どうせ行くなら楽しもう！

河﨑秋子さん、直木賞受賞おめでとうございます！
（前作からファンになりました。書名は伏せておきます・・・）
きっぷ撮影の背景にさせていただきます。

さて、苫小牧で販売されていた中古車を引き取る目的で苫小牧までお出かけ。
でも・・・、普通に行ったらつまんないなぁと思いつつ・・・。
それに、この時期はお得なきっぷもなく・・・。

特急を使って行っても１万円くらいだし・・・。
あっそうだ、ＪＲ北海道でなんかやっていたっけ！

映画「ゴールデンカムイ」とタイアップしたキャンペーンをやっているので、これを楽しむしかない！って思い・・・。

遠回りで行ってみようと、１枚目の写真の経路で行きました。
最短距離で行くと３３０ｋｍくらいですが、きっぷの
「根室、釧網、石北、宗谷、函館、室蘭」経由だと
おおよそ６００ｋｍ。ざっと倍の距離を移動することにしました。

早朝の出発です。
左の特急に乗っていくと、苫小牧にはお昼前にはついちゃうんです。
でも私は右側の網走行き、普通列車で大回りをするのでした。

川湯温泉駅を出発した時に撮影した車窓です。

後方に映っているのはアトサヌプリ。
アイヌ語を直訳すると「裸の山」。
日本語では「硫黄山」と呼ばれています。
もともと釧網本線は硫黄の搬出のために作られた歴史があります。
硫黄が大量にあるので、植物も育ちません。
近くによると硫黄臭もすごいんです。
でも、そのおかげで硫黄泉が楽しめる川湯温泉もあります。

車窓を撮るのが好きですが、車両の外の気温、ちょっと想像できるような感じ。

そこで、今春、消えてしまうもの２つ。

まず１つ目は、キハ４０。
鉄道を知らない方は、キハ、モハ、サハってなんなんだ！って感じかもしれませんね。
簡単に言うと、全道を駆け巡り、乗客を運び続けてくれた車両が引退を迎えた、という感じです。

私が乗車した網走発遠軽行きの列車にも、このキハ４０に乗れると思っていらっしゃった方もいました。
あいにく、この日は特急列車の車両に不具合があり、キハ４０が特急の代わりで走ってしまったため、キハ１５０がその代わりになりました。

なお、４６５８Ｄ（網走発遠軽行）と４６２２D（遠軽発旭川行）は同じ車両で運行されます。
遠軽駅で全員降ろされ、改めて乗車するという運用をしています。

この駅も来春なくなります。

写真で分かるように、（雪原ですが）広大は畑が広がっています。
農家さんが点在しているだけで、１日の利用者数も１人程度。
通学生もおらず、廃止しても影響がないとのことで廃止になるようです。

駅として維持するための費用（降雪地域ではホームが使えるように除雪し続けなければなりません・・・、利用客がいなくても）もかかりやむを得ません。

ということで、なんやかんや言いながら、トリマして、市町村ごとにタウンＷｉ-Ｆｉのチェックインポイントをゲットし、電波状況の悪いところではスマホを機内モードにして本を読みつつ、苫小牧に到着しました。

個人的には、岩見沢～追分が未乗車だったのでその達成感もありました。
乗車列車はちょうど高校生の帰宅時間で、にぎやかでしたよ。
友達の席についたとたん、「屁」をする高校生がいて
（マナーとかはとりあえず横に置きますが）
微笑ましいし、コロナ禍では考えにくい状況でもあるのかなと思います。

苫小牧には２１時過ぎに着きました。ざっと１４時間半くらいですかね・・・。
宿泊予約したホテルへ向かいます。

あえて、駅から遠い安いホテルにして、ｍｉｎｅｏさんぽやトリマの歩数稼ぎもしました。
ちなみに楽天トラベルで予約したので、決済用の現金のみを設定し、他は期間限定ポイントで支払いました。
困ったことが１つ、ホテル近くにコンビニがなく買い物が大変だったこと。
いつもより余計に歩数が増えました。

そして中古車の引き取り先の最寄り駅、苫小牧のお隣、青葉駅まで向かいます。

ここからまた徒歩でお店まで向かいます。

引き取ったはいいのですが、３週間野ざらし、エンジンをかけなかったことでバッテリーがすっかりバテてました・・・。
エンジンオイル、バッテリー交換を最寄りのガソリンスタンドでお願いし、その後釧路まで自走で帰ってきました。

鉄道も楽しめ、キャンペーンに応募できて、用事も済ませることができ、一挙三方得です。

人生、楽しみ方は人それぞれですね。
こうやって鉄道と触れ合い、車窓の風景をただただ見ていると
こういう「何もない時間」が必要なんだなぁってつくづく感じるのです。
自分がどうあるべきか、人と比較しなくてもいい、自分と向き合える、「何もない時間」って私は好きです。