは結構な値段がする。
私のモットーはもう何度か書いたが「〇〇を作れ、且つ安価に」であるから600円程の楽器にその何倍もするマイクを買うことはできない。
よく考えたら100均に恰好のものがあった。
けたたましい音で鳴る防犯ブザーである。
あれはピエゾ素子というもので圧力をかけると電気信号に代える性質がある。
ブザーの場合電気信号を音に代えるスピーカーの役割をしているがスピーカーとマイクは出口と入り口が違うだけで基本的には同じ構造をしている。
で、100均に買いに行こうとしたが我が家には既にあった。
猫除け用の超音波発生装置である(下図左側)。
中を開けると直径35mmのピエゾ素子が見える(下図右側)。
下図は取り出したピエゾ素子である。
弦の音を拾いやすい場所は駒の横であったのでそこに仮付けした。
恒久的に使うのであれば楽器の内部の同じ場所に貼り付ければ良い。
アンプに繋いで弾いてみた(別の楽器に替えた)。
左側にあるアンプのボリュームを最小~最大~最小に
回してみた。
なお前回の動画は最小音(楽器の地の音)の状態で演奏したものである。
もう一つはエレキギターと同じピックアップを取り付ける方法である。
実は今回購入の中にそのものずばりのピックアップ付きの大正琴があった(購入時には本体から外して箱の中に収めてあったので気付かなかった)。
取り付けたら下図のようになる。
アンプに繋いで弾いてみた。
これも同様に左側にあるアンプのボリュームを最小~最大~最小に回してみた。
今回は小型の中華アンプを使用したので音の大きさの差が際立つまでに至らなかったがギターアンプを使いエフェクターやシンセサイザーを通せば面白い音が出せそうだ。






