掲示板

🔥地獄の門🔥トルクメニスタン🇹🇲を旅行

IMG_3628.jpeg

中央アジアの全体主義国家「トルクメニスタン」に行ってきました。一般には「地獄の門」が観光地として有名ですね。
紀元前5000年からの古い歴史を持ち、交通の要衝でしたがロシアの配下に入ってソ連に属していました。その後独立して永世中立国家になっています。5つの州で構成され全部の州のマークが国旗にも記されています。

日本国民はビザが必要で、観光なら旅行会社、商用なら取引先から招待状が必要です。今回はグループ旅行で招待状を手配しました。

IMG_3045.jpeg

深夜、首都のアシガバートに到着。入管に招待状を出して到着ビザ発行ののち、ホテルに向かいます。街中の至る所がイルミネーションされており綺麗です。ここはテーマパークか!というくらい。

IMG_3050.jpeg

昼まで仮眠するホテルはBagt Kosgi。上の宇宙船みたいな構造物がすごいですが、そこは結婚式場だそうです。客室は1F。わりと高級な作りでバスタブあり。
無線LANもありますが、トルクメニスタン国内は爆速なものの国外アクセスは劇遅。Gmailはなかなか読めません。X (Twitter), Facebookなどは遮断されています。VPNも封じられているようです。
そう、ここは全体主義国家でいろいろ規制があるのです。

携帯各社の国際ローミングも対応サービスはなんとdocomoの「海外そのままギガ」のみ。わたしはirumo契約して臨みました。ahamo, au系、Softbank系はデータ通信非対応です。通話、SMSはできます。(au系は通話もダメ)
irumoのローミングは3G接続のためこれまた遅いです。エリアも制限があり、ホテル客室内は弱いです。窓側に端末を置いてやっと使えます。

IMG_3080.jpeg

昼はバーベキュー料理。牛、鶏、羊の焼き物が出ました。少し強めの塩胡椒で肉の旨みを強く感じます。うまい!! 少し脂っこいですが素晴らしい料理でした。イスラム教徒が多いため豚肉料理はありません。

食後にスーパーで買い出しののち、幹線道路を北に飛ばしてカラクム砂漠の真ん中を目指します。最初は快適な道路も段々と穴ボコが目立つようになります。現地ドライバーは器用に穴を避ける運転を披露。時々左車線で逆走するなど (本来は右側走行)、「いい意味でルールに寛容」な社会と分かります。(でもスピード違反はところどころの検問でチェックしてる)

IMG_3271.jpeg

夕方に地獄の門があるダルヴァサに到着。煌々と燃えるクレーターを臨めました。
夕食も肉料理。骨付き鶏、じゃがいも、にんじんを煮込んだもの。これも美味。特に味の染みた野菜が素晴らしいです。

IMG_3368.jpeg

食後はまた地獄の門を鑑賞。丘に登って眺めると全景が分かります。
夜は観光客に用意されているゲル (放牧民が使うテント風建物) に宿泊しました。

IMG_3535.jpeg

2日目は早朝に地獄の門を見学してからアシガバートに帰還。午後は市内観光です。イルミネーションがないと、白と金を基調とした落ち着いた街並みが際立ちます。建物の屋根は緑か赤。
中央アジア最大のモスクは壮大な装飾がされています。長い年月を経た高い文明を感じさせます。隣に先代の大統領のお墓がありました。
他にも、カーペット博物館、馬術場 (中央アジアで優勝した馬がいます!)、昔ながらの市場、観覧車、独立記念公園、永世中立記念モニュメントなどを回りました。

IMG_3827.jpeg

3日目は東に5時間ドライブしてマレ州のメルブ遺跡巡り。昔の王朝です。日干しレンガ製でボロボロだったのが修復されてかつての栄華が蘇っています。もちろん世界遺産。
しかし、レンガが完全に崩壊して単なる丘になっている箇所もいくつかありました……。
2時間ほど観光してアシガバートに帰還。往復9時間ドライブはきついですが、必見の遺跡でした。

IMG_3309.jpeg

トルクメニスタンは長い歴史を持つため観光資源も多数あります。全体主義国家なので水道は無料。ガソリンは飲み水より安い。成人したら土地がもらえます。義務教育は12年と福祉が厚い傾向です。このため治安が良く、国民の人柄も温厚。
ビザ取得が難易度高いため行きにくいですが、機会があれば行ってみてください。巷では「中央アジアの北朝鮮」と言う人もいますが、個人的にはそうは思いませんでした。むしろ中国が近い感じではないかと。
なお、ネットは劇遅 (無線LANも携帯電話ともに) なのでデジタルデトックスするつもりでいきましょう。

写真は地獄の門近くにあるガス田。天然ガスを抜き取って地獄の門を消火・閉鎖する計画だそうです

(追記) フォトグラフィーテーマ「トルクメニスタン🇹🇲の旅2024」もどうぞ
https://king.mineo.jp/photographies/2481


17 件のコメント
1 - 17 / 17
貴重な旅行記、ありがとうございます。興味深く読ませて頂きました。
地獄の門は、閉鎖になるようなので、今回の旅は特に貴重なものになりますね。現地で見ると、きっとスケールに圧倒されそうな気がします。

なお、
|携帯各社の国際ローミング
この場合は、
 X (Twitter), Facebookなどは遮断
はないですよね。

>> ひみつ77@👈👉ご安全に! さん

はい、国際ローミングではTwitter, Facebookも使えます。この辺は中国と同じですね。
異国のレポート、ありがとうございます!
地獄の門、圧巻ですね〜!

> 5つの州で構成され全部の州のマークが国旗にも記されています

1個目の画像(地図)の各州の真ん中あたりに六角形のマークがありますが、これが州のマークなんですよね?

それとは別に、各州から離れた場所に書かれた長方形の織物のようなモザイクのような図柄はなんなのでしょうか?

image_fx__(23).jpg

資源大国の現代とシルクロードを想わせる古の記憶を呼び起こさせるような写真の数々。
殺伐とした現代社会から離れて、古の歴史に思いを馳せるのには良い旅ですね。

素敵な写真を閲覧して、ちょっぴりですけど旅を疑似体験できました。
ありがとうございます。(●´ω`●)

>> トッチン@寝不足 さん

トップの写真はカーペット博物館のものです。つまり、各地で織られるカーペットの基本的な模様です。もちろん、これらに当てはまらないモチーフの模様もたくさんあります。

>> ゆりこネット@万博20回超 さん

ありがとうございます〜。
織物みたいなもの…って形容しましたが、カーペットだったんですね!

日本の畳も掘り下げると文化的な行事と関わっていたりしますので、トルクメニスタンのカーペットも土地ごとの風俗、冠婚葬祭、家柄、きっと様々な文化と結びついているんでしょうね。

IMG_3889.jpeg

>> 弱酸性ぷーちん@ブタノアブラスキー さん

トルクメニスタンは本当に肉が美味しいです。他の店で鶏肉グリルをいただきましたが、これも直火焼きで香ばしいものでした。

IMG_3618.jpeg

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

カーペット博物館も歴史と文化を感じるものばかりでした。入ってすぐ、左手にあるのは世界最大のカーペットだそうです。繋いでない1枚物。色は木などの植物から抽出した染料とのこと。
さいきんほとんどにほんにいないような... きのせいか!?!?
ものすごく、興味深く拝読、拝見しました。
素晴らしい構成と文章に本当に吸い込まれましたよ~
(どっかの誰か→わたし、、、と大違いの旅行記です。尊敬の眼差し~~~)
ホテルもユニークな建造物で立派ですね。
地獄の門はもちろん、美味しそうなお料理、博物館などのお写真など、楽しませて頂きました。ありがとうございます

どういった航空会社、経由などで行かれたかも興味があります。にひw

>> Kazuo Kubota さん

今週は帰国してます。来週はまたいない気がします
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー

It's fascinating and just bizarre. 人権無視はあって、人殺*はするだろうけど、組織的にこのグループの人達を追い出すなり消滅させるとかはやってきてないんですよね? 国民は可哀想だけれども、メタンガスの排出量意外に特に触れられることもなさそう。

コロナ感染は一切報告がないそうです。

>> ゆりこネット@万博20回超 さん

よく撮れてますね。
壁紙にしたいくらい肉の照りが素晴らしいです♡

>> 弱酸性ぷーちん@ブタノアブラスキー さん

iPhone 16Proのカメラ性能さまさまです。もちろん構図や光線の方向など工夫していますよ。
トルクメニスタン旅行の記事や写真素晴らしいですね。(^^)
特にホテルの建物が個性的で凄いなと思いました。

>> Kanon好き さん

アシガバート市内はどの建物も白いです。アクセントに金色と緑が使えます。おそらく歴代大統領の趣味です。
宇宙船みたいなホテル軒結婚式場は初見でびっくりし、ガイドさんが "Your hotel." と紹介したのにさらに驚き。「ここに泊まるんか!!」と沸き立ちました。八角形の図形は国章にも使われていますが、道路の柵などあらゆるとこらにかたどられていますよ。
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。