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最近のネット・アプリ広告に物申す!

先日、マイネ王のスタッフブログに、ネット広告に関する記事が掲載されました。

フワッ…と出現する広告が最悪すぎるので、無理やり良いとこ探しをする
https://king.mineo.jp/magazines/special/669

執筆者は社領エミさんで、スマートフォン向けのバナー広告が、(現状でもタップのミスを狙うなどかなり凶悪な配置ですが)もし更に酷い配置になったら嫌だなあということを述べつつ、タイトルの通り、現状の配置を無理やり褒めるというものです。

その記事で、僕はコメントをしました。

>ユーザー体験の低下にしかならない追跡広告や全画面広告は断固反対です。しかも、広告も通信量にしっかり計上されますから、通信量を気にするユーザーにとっても邪魔でしかありません。

今のところ、広告の表示にかかる通信費を、広告主や、広告代理店が、閲覧者の代わりに負担するシステムが確立されていないため、閲覧者はどうしても広告表示分の通信費まで負担させられてしまいます。

僕のコメントの少し後に、あきララさんが的を射たコメントをされました。

>広告ってのは普通、
>・知名度や認知度を上げる
>・親近感や好感度、満足度を上げる
>・使ったり買ったりしてもらう
>が目的なのに、
>わざわざ苛つかせて好感度上げるどころかむしろ嫌われるような仕組みにしてるって…

コメントを見て、本当にその通りだと思いました。
そして、僕はあきララさんへの返信も込めて、更にコメントをしました。

>最近の広告は、サイト運営者やアプリ開発者の金稼ぎの道具に成り下がっている印象を受けます。
>特にスマホアプリに関しては、ユーザーの迷惑など顧みず、頻繁に広告を表示するものが増えてうんざりしています。

App StoreやGoogle Playから、ミニゲームやクイズなどのの無料アプリを色々ダウンロードしてプレイしてみるとわかりますが、ゲームオーバー時や不正解時にいきなり全画面広告を出してくるものがあります(左上か右上のバツ印で消すもの)。
中には、正解発表のときに、動画広告を見ないと正解が見られないものもあります。
他にも、バナー広告やネイティブ広告(ステージ・問題選択の画面で、選択肢の中に広告リンクを溶け込ませるもの)の類もありますが、これはまだ許せます。
ただ、全画面広告や動画広告のように、ユーザーの操作を妨害してまで広告を見せようとするのはいけません。

>大量に広告を出してしまってユーザーから嫌われるようでは、広告元の会社が損害を受ける可能性もあります。

>ただの「金稼ぎの道具」で片付けてはいけません。ユーザーにも広告元にも迷惑にならないような広告配置を心掛けてほしいものです。

上記のあきララさんのコメントのように、本来、広告というものは、閲覧者に好かれる(そして広告の商品を閲覧者に買ってもらう)ことが目的です。
しかし、サイト運営者やアプリ開発者が利益を求めるあまり、広告配置を悪くしてしまうことで、広告が嫌われる(あるいは何らかの手段でブロックされる)ようでは、広告の商品を買ってもらえなくなりますし、広告元の企業が利益を上げられずに損をしてしまいます。場合によっては、広告元の企業そのもののイメージダウンにも繋がりかねません。

さらに、広告をブロックしてくれる拡張機能やアプリが出てくるようになったのも、おそらくは目障りな広告を大量に配置するサイト運営者やアプリ開発者のせいではないかと思います。
もし彼らが最初から節度ある広告配置を心がけてくれていれば、広告ブロック拡張機能・アプリが出回ることはなかったでしょう。

もしかしたら、広告を導入を考えているサイト運営者やアプリ開発者の間で、「広告とは、とにかくたくさん貼れば貼るほどお金が多くもらえる魔法の道具だ」という短絡的な考えがはびこっているのかもしれません。
しかし、そのような軽い考えの下で広告を配置するのは間違っています。
いくらコンテンツの質を良くしたとしても、悪い広告配置のせいで、利用者が減ったり、広告をブロックされたりするるようでは、金稼ぎが成り立つはずがありません。
もちろん、前述の通り、広告を見てくれなくなることによって、広告元企業も損害を受けます。

結局、だめな広告によって損をするのは、サイトを見たりアプリを使ったりする利用者だけではありません。広告元の企業や、運営者・開発者も同じです。

-余談-
実は今、あるサイトで、仮想通貨マイニングを広告の代わりとなる収入源として使うという実験が行われています。

人気サイトがアクセス数の多さを利用し閲覧者のCPUパワーで仮想通貨マイニング、広告に代わる収入源になるか?
http://gigazine.net/news/20170920-pirate-bay-mining/

その仕組みは、サイトの閲覧者のCPUのリソースを利用し、自動的に仮想通貨のマイニングを行わせるというものです。
これを利用すれば、広告がなくても、サイト運営者は資金源を確保できますし、ユーザー体験の低下も招きません。
この方法について、ネット上では、
「考えた人は天才だなあ」「動画広告とかでCPUのリソース使われるくらいならマイニングされる方がまだマシ」
「うまくコントロールできれば広告を無き物にできる」「発想が面白い」
などの好意的な意見が寄せられている一方、
「こんなのマルウェアと一緒じゃないか」「利用者のCPUスペックも色々なのに大丈夫なのか?」
「閲覧するだけでパフォーマンス下がるなんて嫌」
などの否定的な意見も寄せられています。


4 件のコメント
1 - 4 / 4
広告も結局は「広告代理店側の自主規制が入るか否か?」など、メディアの使い方に依存してしまうので、現状の Web広告だと「明らかな優良錯誤誘導でもない限りは自主規制まで持ち込めない」のではないかと思いますけどね。

言うまでもなく、ですが、もともと Webの世界は「自己責任の原則」で使われ始めたので、未だにその考えが大きいと思っています。まあ、私も同じですけどね。
「これはまずいなあ」とか「そもそもこれを無料で使えるの?」と物事の裏を考えたら「そりゃあどこかでペイするようにコスト回収しないとならんでしょ?」と思いますし、それが現状の広告モデルだとすれば「そこまで巧妙に組み込まなきゃ、まずは目に止まらないし周知もされない」んでしょうね。

それだけ消費者の目なり思いなり考え方が拡散し過ぎていて、昔のように絞込できないからこそ、それこそ「絨毯爆撃以上に細かく巧妙な広告組み込みをしてる」んだと思います。
cyatarow
cyatarowさん・投稿者
Gマスター
ネット広告の中には、GoogleやMicrosoftなどの大企業を騙って電話経由での遠隔操作や、アプリケーション・ソフトウェアのインストールを要求するという悪質な広告もあります。
その目的は、やはり広告料です。
どうしてこのような広告が規制されないのか、不思議です...
cyatarow
cyatarowさん・投稿者
Gマスター
http://megumixxxxx.blogspot.jp/2016/02/android.html
http://did2memo.net/2017/11/05/malicious-web-page-android-virus-alert/
https://blogs.yahoo.co.jp/fireflyframer/33119861.html

端末名やカウントダウンタイマーを表示したり、バイブレータを作動させたり(これはHTMLやJavascriptの機能として存在しますが、このような悪質広告以外の場面で使われているところを見たことがありません...)、Googleなどの企業の名を騙ったり、「ウイルス」「バッテリー」などの語句を使ったり...
とにかく種類が多いです。
インストールを促されるアプリも、クリーナーやアンチウイルスならまだしも、SNSアプリやゲームアプリなどの無関係なものまで出てきます。
cyatarow
cyatarowさん・投稿者
Gマスター
https://king.mineo.jp/my/komkom2/reports/28537
komykomさんからも報告が出ました。
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