熱中症に注意

今年のゴールデンウィークは、30℃近くまで気温が上がる所もあるそうです。
皆さん、熱中症対策はしていますか？

熱中症は、暑熱順化する前が最もなりやすいです。暑熱順化は個人差がありますが、数日〜2週間程度かかります。
ゴールデンウィークでは暑熱順化も難しいでしょうから、万全な体制で外出する事が、望ましいですね。
間違っても寝不足や空腹、水分不足などの状態では、炎天下に出たりしないでくださいね！

僕自身は軽めの熱中症しか、かかったことないですが…過去に、ビクビク痙攣するレベルの熱中症にかかった人を救護した経験あるので語ります…皆さんの参考になれば、幸いです。

暑いといえば暑いが、そこまで猛暑でもない…そんな夏の日。

「あー！手からハッカーが、離れない！」

男は、そう叫んだ。僕らは彼の元へ駆け寄った。

「手が…！手が…！」

『Mさん…！？それ、熱痙攣だよ！熱中症になってるんだよ！』

無理やり、彼の指をほぐしてハッカーを手放させる。その間にもどんどん症状は悪化。

「ああああああああ！！」

（ハァ…やっぱり、こうなったよ…！！）

お金が貯まると、海外（東南アジア方面?）へ…数ヶ月にわたり旅して、お金が尽きると帰国。
そんな、Mという世捨て人のような男が現場にやって来た。

前日に帰国したばかり…とか言っていた。
所持金は乏しく（約3000円）、スマホは海外で盗まれて持っておらず、寝不足&空腹…という、最悪のコンディションで、ノコノコ現場にやって来ていた。

Mは、休憩でもスポーツドリンクを飲まず、ウォータークーラーの水を飲んでいた。
（現場の熱中症対策で、自販機のポカリ50円なのに…）

そして昼も、食欲（+お金）がないと言って、食べようしなかった。

『いや、食べないと危ないから！熱中症になるよ！500円くらい僕が出すから行こうよ！』

と言って、現場の近くのサイゼに半ば無理やり連れてった…のだが、1/3くらいしか食べずにフォークを置きやがった。（さんざん貧しい国を旅してたヤツが、こんな事する?って、少し腹立った）

そして午後の作業が始まって約30分で、発症。前述の通りである…

設備スリーブ…壁梁スリーブを取り付けてて、発症。

ちなみにハッカーというのは、

こういうのじゃなく、

こういう工具。

熱痙攣で、このハッカーを握った手が自由に動かなくなってた。

その後、僕らは3人でMを詰め所まで運び、冷房の風が最も当たる場所にベンチ置いて、服をなるべく脱がせて冷やした。

この時点でも、どんどん痙攣は酷くなる。話を聞いたゼネコンの現場所長がやって来た。

『所長！今すぐ病院にお願いします！』

と、しつこく言ったのだが…

「うーん、もうちょっと様子見よ？」

ってグズついてた。（どこかの増税メガネにそっくりな顔で、対応の遅さもそっくりな? 現場所長だった…）

（ハァ！？💢この様子を見て！？マジで言ってんのか！？）

『じゃあ、せめてOS-1は持ってきて下さいよ！』

キレ気味に、僕はそう言い放った。

（万が一、Mが○んでも現場所長の責任だな…）

幸いにも、OS-1を飲んだMはだんだん症状が落ち着いてきた。

いや、OS-1ってのは本当に凄い。あれは熱中症にかかっている人が飲むと美味しく感じ、なってない人が飲むと不味いらしい。

結局、Mは夕方まで詰め所で安静にしてもらったので、翌日から普通に働けるくらい回復した。

しかし…あの時、周りに人が居ないとか、対処が遅かったりしたら、取り返しのつかない事になっていたかもしれない…

…という、9.7割は実話でした。

皆さん！くれぐれも熱中症を舐めないでください。暑熱順化してない身体で、無理しないでください。

暑熱順化できていないなら対策グッズは必須ですよー！
楽しいGWを過ごせるよう、熱中症にはご注意を…！！